目の前に天使が現れたので日記を付けてみた
外伝 私が彼に出会う前①
幸福委員会 会長。
私ユリエルにはそんな名誉が与えられた。天使は地上の人間を幸せにする義務がある。それにあたって、設立されたのがこの幸福委員会。そしてその委員長に何故か私が就任する事になった。
「私が人間を幸せに……ですか?」
「お前はどの天使よりも力量がない。料理はできない。家事もできない。といいところは決してないが、私はお前の秘めている力を信じている」
「信じているなら、そこまで言わなくてもいいじゃないですか、天使長」
そしてそれを私に命じたのが、目の前にいる天使長さん。天界の中でも身分がとても高い天使ではあるのだけど、若干ながら人使いが荒い。
「でも私にそんな事ができるのでしょうか」
「できると私は信じているから任命したのだ。嫌だと言うならその時は」
「脅しですよねそれ」
「それで早速だが、委員長としてお前に幸せにしてもらいたい人物がいる」
「無視ですか」
天使長は何やら名簿らしきものを私の前に出す。そこには地上の人間の写真と、軽いプロフィールが書いてあった。
「委員長の初仕事として、彼を幸せにしてもらいたい」
私ユリエルにはそんな名誉が与えられた。天使は地上の人間を幸せにする義務がある。それにあたって、設立されたのがこの幸福委員会。そしてその委員長に何故か私が就任する事になった。
「私が人間を幸せに……ですか?」
「お前はどの天使よりも力量がない。料理はできない。家事もできない。といいところは決してないが、私はお前の秘めている力を信じている」
「信じているなら、そこまで言わなくてもいいじゃないですか、天使長」
そしてそれを私に命じたのが、目の前にいる天使長さん。天界の中でも身分がとても高い天使ではあるのだけど、若干ながら人使いが荒い。
「でも私にそんな事ができるのでしょうか」
「できると私は信じているから任命したのだ。嫌だと言うならその時は」
「脅しですよねそれ」
「それで早速だが、委員長としてお前に幸せにしてもらいたい人物がいる」
「無視ですか」
天使長は何やら名簿らしきものを私の前に出す。そこには地上の人間の写真と、軽いプロフィールが書いてあった。
「委員長の初仕事として、彼を幸せにしてもらいたい」
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