転生先は現人神の女神様

リアフィス

20 騎士達と魔装具と魔道具

ファーサイス魔導城壁を作ったので、自分の土地の手入れをする。
北西部分の拡張されて空き地になった所から、城壁までの長方形を確保。
残りの私が使わない貴族街部分は、畑とかを拡張するらしい。
まあ、それぞれの貴族の家を拡張するとか無理な話だからな。
私が地面ごと土地をズラして行けばできなくもないけど、めんどくさい。

ファーサイスは中央にある十字の大通りで区画が分かれており、北西が王城のある貴族街、北東が農業・放牧エリアで、他が住宅街となっている。
基本的には大通りに面した部分にお店やギルドがあり、少し奥に入ると貴族街、農場・放牧、住宅街だ。大通りと水路の整備だけはしておいたので、後は自分の土地をのんびり手入れ。

土地に比べ家が超ちっちゃいが、メインは果樹なので良いとしよう。
かなりの余裕があるけれど、どうしようかな? 果実の種類を増やすか、いっそ香辛料とか……。香辛料ありだな、私がよく使うものだけでも魔眼で探すか。

塩、砂糖はもう作ってるから、オリーブをシーフープから少し貰ってきて……。
生姜とかニンニク、唐辛子、胡椒、柚子とかを探すか。
おっと、バニラビーンズを探さないとな。アイスアイス。
よし、スペースだけ確保しておこう。朝は騎士達と遊ぶから、探すのは夜だな。
ということで、明るくなってきたし訓練場行こう。


騎士達の訓練場へ移動すると、ヘルムート隊長とその他大勢が訓練をしている。

「たぁ~いちょ~」

と言いながら"アクアランス"をかます。

「ん、……っ!?」

お、ナイス回避。

「ぐっほぉぁ」

あぁ、隊長の後ろに居た可哀想な人が……きりもみ回転して地面に落下した。
どんまい。

「心臓に悪いので止めましょう?」
「先に呼んでるだけマシ?」
「……まあ、咄嗟の訓練になるのも確かなのですがね」
「隊長模擬戦しよう、模擬戦」
「私とですか?」
「うん、1対1で」
「ふむ、良いですよ。是非やりましょう」
「よーし、やるぞー」

生活基盤はだいぶ整ったから、そろそろ冒険者として動きたいよねー。
ということで、近接戦闘の確認を真面目にね。
ヘルムート隊長は騎士で2位ぐらいだから丁度いい。

「では、行きます」

今では随分育った《格闘術》で相手する。
振られてくる剣を全てそっと受け流し、カウンターを打ち込んでいく。


ゲームのような世界とは言え、攻撃スキルのような物は現状存在しない。
【武闘】のスキルレベルが上がると、それに対応する武器が動かしやすくなり、振る速度上昇や切れ味上昇などの恩恵がある。そしてこれらより有り難いのが、どの角度で斬りつけたり、どう受け流すのがベストなのかが自ずと分かる。
よって、攻撃スキルは無いが、レベルを上げる恩恵は確実にあるわけで。
高レベルスキルの《身体強化》と【武闘】持ちは確実に人間をやめている。


右ストレートを左手で防がれ、左も剣で防がれる。
横薙ぎの攻撃を屈んで避け、踏み込み右ストレートを叩き込む。
それも左で防がれ、剣の振り下ろしをバックステップで避ける。

ここ数ヶ月、騎士達と模擬戦したりしている訳だが……。
やっぱり体がちんちくりんなだけに射程が短いのが問題だなぁ。
身長伸ばせばいい? 幼女つえーしたいから却下。
基本はやっぱり魔法になるか……。とは言え、咄嗟に防御する分には《格闘術》は便利か。咄嗟に防御する場面が来るかは置いといて。
《格闘術》以外にも《剣術》《槍術》《刺突術》《盾術》は新人に混じったりして一応教えてもらった。あって損は無いし?

《並列思考》で考え事をしつつ、隊長とやりあう。
攻撃、防御、受け流し、回避、反撃。全ての行動で出来る限り無駄を無くす。
そんなこんな集中していると……。

「お二人共お昼ですよー」
「ぬ」
「おや」

ほんとだ。ご飯の時間だ。私は食べる必要性は無いのだが、隊長はちゃんと食べないとね。何より私は食べるの好きだから、一緒に食べる。

「ごっはんーごっはんー」

と、るんるんで食堂へ向かう。そんな後ろを隊長が苦笑交じりに付いてくる。
騎士団の食堂へゾロゾロと入っていき、それぞれ料理を貰い、座っていく。

「いっただっきまー。はむ、もぐもぐ」

パクパクと美味しいご飯を食べていく。そして私がいるので、食後にイベントがある。それは……。

「ごちそうさまです。……よーし、今日のデザートはなんじゃろなー」

果実、果実と思いながら”ストレージ”に腕を突っ込みガサゴソ。
てきとーに掴んだものを引っ張りだす。これが騎士達のデザートになる。
ファーサイスでは普通にデザートで果実も付いてくるが、それに加え私が持っている果実も食べられる。私が持っている果実=最高級品の聖域果実。
それを少人数で少量だがただで食べられる。

「デザート争奪じゃんけん大会。今日の果実はー……げ、これは……」
「まさか、マスカット……」
「……む? いや、これは多分……せーのっ! やっぱり巨峰だー!」
「「「おおー!」」
「えーっと、1人2粒にしよう、40人! 手ー上げろー」
「「「いえーい!」」」
「行くぞー! 最初はグー! じゃんけんっ」

そして食堂は子供のように一喜一憂いっきいちゆうする騎士達の姿が。

「よっしゃ!」
「ぐあああああ」
「くそおおおお」
「よしよし!」

令嬢憧れの凛とした騎士様? はて、誰のことか。お仕事モードならそうかもしれんが、素の状態だとこんなもんだ。

「む、42人か。まあいい。取りこーい」

2メートル近い騎士達が巨峰2粒貰うために並ぶという。まあ、男共はこのぐらいがいいんじゃないかな、うん。私はナシにしよう。
……毎回”クール”で冷やしてるけど、冷蔵庫も作ろうかな。魔法ならクーラーボックス型の冷蔵庫とかも作れるし。考えておこう。

さて、午後は騎士達と遊ぶかね。
10人の参加者を集め、それ以上は後ろに並ばせる。
私は10本の水の武器を用意し、身体部分に触れた騎士は失格で、後ろの待機組とチェンジ。私に触れた者はご褒美に好きな果実2個、床にスタートラインと私までの距離がメートル単位であるので、1番近くまで来たトップ3が果実1個。
ただ、2連続で果実は貰えない。それだと同じ人がずっと貰うことになりかねないからね。報酬が果実ってのも中々嬉しいらしい。聖域で採れたってのもあるが、果実は立派な甘味であり、贅沢品に入るからだ。
ファーサイスといえども果実の生産量はそんな多くない。
そのため、いい刺激になるようだ。

さて、始めるか。最近某英雄王ごっこが楽しい。
ゴール地点で腕を組んで仁王立ちし、水の武器を周囲に浮かべ待機。
開始と同時に顎をクイッとして武器を動かす。

「ふははは」

楽しい。
なお、私とは対照的で、向こう側は必死である。
人が武器を持っているわけじゃないから、ありえない動きをして攻撃してくるため、対処が非常に難しい。だからこその訓練でもあるんだが。

水の剣を剣で受け流すと、すぐにクルンと回って再び斬りつけてくる。
受け止め弾くようにすると、多少時間は稼げるが、またすぐ飛んでくる。
ただひたすらに打ち合いながら進んでいくしかない。常に誰かを、後ろにかばって移動していくイメージだ。騎士、特に近衛は守りながらが基本のため、この訓練はいい刺激になるようだ。くるくる、ふわふわ、縦横無尽に飛び回る武器で練習していたら、普通の人間相手がどれほど楽に感じることか。

バシャッ

「くそおおお」
「よーし、交代だ!」

とぼとぼ下がっていく騎士と、やる気満々でスタートする騎士。
水も滴るいい男。なお、濡れるから鎧の手入れはそこそこ大変な模様。

当然私自身も良い練習になる。騎士達に向かっているのは、1人1本で10本。
それとは別に、私の周囲を回っているのが10本で、計20本作ってある。
1人に当たると水に戻るので、周囲を回っている1本を新しくスタートする騎士に飛ばす。そして新しい1本を作成して、周囲に回す。
武器の種類は大体【武闘】と同じで、短剣、片手剣、両手剣、片手槍、両手槍、片手斧、両手斧、棒、レイピア、片手鎚、両手鎚、刀の12種類だ。
これらから特に考えず作る。武器がバラバラなのは騎士達のためと、自分の創る練習のため。そんな訓練を夕方まで続ける。

暗くなり始めたところで、果実を渡して撤収。
ふらふらと王都をぶらつき、お店に入ってご飯を食べて、家に帰る前にお店に寄って、残ったミルクを大量に確保。これはバターやアイスにする。
そしてすっかり夜になった頃に、ベッドでごろごろしながら魔眼で香辛料探し!
うむ、非常に充実した日々を……待てよ? 冒険者として動くつもりだから、魔眼じゃなくて旅しながら香辛料探すのも一興か? むむむ……。
でも何年かかるか分かったもんじゃないか。さっさと魔眼で探してしまおう。

バニラってどういう所にできるんだよ、知らねぇよ…。
胡椒は一応買えるから、後回しかな。バニラビーンズも必須ではないからあったら良いなぐらいか……。何が先に見つかるかなー。

・・・・・・
・・・


灯台下暗しとはよく言ったものだ。
北の聖域となっている森に柚子と唐辛子があるじゃないか……。
柚子って18年だっけ。木1本まるごと持ってくるか。そんな使うもんでもないし、1本あればいいかな。唐辛子が多く欲しいね。
早速”ジャンプ”で移動し、一応精霊達に断ってから貰っていく。
そして場所を決めて、両方設置し、後は精霊達に任せる。
柚子と唐辛子が我が家にやってきた。一味唐辛子に柚子胡椒も作れるな。
柚子、唐辛子、塩だったかな? 胡椒言ってるけど唐辛子の事だったはずだ。
柚子胡椒でシードラゴンのステーキとか……塩レモンもいいか。生姜焼きというのも捨てがたい……。
一味といえば麺類か。そういえばどっかの店でうどんらしき物を見たな? ……ああ、あそこか。一味ができたら行ってみよう。
後は牛丼もいいな……。シードラゴンの肉で作ろうかな? さぞ美味し……ダメだ、タレが無い! くそっ! ……無いものはしょうがない、魔道具でも作るか。

冷蔵庫と冷凍庫を作ろうと思う。
まず2個、魔法瓶構造の箱を用意します。
内側に"クール"の魔法陣を温度部分を弄って書き込む。
更に動力になる”メディテーション”を書き込む。
終わり。……簡単ですね。

後は毎回持ってぶん回してる遠心分離だが、魔道具を作るべきかな。
女神の体だからこそできる荒業だが。
遠心分離器とアイスクリームメーカーも作ろう。アイス作りながらやるか。

生クリームとその他を自動で分けてくれるようにしよう。フィルター部分は2重の結界で生クリームとその他を分ける。遠心力を発生させるのは風魔法でいいっと。
流石に《重力魔法》は魔道具に向かん。"メディテーション"じゃカバーしきれん。
お決まりの"メディテーション"と魔力タンクを動力にして、スイッチを作成。
これに買ってきたミルクを投入。早速スイッチオン。

グルグルグルグルグルグル――バキッ、ガガガガガ! ビシャアアア。

「ぎゃああああああ」

どうすんだ? この部屋の大惨事。……ああ、部屋を対象に《生活魔法》使えば良いのか。全く、とんでもないな。ぶっ壊れた原因はなんじゃろなっと。
……あー、軸が逝ったか。"リインフォースメント"でのゴリ押しじゃなくて、ちゃんと合金を使えということか。うーん、合金なんかそんな知らないぞ……。
青銅……鋼……ステンレス……ジュラルミン……?
どれが何に適しているのかすら分からん。鋼は剣、ステンレスは容器ぐらいしか知らんぞ。《土魔法》のオリジナルで超頑丈な『何か』を作るか?
《土魔法》じゃなくて《物質創造》の方で試してみようかな。曖昧なイメージだとどうなるのか……。

この世界で1番硬い鉱石! 出てこいっ!


名前:アダマンタイト鉱石
品質:普通


……アダマンタイト来た! そうか、君が1番硬いのか。
オリハルコンは無いのかな? ……あ、無さそうですね。スキルに反応ないわ。
と言うか失敗したな。鉱石じゃなくてインゴットでお願いね。
鉱石を"ストレージ"に放り込み、アダマンタイトインゴットを生成。
これで軸を作って、試運転。回したまま少し放置して、確認。
問題ない事を確認して、ミルクを投入。
生クリームとその他が分かれてるのを確認して放置。

今度はアイスクリームメーカーを作ろう。
と言っても物は簡単で、ただ冷やしながら空気を入れるように混ぜるだけ。
真ん中の軸に羽つけて、その羽から《生活魔法》の"ブリーズ"で空気を送ろうか。
風の通り道にはちゃんと《結界魔法》で綺麗な空気を、と。
これも魔法瓶構造で、内側は"クール"で氷点下を維持。
ちゃんと試運転も忘れない。じゃないとさっきみたいになるからな!
女神として得意なのは魔法であって、軸の耐久とかは知らんのだ。

よし、そしたら入れ物でグラニュー糖、卵、生クリームをかき混ぜる。
《生活魔法》"ヒート"で加熱し、とろみが付くまでゆっくり混ぜる。
手応えが変わったら、今作ったメーカーに放り込む。
そうすると冷やしつつ、混ぜてくれる、と。
後は待つだけー。残った無脂肪牛乳はちゃんと保存しとこう。
ミルク、ミルクと言っていたが一応牛乳だ。一応な。……牛、なんだろうきっと。

これで冷蔵庫、冷凍庫、遠心分離器、アイスクリームメーカーが完成だ。
……いったい何をしているんだ私は。前の2個はともかく、後ろの2個よ。
美味しいアイスが食べれるよ! やったね! 反省なんかしない。
……バニラ、どっかに無いかなぁ……。見つかるまで果汁でも混ぜようか。

日が昇るまではまだまだ時間があるな……。
魔眼で探しつつ……《並列思考》で考え事。
冒険者として動く訳だが、やっぱり武器(見た目用)は持ち歩くべきだろうか?
冒険者と一目で分かるように、杖……かなぁ。リーチの短さも杖を使えばカバーできるか。あ、《棒術》教えて貰って無いじゃん……。むぅ……。

……魔導銃的なの作っちゃおうかなぁ。
ハンドガン作ろうか、ハンドガン。私の場合、そんな魔装具使わずに魔法使った方が早いし、強いんだが。見た目は重要だよ、うん。
構造は見たことあるから問題はない……が、実弾を使うわけではないので、その辺は考えないとダメだな……。マガジンやライフリング諸々が必要ない……当然実弾じゃないので薬莢も排出されない……。あれ、寂しいな?
入れたマガジンによって弾の種類や、属性を変えられるようにすればいいか?
対人間用か対魔物用、殺傷か非殺傷、刺突か打撃などか。
薬莢無いけど、ちゃんとスライドするようにはしよう。じゃないと寂しい。
あー、魔法陣を刻んだ魔導薬莢を用意して、ハンマーで魔力を注入して発動させると言うのもありか。だがこれ、魔導薬莢に細工して、排出されたら帰って来るようにしないとめんどくさいぞ? 日が昇るまでにできるか……?

魔導薬莢、このカートリッジが肝だな。これさえできれば後は難しくない。
えっと、帰還用と弾丸の魔法陣が必要なのか。
弾丸の魔法陣自体はそんな難しくないが、回収用が問題だ。
《空間魔法》しか思いつかないぞ? "ジャンプ"に"テレポーテーション"……。
いや、無理だろ。ライフル弾……いや、戦車砲弾なら可能か? でかすぎる。
ダメだな。"ジャンプ"も"テレポーテーション"も転移場所を目視、もしくはイメージする必要がある。カートリッジに目も意思もない。……どうする? どうしよう。

・・・・・・
・・・


色々考えた結果……。なんとかなりそう。
……アイスを冷凍庫に移しておくのを忘れない。

よし、作ろう。
まずは魔導弾薬、カートリッジからだ。これでその他の大体のサイズが決まる。
カートリッジその物を魔力タンクとし、先端からお尻まで貫くように弾丸用魔力タンク。その外側に帰還用魔力タンクの2重構造タンクにする。
帰還用魔法陣は、弾丸用魔力タンクが空になった数秒後、自動起動。
即起動じゃない理由? 即起動にしたら薬莢飛び出ないじゃん。
弾丸用魔法陣は、未完成状態にして、ハンマーがお尻に当たったら完成するようにする。当たった瞬間魔法陣が完成し、弾丸用魔力を使用し発動する。
この弾丸用ギミックは当然、全てのカートリッジで共通にする。
このギミック自体はそんな難しくない。全てのカートリッジで共通の部分の魔法陣を欠けさせて、ハンマーにそれを書いておくだけ。
後はカートリッジにキーを刻んでおけばいい。
このキーと一致するキーを持ったマガジンに補充させる為。

そしたらポーチの方だ。
当然マガジンポーチ自体も魔道具にする。
いつもの動力源をもたせ、カートリッジかマガジンが来たらタンクに魔力を補充する。タンクには魔力が触れれば勝手に補充される。
補充したらキーに一致するマガジンに補充させる。
ポーチの内部は、所謂魔法鞄で拡張されている。
《空間魔法》と《魔導工学》でできるようだ。冒険者や商人御用達だとか。

カートリッジ。これ.44マグナム弾サイズかな?
しかしこれ以上小さくすると魔力タンクがな……。
この手だと持つのが結構ギリギリになりそうだ。幸い魔導銃なので、ガス圧差動式などのギミックは別で組めるため、その分小型化できるが。
まあ、銃身部分は長いのが好きと言う、趣味に走るせいででかくなるんだけど。

本体はアダマンタイトで黒っぽく、カートリッジはミスリルで白く。
マガジンは《無火水風土闇光氷雷》の9属性で、各属性2個ずつの18個。
これらは銃身の方に作成したスイッチで弾の形を変えられるようにした。
徹甲弾と榴弾、と言えば分かるだろうか?
徹甲弾は貫通力を強化、魔法で言えばランス系。
榴弾は小爆発するように、魔法で言えばエクスプロージョン系。

それとは別に完全対人用特殊マガジンを用意。これは.50ぐらいになった。
《妨害魔法》の超級にある"ファントムペイン"。幻覚の痛みを与える魔法だが、これを改造。当たった瞬間気絶か、幻痛を与える弾丸にした。
気絶か痛みかの切り替えは他の弾と同じ銃身にあるスイッチで切り替える。
基本はこっちを装填していることだろう。暴発しても命の心配はない。

弾の切り替えは人差し指。親指はセーフティーの切り替えになっている。
9属性の.44は7発。.50の対人マガジンは6発となった。
手が小さいからしょうがない。

ちなみに、ランス系は『ズガンッ』といい音がするんだが、エクスプロージョン系は『ポンッ』と言う音がする。参考はもちろんグレポン。
対人間用のは両方同じ音。
音やギミックはしっかり頑張ったが、魔導銃の為反動はほぼない。
スライドして薬莢を捨てるギミックにより多少反動が生まれるぐらい。

ということで完成です!


魔導銃 アーティファクト
    ルナフェリアの作品。
    魔法を発射するとても精巧に作られた魔装具。
    装填した魔導弾薬で発射する属性が変わる。
    魔導銃と魔導弾薬、両方揃わなければ意味が無い。


うむうむ。良しとしよう。
日の出にはまだ微妙に時間あるな。となると、魔導剣も作ろうか。
そうだな……普段は柄の部分だけで、魔力を通すと刀身が出るで良いかな。
普段私がやってる《魔導武装》の劣化品。こっちは作るの簡単だな。
魔力を流さないと刀身が無いから、鞘はいらないね!
魔導銃と違って分かりやすいから用意しよう。ロマン装備は大事。

剣は柄の部分をミスリルにして、デザインは極普通……少し豪華にしとこう。
そして流された魔力を集め、刀身を形作るようにする。
刀身のデザインは普通の両刃剣だけど、魔力なので半透明。色は魔力光依存。
私の場合は紫になるのか。……暗めの紫で良かった。


魔導剣 アーティファクト
    ルナフェリアの作品。
    刀身を魔力で生み出す魔装具。
    強度や切れ味は流した魔力濃度次第。
    魔力がある限り、砕けても再生する。


うむうむ。逆に言うと、魔力が無くなったら全く役に立たない。
問題があるとすれば、魔法攻撃系は相手のレジスト次第ということか。
私が使う分には最強装備なのは間違いないが。


魔法抵抗レジストとは敵性魔法と所持魔力での対抗になるため、敵性魔法より対象の魔力が多いとレジストされて威力、効果が下がってしまう。
完全抵抗、つまり無力化は余程の差がない限りは無いだろう。


よーし、装備充実!
魔導銃を右側に、マガジンポーチと魔導剣を左側に固定しておく。
うん、やっぱりせっかく軍服風ワンピースなんだから、武器がないとね。
後はなんか思いついたら作ろっと。

さて、庭に出てアイス食べるか。
農家さん達が動き出したらギルド行こうかね。
ああ、また大惨事になる前に、砂糖とかの遠心分離器の軸も変えとこう。
と言うか、よくあいつら無事だな。結構使ってるんだが……。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品