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目の前に天使が現れたので日記を付けてみた

りょう

外伝 私が彼に出会う前②

「浜田裕太様、ですか」

「お前の初仕事には彼が一番向いていると思ってな」

「向いているというか、なんと言いますか」

 私は彼の名前を聞いた事があるような気がした。勿論そんなの気のせいだと思う。

「この裕太様、かなり不幸な人生を送っていますね」

 プロフィールを軽く見て、私はそんな感想を述べる。一体どこでこんな人を見つけてきたのか少しだけ私は気になっていた。

「目を当てられない位不幸だから、私も助けたくなってね」

「天使長さんはどうしてそんな人間の事を知っているんですか?」

「それはまあ、裏ルートをだな」

「怖いんですけど、それ」

 天使の裏ルートって、いい気がしない。まさか天使長さん、人間界の人と……。

「ともかくユリエルは、これから大変かもしれないが人間界に行ってもらう」

「その、私なんかでできますかね?」

 そもそも私は人間と触れ合う事すら初めてなのだから、少し怖かった。

「心配するな。私はお前を評価している。自信を持ってくれ、そうすればきっと……」

「その話は今しないでください」

「そうか、悪かったな」

 この時天使長さんが何故私にこんな仕事を進めたのか、初めて理解した、だけどその話を口にしないでもらいたかった。

(そっか、天使長さん……)

 私の事をちゃんと想ってくれていたんだ。

「始まりは一週間後、それまでにいろいろ準備しておいた方がいいだろう。人間界は何が起きるか分からないからな」

「期待に応えられるかは分からないですけど、頑張らせてもらいます」

「そうか、頼んだぞユリエル」

「はい!」

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