先輩! 私、先輩の赤ちゃん産みたいです!
先輩! 私、先輩の赤ちゃん産みたいです!
「先輩! 私、先輩の赤ちゃんを産みたいです!」
「おいおい……何を言い出すかと思ったが、赤ちゃんとは……」
「それで先輩、お返事は?」
「無理だ。断固拒否だ!」
「な、なぜですか? 私じゃ不服ですか?」
「いや、別に……由美の身体に不服なんてものは無いさ。ただ……」
「ただ?」
「俺なんかでいいのか? ってことだよ」
「私は先輩だからいいんです! 寧ろ、先輩にしかできない誕生日プレゼントだと思いますよ」
「確かに後輩であるお前の頼みだから、何でも聞いてやるとは言ったが……それは反則じゃないか?」
「反則? 私にとっては先輩のそんな考え方の方が反則だと思うんですけどね」
「俺が反則だと? どういうことだ?」
「先輩の何でも聞いてやるっていうのは嘘じゃありませんか? それで私みたいな騙される人間が不幸になるってことですよ」
「いや、確かに由美が言っている事は一理あると思うが……一般人なら断ると思うんだが」
「いや、先輩! それは間違っていますよ。寧ろ、一般人なら私のような美人が誘うとなると嬉しがると思いますよ」
「お前の残念さが身に染みて分かるよ。確かにお前は普通にしていれば、可愛い。だが、喋っていると馬鹿なだけだ」
「うぅ〜〜 先輩! 人を馬鹿だなんて……先輩もそんなこと言えないんじゃないですか?」
「た、確かに俺は馬鹿だ。馬鹿すぎる程の馬鹿だ。これでいいか?」
「私より馬鹿だ。って言ってください」
「嫌だ。断固拒否する」
「なぜ、ですか? もしかして、そういうシチュエーションが好きなタイプの人間ですか? もしかして、ドM?」
「ちょっと待ってくれ。お前の中で、変な想像をされていると思う。俺は寧ろ、ドSだ!」
「ドS? 先輩、知ってました? 自分でドSっていう人は童貞らしいですよ」
「ど、童貞……それ以上は言うな」
「あ、もしかして先輩って童貞何ですか? 先輩ってもう30代ですよね? それなのに……童貞だなんて、ぷぷっ」
「俺の年齢は残念な事に、まだ27だ。それと先輩を少しは敬え」
「俺は童貞じゃない! って言わない事は童貞という事は認めるんですね」
「悪かったな。童貞で」
「先輩、ちなみに童貞でも童帝と書けばかっこよく見えますよ!」
「俺の中では、童帝、童帝と2回言われただけなんだが……」
「あ、すいません。童貞の『貞』を帝王の『帝』に変えるんですよ。どうですか? かっこよく見えません?」
「確かに見えるな。あ、それなら俺も知ってるぞ」
「何ですか? 教えてください!」
「由美と書いて、馬鹿と読むんだ」
「あぁ……先輩に期待した私が馬鹿でした。これほどまで、馬鹿とは……やはり私もどうしようもありませんね」
「いやいや、お前は俺の何なんだよ。ってか、一応お前は俺の後輩なんだが……」
「あ、先輩。ちなみに先輩の後輩っていう設定をお忘れなく」
「えっ? 設定? そういう物語的なものなの? これ?」
「はい、そうですよ。そういう物語的なものなんですよ」
「なるほど、世の中不思議だな。由美って、この世界には俺達を作っている何か、例えば、神の存在を信じているか?」
「神ですか……私は特には興味は無いですね。あえて言うならば、先輩を崇めています」
「俺を崇めている? まぁ、変な意味と俺は思っとくぞ」
「思われたら、困ります。ってか、先輩それでお返事は?」
「あ、そう思えばそうだったね」
「それでお返事は?」
「だから、急かすな」
「急かすな、と言われても困ります。私、今から電車乗らないと行けないんです」
「どっちにしろ、帰るんかい!」
「はい、もちろん。先輩の赤ちゃんを産みたいとは言ったものの先輩の優柔不断さが嫌いです」
「嫌いかぁ〜 ってか俺の優柔不断な所を無くすっていうのが誕生日プレゼントじゃだめなのか?」
「だめです! 拒否権を発動します!」
「あぁ、そうか。ちなみになんでだ?」
「私は先輩のありのままの姿が好きなんです。先輩の優柔不断な所も、優しい所も、頼られたら全力で頑張る所も、泣いたり、笑ったりすることも、そんなありのままの先輩が好きなんです」
「そ、そうか……俺も君に言いたい事がある。っていうか、俺からの誕生日プレゼントだ。
はい、これ」
「こ、これは?」
「まぁ、いいから開けてくれ。気に入るかは、分からないが……一生懸命考えたつもりだ」
「指輪……じゃないですか? これはどういうことですか?」
「由美、俺と結婚しよう。俺も君の事が好きだ。俺はずっと君が好きだった。後輩だからと思って、君にそんな感情を抱いてはいけないと思っていたが、今言おう。俺は、由美の事が大好きだ」
「せ、先輩……」
「それで、お返事は?」
「さっきまでとは逆ですね」
「あぁ、そうだな。それでお返事は?」
「もちろん、喜んでお願いします」
「おいおい……何を言い出すかと思ったが、赤ちゃんとは……」
「それで先輩、お返事は?」
「無理だ。断固拒否だ!」
「な、なぜですか? 私じゃ不服ですか?」
「いや、別に……由美の身体に不服なんてものは無いさ。ただ……」
「ただ?」
「俺なんかでいいのか? ってことだよ」
「私は先輩だからいいんです! 寧ろ、先輩にしかできない誕生日プレゼントだと思いますよ」
「確かに後輩であるお前の頼みだから、何でも聞いてやるとは言ったが……それは反則じゃないか?」
「反則? 私にとっては先輩のそんな考え方の方が反則だと思うんですけどね」
「俺が反則だと? どういうことだ?」
「先輩の何でも聞いてやるっていうのは嘘じゃありませんか? それで私みたいな騙される人間が不幸になるってことですよ」
「いや、確かに由美が言っている事は一理あると思うが……一般人なら断ると思うんだが」
「いや、先輩! それは間違っていますよ。寧ろ、一般人なら私のような美人が誘うとなると嬉しがると思いますよ」
「お前の残念さが身に染みて分かるよ。確かにお前は普通にしていれば、可愛い。だが、喋っていると馬鹿なだけだ」
「うぅ〜〜 先輩! 人を馬鹿だなんて……先輩もそんなこと言えないんじゃないですか?」
「た、確かに俺は馬鹿だ。馬鹿すぎる程の馬鹿だ。これでいいか?」
「私より馬鹿だ。って言ってください」
「嫌だ。断固拒否する」
「なぜ、ですか? もしかして、そういうシチュエーションが好きなタイプの人間ですか? もしかして、ドM?」
「ちょっと待ってくれ。お前の中で、変な想像をされていると思う。俺は寧ろ、ドSだ!」
「ドS? 先輩、知ってました? 自分でドSっていう人は童貞らしいですよ」
「ど、童貞……それ以上は言うな」
「あ、もしかして先輩って童貞何ですか? 先輩ってもう30代ですよね? それなのに……童貞だなんて、ぷぷっ」
「俺の年齢は残念な事に、まだ27だ。それと先輩を少しは敬え」
「俺は童貞じゃない! って言わない事は童貞という事は認めるんですね」
「悪かったな。童貞で」
「先輩、ちなみに童貞でも童帝と書けばかっこよく見えますよ!」
「俺の中では、童帝、童帝と2回言われただけなんだが……」
「あ、すいません。童貞の『貞』を帝王の『帝』に変えるんですよ。どうですか? かっこよく見えません?」
「確かに見えるな。あ、それなら俺も知ってるぞ」
「何ですか? 教えてください!」
「由美と書いて、馬鹿と読むんだ」
「あぁ……先輩に期待した私が馬鹿でした。これほどまで、馬鹿とは……やはり私もどうしようもありませんね」
「いやいや、お前は俺の何なんだよ。ってか、一応お前は俺の後輩なんだが……」
「あ、先輩。ちなみに先輩の後輩っていう設定をお忘れなく」
「えっ? 設定? そういう物語的なものなの? これ?」
「はい、そうですよ。そういう物語的なものなんですよ」
「なるほど、世の中不思議だな。由美って、この世界には俺達を作っている何か、例えば、神の存在を信じているか?」
「神ですか……私は特には興味は無いですね。あえて言うならば、先輩を崇めています」
「俺を崇めている? まぁ、変な意味と俺は思っとくぞ」
「思われたら、困ります。ってか、先輩それでお返事は?」
「あ、そう思えばそうだったね」
「それでお返事は?」
「だから、急かすな」
「急かすな、と言われても困ります。私、今から電車乗らないと行けないんです」
「どっちにしろ、帰るんかい!」
「はい、もちろん。先輩の赤ちゃんを産みたいとは言ったものの先輩の優柔不断さが嫌いです」
「嫌いかぁ〜 ってか俺の優柔不断な所を無くすっていうのが誕生日プレゼントじゃだめなのか?」
「だめです! 拒否権を発動します!」
「あぁ、そうか。ちなみになんでだ?」
「私は先輩のありのままの姿が好きなんです。先輩の優柔不断な所も、優しい所も、頼られたら全力で頑張る所も、泣いたり、笑ったりすることも、そんなありのままの先輩が好きなんです」
「そ、そうか……俺も君に言いたい事がある。っていうか、俺からの誕生日プレゼントだ。
はい、これ」
「こ、これは?」
「まぁ、いいから開けてくれ。気に入るかは、分からないが……一生懸命考えたつもりだ」
「指輪……じゃないですか? これはどういうことですか?」
「由美、俺と結婚しよう。俺も君の事が好きだ。俺はずっと君が好きだった。後輩だからと思って、君にそんな感情を抱いてはいけないと思っていたが、今言おう。俺は、由美の事が大好きだ」
「せ、先輩……」
「それで、お返事は?」
「さっきまでとは逆ですね」
「あぁ、そうだな。それでお返事は?」
「もちろん、喜んでお願いします」
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