異世界行ったら魔王になってたんだけど(以下略)
40 . さぁみんなで帰りましょう
「はぁー、ただいま」
外に出るともう真っ暗だった。秋となると日が沈むのはやはり早いようだ。
「おかえりなさいませ〜!」
「おかえりなさいませ…ってその方は?」
訝しげな目でついてきた自称地獄の吸血鬼を睨みつける二人。パッと何かを思い出したようにポンとアイが手を叩く。
「あぁ、デュール殿。これはこれは。こんなところに住んでおられていたのですね」
「いや、どちらかというと封印されていた!」
「お久しぶりです〜!」
やはり二人も顔馴染みのようだった。半端自称地獄の吸血鬼を無視するような形で昔話に花を咲かせているようだ。
「あの…。アイナ様、ありがとうございました」
振り返るとソレラが肩に乗ったラピと深々とお礼をしていた。
「お陰で全部の遺産を集める事ができ、ました。私はもうここに留まる理由はありま、せん。私は元より放浪の者です。その前に、お礼はなんなりと、です」
そこで当初の目的を思い出す。
『私を好きにしていい』
それが報酬だった筈だ。
「あの人、きっとまたゲスい事言うんですよ」
「どうします?お姉様。もしアイナ様があっち系だったら」
「私は王宮やめましょうか…」
後ろでひそひそと三人が何かを話しているが何も聞こえない。聞こえなーい。
「じゃあ」
「魔王城で暮らしなさい」
その言葉は予想外だったようでソレラは口を開けしばし驚いてすぐに少し照れたような嬉しそうな表情をした。
「いいの、ですか?その、私は何も役にたたない、ですし」
「何も役にたたない?貴方の記憶力にはびっくりしたのよ。道順を全部覚えてるなんてね。だからそばに置いておきたいの。なにより_」
「仲間は多いほうがいいじゃない?どう?」
「…はい!よろこんで、です!」
ソレラは今日一番の笑顔を見せた。
外に出るともう真っ暗だった。秋となると日が沈むのはやはり早いようだ。
「おかえりなさいませ〜!」
「おかえりなさいませ…ってその方は?」
訝しげな目でついてきた自称地獄の吸血鬼を睨みつける二人。パッと何かを思い出したようにポンとアイが手を叩く。
「あぁ、デュール殿。これはこれは。こんなところに住んでおられていたのですね」
「いや、どちらかというと封印されていた!」
「お久しぶりです〜!」
やはり二人も顔馴染みのようだった。半端自称地獄の吸血鬼を無視するような形で昔話に花を咲かせているようだ。
「あの…。アイナ様、ありがとうございました」
振り返るとソレラが肩に乗ったラピと深々とお礼をしていた。
「お陰で全部の遺産を集める事ができ、ました。私はもうここに留まる理由はありま、せん。私は元より放浪の者です。その前に、お礼はなんなりと、です」
そこで当初の目的を思い出す。
『私を好きにしていい』
それが報酬だった筈だ。
「あの人、きっとまたゲスい事言うんですよ」
「どうします?お姉様。もしアイナ様があっち系だったら」
「私は王宮やめましょうか…」
後ろでひそひそと三人が何かを話しているが何も聞こえない。聞こえなーい。
「じゃあ」
「魔王城で暮らしなさい」
その言葉は予想外だったようでソレラは口を開けしばし驚いてすぐに少し照れたような嬉しそうな表情をした。
「いいの、ですか?その、私は何も役にたたない、ですし」
「何も役にたたない?貴方の記憶力にはびっくりしたのよ。道順を全部覚えてるなんてね。だからそばに置いておきたいの。なにより_」
「仲間は多いほうがいいじゃない?どう?」
「…はい!よろこんで、です!」
ソレラは今日一番の笑顔を見せた。
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