とある御人の日常譚

唐@皇

 さて、ここまでで大体半分のアイテムに目を通したわけだが。

(全く減った気がしないなあ)

 飽きもせず未だポンポン飛び跳ねたりして遊んでいる精霊たちに囲まれながら、クラウドは次の行動に移った。

 精霊の生成である。


[ルビー] 分類:宝石 品質:A+
 赤い大粒の宝石。火属性を持ち、火属性の魔法に大幅な補正が付く。火属性付与の素材としても優秀である。


 他五つの宝石も同じような説明で、色や属性の部分が違うだけなのでここは割愛させてもらう。
 クラウドがその六色の宝石を取り出してみると、途端に精霊たちが引き寄せられるように群がった。
 精霊たちのその行動に咎めることはせず、クラウドは《精霊知識》の通りに必要なものの準備を進める。
 極大と書かれた六つの無色の精霊石と、各属性の細かい屑宝石も出すとそちらにも精霊が群がった。


[無色の精霊石(極大)] 分類:特殊宝石 品質:A+
 極稀に見つかる無色の宝石。無色だが、内包する魔力は一線を画すものであり、大粒の色付き宝石の上位互換とも言われている。
 精霊と深い繋がりを持つものであるとの噂もあるが、実際には大いに関係し精霊の生成に必要な素材である。

[赤の屑宝石] 分類:宝石 品質:A+
 火属性の魔力を含む細かな宝石。内包魔力は魔石よりは上だが一粒程度では大した威力は発揮されない。


 これも同じ説明なので割愛とする。
 無色の精霊石にあった説明の通り、これらは全て精霊を生み出すための素材である。

 精霊石は精霊の核的存在にあたり、その他の素材は生み出す精霊の属性魔力を決めるもの。
 そしてその場の魔力で精霊石と各宝石が溶け合い、精霊が生まれる。
 これが、格が上な精霊の基本的な生まれ方である。

 普通の精霊はあらゆる場所から生まれる。
 大地、風、水場、光の明暗具合でさえも精霊の生まれる要因になりえる。
 そこに魔力があれば、それだけで条件が成立する。
 長い時を経て。あるいは短い時間で、彼らは生まれる。

 通常の精霊は彼らのような不確かな姿で、常人には視認ができない。
 力ある『眼』を持っていれば、彼らの小人のような姿をハッキリと見ることができるが、そんな眼を持っているものすら少ない。

 クラウドも神眼というやや反則じみた眼は持ってはいるが、これは『全ての眼のスキルの能力を統合したスキル』というだけで、強化されているわけではない。
 そのため、レベルがまだ低いこの状態ではクラウドには精霊たちが綿毛にしか見えないのである。

 話が逸れたが、準備は整った。
 核となる精霊石を各属性分六つ。
 精霊石の力の根源を決める各属性の魔力が内包された大粒の宝石を六つ。それに申し訳程度の屑宝石を各50ずつブーストのために用意。
 そして、周囲に漂う上質で濃密な魔力と自身のもつ魔力(MP)。
 精霊たちの楽園ともいえるこの場所は、精霊の数が多いため魔力が満ち満ちている。

 《精霊知識》には、特に人が精霊を生み出すには問題はないとされている。
 それはなぜか。
 生み出せる人間がいないからである。

 そもそも、人族にはそこまでの魔力を保持する者が居ない。産まれない。
 集団で魔力を集めて生み出せても、使役できるかどうかはまた別問題である。
 なんせ、使役するには精霊を自分に懐かせなければいけないからだ。

 どうやって懐かせるか?
 簡単だ。
 内包させる魔力を一種類にすればいいのである。

 精霊は魔力によって生まれる。
 精霊は、その魔力を生み出すものに懐く。
 生みの親なのだから当然の理といえるだろう。
 それを大勢で生み出すものだから、懐かないのは当たり前である。
 別々の魔力が混ざり合えば、それはもう別の魔力なのだから。

 さて、ここで注意するべき点は二つ。

 一つは素材。これはもう十二分に揃っている。

 もう一つは、一人で生み出せるほどのMP量を保持した者。
 それも、素材に見合うほどのMP保持者である。
 これは紛れもなくクラウド自身だ。

 現在のクラウドのステータスは以下の通り。


クラウド 神人Lv.35
職業≪精霊術士Lv.12≫ サブ職業≪――――≫
HP 5700/5700
MP 8650/8650
攻撃 1900
防御 2000
精神 4140
知力 4250
器用 3140
敏捷 3020
運気 ∞〈カンスト〉
ステータスポイント のこり440


 あらかじめ言っておく。バグではない。
 “あの”称号の効果に『レベルアップに必要な経験値を減らす効果』と『獲得経験値を増やす効果』がいかんなく発揮されたが故の結果である。
 よもや、経験値のチケットまでも経験値の増加対象となるなど夢にも思うまい。

 《精霊知識》によると、一体の精霊の生成に必要なMPはランクの低い精霊でおよそ100~200程度だが、格上を生み出すとなると最低で500~になる。
 そうなるとこの場合500×6で3000のMPが必要となる。
 今の彼のMPは8000の大台。1000ずつ使ったとしてもおつりがくるだろう。
 そこにさらに彼はステータスポイントをMPに躊躇なく割り振った。正確にはキリがよくなるまで。
 そして例の称号の効果で案の定ステータスが倍になり、あっという間に9000台に。
 はっきり言って化物である。

 とりあえず、これで一体に1500分注げるというとんでもなく恐ろしいことになってしまった。
 しかし当の本人はあまり気にしてはおらず、別のことに気をとられていた。

 少し目を離した隙に、目の前に小山ができていたのである。
 一体何事かと周囲をよくみれば、精霊たちが次々と小山を形成していた。
 よくよく見れば、その小山の正体は宝石などの精霊用の大量の素材であった。
 中には一見石ころのようなものもあって、クラウドはきょとんとした後になるほどと頷いた。
 精霊とは要は魔力があればいいわけなのだから、それがどんな屑石でも魔力が含まれていればそれはもう立派な素材の一つなのである。
 おまけにここは魔力に満ちた世界。大なり小なり、存在するもの全てに魔力は存在しているのだ。

 そして彼らは、どういうわけかクラウドにとても懐いている。
 どういう思考が飛び交ったのかはわからないが、彼のお手伝いを買って出たのである。

 そこにはただ純粋に、お手伝いがしたいという気持ちと、自分たちにとっての仲のいい親戚ポジションが精霊を生み出すことに対する好奇心からくるものであるのだが。

 そうしてどんどん積みあがっていく素材の山にクラウドはしょうがないなぁと苦笑して、その山に自分のものも加えた。
 鉱石セットを一つずつ、回復薬セットも一つずつ。
 鉱石は内包する魔力がどれも大粒レベルの宝石類に匹敵するものだから。
 回復薬は、傷ついてもすぐに元気になりますようにという、一種の願掛けである。

 ものの数分で完成した素材の山は、見事にクラウドの身長を超えたものになった。
 集めた素材の周りで楽しそうにくるくると飛び回る精霊たちに、クラウドが目元を緩めながら礼を言えばさらに嬉しそうに身体を震わせて喜びを体現させた。

 クラウドはその様子を一頻り暖かく見守ったあと、精霊たちに山から離れるように言った。
 これから行う生成が、魔力でできた精霊たちを巻き込みかねないためである。
 精霊たちも、その生態故に理解しているため素直に山から離れる。


(さて・・・)


 クラウドは山を眺めながら、《精霊知識》にある生成方法を頭の中で反復する。


(重要なのは『強い想い』。魔力とは、思いの強さで形を創るもの。故に・・・)


「・・・ただ強く、願えばいい」


 小さく呟いた彼の周りに、濃密な魔力が渦巻き始める。


「・・・あとは、魔力が補ってくれる」


 山に埋もれていた六つの精霊石が飛び出し、輝きながら山の頂上で連なるように円を描く。

 クラウドはひたすらに願う。
 病気に強い子。
 気をしっかり持てる子。
 元気な子。
 優しい子。
 それはどれも、我が子に向けるような願いで、けれど確かに、強い願い。

 精霊石はそれに答えるかのように輝き、山が崩れ次々と六つの精霊石に均等に吸い込まれていく。
 それに伴い、六つの精霊石はそれぞれの色に徐々に染まっていく。

 一つは燃えるような赤に。
 一つは深海のような青に。
 一つは新緑のような緑に。
 一つは吸い込まれそうな深い紫に。
 一つは輝くような黄色に。
 もう一つは、桜を思わせるような桃色に。

 それぞれがそれぞれの色に染まり、全ての魔力をその身に吸収した六つの精霊石はより一層輝きながらその姿を変えていく。
 光のシルエットは変形しながら、どんどんと小さくなっていく。
 クラウドはそれがだんだんと下がってきていることに気づいて、六つの光に駆け寄った。
 それが通常の精霊と同じ大きさに収まると、ピカリと一瞬強い光を放ちそして・・・


「・・・初めまして。私の可愛い子供たち」


 クラウドの腕の中に、六つの命が誕生した。
 今ここに、世界初の1500MPの6体の精霊が生まれたのである。









時間を戻して一方その頃。
~某所・モニタールーム~

「wwwwwwwファーwwwwwww」
「え、・・・え?」
「ヒィwwwもうwww」
「噓だろ・・・」
「GMの杉原さん、やっぱりこれサーバー増やした方がいいですってー。めっちゃ混んでるじゃないですk・・・え、なにこのカオス」
「ああ・・・チーフくんか」
「なにゆえ杉原さんは爆笑?」
「まあ、笑えるかどうかは知らんが・・・これを見ろ。こいつをどう思う」
「えっ・・・え、なにこの化物。んん??ちょ、まって称号!!これアカンやつ!!なんでこの人最高神の加護ついてんですか!?これ最終局面まで出るか出ないかのやつでしょ!?」
「ああ、俺も聞いてただけだが初めて見た。・・・杉原さん、どういうわけか説明してくれませんか」
「wwwふwwwごめwwwww・・・はぁ、ぶふっwwえっとな?この人な、俺のカウンセリングしてくれた人なんだよ」
「カウンセリング?」
「まあそれでいろいろ愚痴聞いてもらったりして仲良くなって、で送った。VRの機材一式とこのゲームのアカウント(コード付き)」
「原因アンタか!!」
「いやだってさ、友人には楽しく過ごしてほしいじゃん?」
「それでなんであのぶっ壊れ称号チョイスした!?」
「強ければ大抵は何とかなる」
「なにその脳筋思考」

「あーあースキル取り過ぎ取り過ぎ」
「そんなに取っても管理出来ないだろ・・・」
「絶対後々死蔵スキル出てきますよ・・・」
「ちょ、またなんか称号増えてるし!!」
「どういうことなんだろうか・・・」

「あ、うん。そうだよね、そんなにポイントあったら使うよね」
「正直すまんかった」
「真顔で何言ってんですか。絶対すまないと思ってないでしょ」
「あ、」
「おお?」
「おお、よく目を付けたな~」
「宝石なんて高価すぎてスルーするのが普通なのに・・・」
「ましてや女の子ぐらいじゃないかな、宝石に興味持つの」
「興味を持たない女子ならうちにいますね」
「おい。それは私か?私のことか?ん?」
「誰も言ってませんよ(棒読み)」
「ちょっとあんましここで騒ぐなよ。向こうのが聞こえない」
「「うぃっす」」

「うん、それでOK。うん、うん、じゃあよろしくなー」
「・・・ねえこの人実は仙人とかじゃないですよね?」
「いや違うと思うけど?」
「多分称号の好感度上昇が効きすぎてるんじゃ」
「ああなるほど」
「いやそれにしたって懐きすぎじゃね?あの子幸運角兎ですよね?普通は近寄ったらどてっぱらに穴開ける勢いでどついたあと逃げません?」
「めっちゃ草もさもさしてるな」
「なごむわ~」
「いや和んでどうする。っておいおいおい触れるとかマジかよ」
「種族特性の警戒心どこやった!?」
「どういうことなの・・・」
「ナビ用AIも困惑してんじゃねーか・・・」

「ああうん、まあ神眼持ってりゃ精霊の一体や二体見つけるわな」
「そもそも神人なんて当たると思わないじゃないですか・・・」
「ドンマイ」
「エルフとドワーフも作るときに探せばきちんと精霊眼くらい見つかるんですけどね」
「流石にスキルの量多いし、目が滑って見つけられなかったかー」
「うちのゲームは基本的に一覧に検索機能なんてないですからね・・・」
「付与系の魔法がんがん使ってるな」
「精霊と接してるうちにその他のレベルも軒並み上がってますね」
「あ、言語スキル発現した」
「さすがですわー」

「まさかカンストするとは」
「超直感有能すぎぃ!!」
「秘密の場所はまあ、精霊に認められると行ける場所だからなぁ」
「というかこの人、さっきから常人の道踏み外してばっかなんですけど。開始初日から精霊に懐かれるってどういうことなの」
「まあ、この人だからだよなぁ」
「精霊なんてみんな見たら結構な時間驚いてると思うんですけどね・・・」
「なんというか、お父さんだな。彼」
「「ああー、」」
「言えてる」
「言えてる・・・これはお父さん不可避ですわ」
「まさかのここにきて精霊のお父さんwwwww」
「突っぱねるでもなく好きにさせてるところとかもうね。心優しいお父さん」

「えええええ」
「えまって。待って!?」
「9000ってなに。六等分で1500って・・・」
「キリがいいのはわかるけど自重してお父さんっ!!」
「この量だから!!この素材の量だけで十分だから!!精霊もストップストップ!!」
「ファー!!wwwwwww」
「あああ不正じゃないから介入できないのがもどかしい!!」
「1500で周囲の魔力込み・・・尚且つこの素材の山・・・」
「この山が屑山だったらどんなに心臓に優しいことか・・・!!」
「核という名の容量が極大だからなぁ・・・素材が余ることはないんだろうなぁ・・・」
「おまけに伝説級の鉱石や回復薬を一部とはいえあんなに・・・」
「しかも最高ランクの品質A+」
「これは化物級誕生不可避wwwヒエッwwww」
「化物家族かよ・・・」
「精霊が六体だから7人家族だな」
「他の精霊も手伝う気満々やん・・・」

「あーあ・・・生まれちゃったよ最高ランクの子供」
「幸せそうだけど、これ、どうします?」
「逆に聞こう。お前らはこの幸せな空間に介入するのか?」
「いや無理でしょ」
「めっちゃリア充だろこれ。爆発させちゃいけない方の」
「できるやついたら尊敬するわ。・・・いや尊敬はしませんね。逆に阻止しないと」
「ですよねー」
「いやもうお父さんが幸せそうで何よりです」
「杉原さん、このアイテムの説明文なんですけどやっぱり直した方g・・・なにこの空間。なんでこんな和んでるの?怖っ」
「あ、そうですよ!!杉原さん、サーバー!!やっぱり増やした方がいいですって!!」
「あっ!えー別によくない?このままd、うわきもっ なにこれ人がごみごみしてる・・・」
「もう町の中心の噴水とか足突っ込んじゃってる人いるじゃないですか。増やします?」
「えぇ・・・うーん。いや、他の施設拡張すればなんとかなるだろ。幸い宿屋に満員の概念はないわけだし」
「概念がないなんてまさにゲームならではですね」
「生産施設もロビーが共同なだけで他はインスタンス方式で別空間だしな。冒険者ギルドだって、何人かずつに分けて飛ばせばいけるいける。サーバーに余裕はあるわけだし、交流できなきゃそりゃMMOじゃないしな」
「うーんなるほど・・・じゃあそうしときます。まずは拡張かぁ・・・」
「忙しくなるのはこれからですね」
「だあね。あ、アイテムの説明文だっけ?」
「ああはい。この文章なんですけど・・・」










《精霊生成に成功しました》
《最上位精霊が六体生成されました》
《使役精霊として最上位精霊(幼体)六体が《精霊術》に登録されます》
《神々の祝福を受けました》
《称号【精霊の父】を獲得しました》
《称号【精霊の祝福】を獲得しました》


 大樹に腰かけ、腕の中の我が子を胡坐の上に降ろす。


ロッソ(ロッソ・ヘキサグラム・ルビー)
最上位精霊種Lv.1 適性:火属性
HP 600/600
MP 800/800
攻撃 200
防御 200
精神 400
知力 400
器用 200
敏捷 200
運気 ∞〈カンスト〉
ステータスポイント のこり5000
スキル
精霊の祝福 環境無効 神眼 変幻自在 物質変化 魔力障壁 状態異常無効
自己再生 浮遊 連携 魔力吸収 魔力操作 魔力感知 熱探知 火の化身 
水魔法 風魔法 土魔法 光魔法 闇魔法 精霊召喚 精霊知識 最高神の加護
太陽神の祝福 神気 超運

アッズーロ(アッズーロ・ヘキサグラム・サファイア)
最上位精霊種Lv.1 適性:水属性
HP 600/600
MP 800/800
攻撃 200
防御 200
精神 400
知力 400
器用 200
敏捷 200
運気 ∞〈カンスト〉
ステータスポイント のこり5000
スキル
精霊の祝福 環境無効 神眼 変幻自在 物質変化 魔力障壁 状態異常無効
自己再生 浮遊 連携 水棲 水中機動 魔力吸収 魔力操作 魔力感知 
水脈探知 水の化身 火魔法 風魔法 土魔法 光魔法 闇魔法 精霊召喚 
精霊知識 最高神の加護 海洋神の祝福 神気 超運

ヴェルデ(ヴェルデ・ヘキサグラム・エメラルド)
最上位精霊種Lv.1 適性:風属性
HP 600/600
MP 800/800
攻撃 200
防御 200
精神 400
知力 400
器用 200
敏捷 200
運気 ∞〈カンスト〉
ステータスポイント のこり5000
スキル
精霊の祝福 環境無効 神眼 変幻自在 物質変化 魔力障壁 状態異常無効
自己再生 浮遊 連携 神速 空中機動 魔力吸収 魔力操作 魔力感知 
空間探知 風の化身 火魔法 水魔法 土魔法 光魔法 闇魔法 精霊召喚 
精霊知識 最高神の加護 時空神の祝福 神気 超運

ローザ(ローザ・ヘキサグラム・モルガナイト)
最上位精霊種(特殊個体)Lv.1 適性:土属性
HP 600/600
MP 800/800
攻撃 200
防御 200
精神 400
知力 400
器用 200
敏捷 200
運気 ∞〈カンスト〉
ステータスポイント のこり5000
スキル
精霊の祝福 環境無効 神眼 変幻自在 物質変化 魔力障壁 状態異常無効
自己再生 浮遊 連携 魔力吸収 魔力操作 魔力感知 大地探知 土の化身 
火魔法 水魔法 風魔法 光魔法 闇魔法 精霊召喚 精霊知識 最高神の加護
地母神の祝福 神気 超運

ジャッロ(ジャッロ・ヘキサグラム・シトリン)
最上位精霊種Lv.1 適性:光属性
HP 600/600
MP 800/800
攻撃 200
防御 200
精神 400
知力 400
器用 200
敏捷 200
運気 ∞〈カンスト〉
ステータスポイント のこり5000
スキル
精霊の祝福 環境無効 神眼 変幻自在 物質変化 魔力障壁 状態異常無効
自己再生 浮遊 連携 魔力吸収 魔力操作 魔力感知 光探知 光の化身 
火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 闇魔法 付与魔法 精霊召喚 精霊知識 
最高神の加護 光明神の祝福 神気 超運

ヴァイオレット(ヴァイオレット・ヘキサグラム・アメジスト)
最上位精霊種Lv.1 適性:闇属性
HP 600/600
MP 800/800
攻撃 200
防御 200
精神 400
知力 400
器用 200
敏捷 200
運気 ∞〈カンスト〉
ステータスポイント のこり5000
スキル
精霊の祝福 環境無効 神眼 変幻自在 物質変化 魔力障壁 状態異常無効
自己再生 浮遊 連携 魔力吸収 魔力操作 魔力感知 闇探知 闇の化身 
火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 光魔法 呪魔法 精霊召喚 精霊知識 
最高神の加護 冥界神の祝福 神気 超運


 真名まなはへたに他人に知られると幼いうちは呼ばれるだけで縛られてしまうらしく、三つの名前を埋めるのに少し時間がかかった。
 最初に真名、次に彼らの統一名を入れる。意味はそれぞれの色の名前、ヘキサグラムは六芒星を意味する。
 そして最後に、彼らの属性の方向性を決めたであろう六つの宝石の名前を入れた。
 これで呼ぶときは、真名を呼んでも他の者には三つ目の宝石名に聞こえるらしい。
 ・・・まあそれでも、彼らを縛れるほどの力を持つ者など本当に限られてくるのだが。

 腕の中に大人しく収まっていた六体の精霊は、降ろされた途端に思い思いの行動をし始めた。
 赤い、火そのものを人型にしたような小人はきょろきょろと周りを物珍し気に見回し。
 青い、水でできたような小人は他の小人たちにしがみつかれながら生みの親であるクラウドを見上げ。
 緑の小人は緊張して固まり。
 薄っすらと紫の靄を纏う紫の小人はぷるぷると不安げに身体を震わせながら青い小人に隠れるようにしがみついて。
 光を纏う黄色の小人は赤い小人同様に興味津々に周囲をソワソワと見回し。
 そして桜を思わせる淡い桃色の小人は青と黄色の小人にしがみついている。

 そう、桃色。ピンクである。
 これの意味するところは、ただ一つ。
 宝石の色、だろう。
 六つの宝石は、確かにそれぞれ六つの属性を宿していた。
 けれども、そのうち二つの宝石の色が異なっていた。

 光属性は白。本来は乳白色の類のものに対し、あそこにはシトリンという黄色の宝石が一番強い光属性を宿していたのだ。
 それと同じ理由で、本来土属性特有の黄色が強く出る宝石のはずが、一番強かったのがあの薄桃色のモルガナイトだったのである。

 それが原因だったのかは今となってはもうわからないが、彼らが精霊になる最中のことだ。
 それぞれの属性に染まり始めたのはほぼ同時とはいえ、赤から始まり青、緑、紫と次々に染まるなか、黄色と桃色だけ、まるで難産であるかのように数秒染まるのが遅れていたのである。

 それでもこうして生まれてきてくれた。
 そのことにクラウドは一切の不満はないので、それについてはまた改めて調べることにして胸の内にしまったのだった。

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