目の前に天使が現れたので日記を付けてみた

りょう

七日目① 天使と猛暑日

 天使がやって来て一週間。この日は僕の住む県が猛暑日に見舞われ、部屋のクーラーも効果が効かないくらいの暑さだった。

「裕太様、暑いです」

「それは僕も一緒だから、それは言わないでよ」

「暑さをしのぐ方法とかないんですか?」

「じゃあ裸になる?」

「セクハラで訴えますよ?」

 冗談とはいえど、全裸になりたいくらいの暑さに何もやる気が起きない僕達。こんな日はせめて水を浴びれればいいんだけど。

「そうだユリエル、暑いしプールに行こうよ」

「プール、ですか?」

「そう。そこなら暑さはしのげるし、夏らしいスポットだと思うんだけど」

「水着はどうするんですか? 私なるべく背中は隠したいんですけど」

「じゃあスク水使う?」

 僕が取り出したのは学生時代に使っていたスク水、ではなく裏ルートで手に入れた女性用のスクール水着。

「まず何故それを裕太様が持っているのかと聞きたいのですが」

「それは、まあ内緒だけど。どうかな」

「却下に決まっているじゃないですか」

 僕達はプールへ行く為にこの炎天下の中水着を買いに向かう事になりました。

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