闇夜の世界と消滅者
七話 実況
「さあ、始まりました! この学園の最強、生徒会長イルディーナ・ベルファ選手と噂の最強転校生、三觜島戀選手の対決! この戦いを制するのはいったいどちらなのかー!! 実況はわたくし、放送部の天塚美咲とー!!」
「解説のティナ・フィルファーベルだよ。今回はよろしくねー」
「はい、よろしくお願いします! ところで学園長。学園長はあの転校生と知り合いということですが、実際のところ?」
「うーん、知り合いというか、兄弟に近い感じかな? 戀が小さい頃から一緒に剣術を学んでいたしね」
まあ、最近は忙しくてなかなかあってなかったけどね、と呟く。
だが、そんな呟きなど気づかず、天塚は話を進める。
「なるほどなるほど。ならば三觜島選手の実力は相当なものだと?」
「たぶんね。私が最後に合ったのは4年前だから、あの時よりも強くなっているとしたら生徒会長さんはかなり分が悪いよ」
「学園長にそこまで言わせるほどなのですか!?」
「だから今回は戀君がどういう攻めで行くのか。そして生徒会長さんはどうやって戀君の攻撃を凌いで、反撃に出るのかがポイントだね」
そう言って、ティナはリングを見やる。
(今回の戦いはあくまで模擬戦。生徒会長はともかく戀君はおそらく本気を出さない。そんな状態で生徒会長さんの剣技がどこまで通用するか)
リングではもう試合が始まろうとしていた。
「解説のティナ・フィルファーベルだよ。今回はよろしくねー」
「はい、よろしくお願いします! ところで学園長。学園長はあの転校生と知り合いということですが、実際のところ?」
「うーん、知り合いというか、兄弟に近い感じかな? 戀が小さい頃から一緒に剣術を学んでいたしね」
まあ、最近は忙しくてなかなかあってなかったけどね、と呟く。
だが、そんな呟きなど気づかず、天塚は話を進める。
「なるほどなるほど。ならば三觜島選手の実力は相当なものだと?」
「たぶんね。私が最後に合ったのは4年前だから、あの時よりも強くなっているとしたら生徒会長さんはかなり分が悪いよ」
「学園長にそこまで言わせるほどなのですか!?」
「だから今回は戀君がどういう攻めで行くのか。そして生徒会長さんはどうやって戀君の攻撃を凌いで、反撃に出るのかがポイントだね」
そう言って、ティナはリングを見やる。
(今回の戦いはあくまで模擬戦。生徒会長はともかく戀君はおそらく本気を出さない。そんな状態で生徒会長さんの剣技がどこまで通用するか)
リングではもう試合が始まろうとしていた。
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