異世界行ったら魔王になってたんだけど(以下略)
46 . 簡単には見つからない
「こ、困りますよ!」
そんなに大事なものとは思わなかったんです。
「あれはアイナ様の依り代…つまり魔力のストッパーですよ!?」
そんなに大事なものなんて知らなかったんです。
「うう〜絶対に見つけないとやばいです〜」
そんなに大事なものとは教えてもらってなかったんです。
「…はぁー。城のどこにもありませんよ。もう今すぐ専属の鍛冶屋に仮のストッパーを作ってもらってくるのでじっとしててください!!!」
そう言ってメイと書斎に置いてけぼりにされました。
「しっかし困りますよー。姉様の形見でもあるのに…」
「…姉様?」
初めて聞く単語に首をかしげる。
「あれ、知らなかったですっけ?エイル様、もとい魔王には姉がいまして。テール様という双子の姉がいらっしゃいました」
「過去形ということは…」
「はい、数年前に行方不明になり水死体が見つかっています」
あらら、と心の中で呟いた。
「どうやら事故のようです。なかなか怖い話ですねー。…所で今から暇なのでしたら魔法についての特別授業でもしますか?」
「します」
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