とある御人の日常譚

唐@皇



 ある日、うちに頼んでもいない郵便物が届いた。
差出人はどうやら以前居酒屋で話をして仲良くなった杉原さんのようである。
同封された手紙を読むに、

『この前話したやつ完成したから是非遊んでみてな!(意訳)』

といった感じのことが書かれていた。
 この前話したといえば彼と会って話したのは一度きりなので、おそらくその時言っていたゲームのことだろう。まるで子供のように楽しそうに語っていたのを今でもはっきりと覚えている。
 確かその時に彼は『できたらあんたにも遊んでほしいくらいだ!!』と声高に言っていたから、この届け物の中身はおそらくゲームか。
 中身を確認してみれば、案の定ゲームのパッケージ。それと、これはゲーム機かな?
 『自分はゲームの機材は持っていない』と断ったことを彼は覚えていたらしい。なんとも、抜かりないと思わず笑みをこぼしてしまった。
 まあ、ゲームは好きであるのだし、彼の話を聞いたかぎり面白そうな予感はしているから、


「ジャンルは確か、MMORPGかな?」


仲の良い人の勧めは素直に用いることにしよう。



「とある御人の日常譚」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「SF」の人気作品

コメント

コメントを書く