東方魔人黙示録外伝〜東方大罪録〜

怠惰のあるま

無邪気な双子


魔界かぁ...行くのめんどくさいなぁ。
けど、パルスィは助けたいしどうすっかなぁ。
いいや。頑張って魔界に行こう。

「魔界に出発だ」
「本来ならお前が住んでる場所だよな?」
「そうだが?」
「魔王のくせに魔界に住まないってどうよ?」

んなこと言われましても。俺は幻想郷に存在意義を探しに来たわけで今はパルスィと一緒にいるのが存在意義であり生きる意味だ。
故に、パルスィのそばにいて何が悪い。
そうだよ。パルスィの側にいなければ生きてる意味がない!!めんどくさいとか言ってる場合ではない!さっさと終作を廃人にしてパルスィとの時間を手にする!

「マッハでいくぞ...」
「な、なんかやる気になってる?」
「温度の上がり下がりが激しいな...」

うるさいなぁこいつら。置いていこうかな。ん?......何か来る?

「どうした?」
「何かがすごい勢いで近づいてる」
「....本当だ。何か近づいてる」
「よく肉眼で見えるな。俺には見えないぞ」

俺は変な感情を感じたから気づいたが魔晴の場合は肉眼で見ている。まじでなんなのこいつの強さ。
にしても、この二つの感情...どっかで感じたことあるな。どこだっけなぁ...う〜ん...コロッセオみたいなところで一緒に戦ったような〜?

「いた〜!!」
「あれ?なんかデジャーーーー」

言い終える前に未確認飛行物体が俺のミゾに頭突きを咬ます。耐えきれず俺は後ろに吹っ飛び未確認飛行物体に押し倒される形となった。

「久しぶりあるにぃ!」
「久しぶりあるまにぃさん!」
「な、なんでお前らが.....いる...?いや...どうせあの迷惑製造機だろう...?」
『うん!!』

無邪気に頷くこの双子の姉妹はレフィー・ギンヌンガガブとアリュレルト・ギンヌンガガブ。龍人と呼ばれる最強の種族だ。
神いるだろ?あれと同じかそれ以上の存在。俺は魔王だが頑張っても神と同じだ。それぐらい龍人は強い。
ましてやこいつらは歳はとれど龍人にしては子供だ。無邪気で純粋無垢。ある意味あぶない双子だ。
山羊のような角を持ち、鳥のような翼。尾は先が鳥の羽のようになっている。また龍人の特徴として瞳孔が爬虫類のように縦割れしている。相違点としてレフィーは瞳、髪が金色なのに対し、アリュラルトは銀色であり、レフィーは髪を右にアリュラルトは左でサイドテールにしている。ん?何処かの吸血鬼姉妹に似ているな。
そして角、翼、尾はレフィーが純白。アリュラルトが漆黒。
パッと見で判断できるがたまにどっちか忘れる。

「ねぇ!遊ぼう!」
「遊ぼう!遊ぼう!」
「ま、待て待て!俺が今パルスィを迷惑製造機から救わなきゃいけないんだ!遊ぶならあとで頼む!」
「え〜!つまんな〜い!」
「あるにぃのイケズ〜!」

どこでそんな言葉覚えたの?
だが...あれだな。こいつらが不機嫌になって俺の世界を荒らしたらめんどくさいことになる。
こっちの世界は比較的平和なんだ。こいつらの世界とは違って神やら何やらは特に干渉してことないし。だからこそこの世界を荒らされては事だ。
どうにか機嫌を悪くしないようにせねば。

「パルスィ助けたらお前らが満足するまで遊んでやるから、な?」
『本当!?』
「ああ、約束する」
「やった〜!じゃあ早く助けよう〜!」
「あるまにぃさん早く行こう!」

あれ?こいつらも来んの?チラッと磔たちを見る。

「連れてってやろう。逆にほっとく方が危ないだろ?」
「まあ.....そうだな」
「こいつら暴れないよな?」
「そこは大丈夫だ。なんとかする」

さて...こいつらを送り込んだってことは終作も中々に本気を出してきたようだ。
この様子だと魔界にも誰か送り込んでるな絶対。慎重にいこうか。





△▼△







赤い夜空に青い月が淡く輝く魔界。
荒れ果てた荒野のように何もないここにポツンと建っている大きな城。
ここは魔界を治めている魔王が住んでいた城である。
今は魔王の不在のため家臣達が暮らしている。そんな城にただいま俺、終作と異世界から連れてきた男といる。

「あいつこんないい城を持ってたのか...なんかむかつくぜ...」
「なあ?俺はなぜ呼ばれたんだ?」
「それはだな。お前と同じ魔王をボッコボコにしてほしいからだ!」
「ふ〜ん...まあ俺に敵対したら考えとくよ」

その言葉にやや不服だが最悪他の手もあるためそこまで悩むことではない。
ただ心配なのはこの男。ブラウ・ダーマが意外に無害な男だということだ。最悪の場合と言うのは怠惰欲の魔王が戦いを望むはずがない。つまり、敵対しない即ちダーマが戦ってくれないということだ。
さらにはあいつのとっつきにくい性格は仲間を惹きつける。結託されては流石の俺でもきついぜ。
さぁて....どうすっかなぁ......ん?ああ、簡単じゃないか。よっしこれで行こう。

「とりあえずお前はここでふんぞり返っててくれ!」
「あ、うん」
「ふふふふ........くひひひ!!ああ、あいつの顔がまた歪むのを想像すると笑いが止まらねぇぇ.....!」

ブラウ・ダーマは悟った。この終作という男は絶対に敵にしたくない奴だと。そして、自分が楽しければいいトリックスターだということを。




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