東方魔人黙示録〜番外編〜
天邪鬼兄妹ダラけるの巻
地底は今日も騒がしい。
「バカ兄貴!どっか行こう!」
「やだ」
いつも以上にダラけた男。桐月アルマはクルクルと自分の髪で遊びながら即答する。
「なんで!」
「見てわからないか?」
「わかるけど!!たまにはあたしと外に行こう!」
微動だにしないアルマに負けじと妹である鬼人正邪は兄を外に連れ出そうとしている。
「...逆にお前がダラけるのはどうだ?」
「どうゆうこと...?」
「お前はいつも外に出て遊んでばかりだ。それこそたまには俺みたいにダラけようぜ?」
むむむ...と考え込む正邪をニヤニヤと見つめるアルマ。
「わかった。今日はダラけてみる」
「そうかそうか!なら畳の上に寝そべってダラ〜ってしてみ?」
言われた通りに正邪は部屋の畳の上に寝そべり全身の力を抜いてダラける。
すると、ウヘヘ...と気持ちよさそうに笑う。
「なぁバカ兄貴...」
「ん〜?」
「ダラけるって...いいね〜...!」
「だろ〜...?」
その日、一日中ダラダラしているとパルスィに怒られた天邪鬼兄妹であった。
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