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目の前に天使が現れたので日記を付けてみた

りょう

外伝 私と彼が出会った日 前編

 そして迎えた人間界へ向かう当日。私は出発前に天使長に挨拶をしていた。

「じゃあ私頑張ってきます、天使長」

「何か困ったことがあったらいつでも言ってくれ。極力力は貸そう」

「ありがとうございます」

 一礼をして天使長室を出ようとする。だけどその前にふと昨日のことが浮かんだ私は、それについて尋ねてみることにした。

「あの、天使長」

「何だ」

「私もしかしたら、彼に会った気がするのですが、それは気のせいでしょうか?」

「それは……気のせいではないかもな」

「どういう事ですか?」

 初めて名前を聞いたときは何も思わなかった。だけど今は、彼の名前を聞くと何となく懐かしい気がしてきた。でもその懐かしさの記憶は、ここ最近のものではない。

 あれは確か……。

「行ってみれば分かる、としか私からは言えないな」

「そうですか……。なら、自分の目で確かめてみます」

「それがいいだろう」

 彼の年齢よりももっと前の話だ。

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