引きこもり姫の恋愛事情~恋愛?そんなことより読書させてください!~
引きこもり虫と小説家のあれこれ
十一月になりました。休みが少ない。テストがもうすぐある。それでも私は透さんの元に通います。
読書がしたいから……という理由もあるけれど何だかこの頃全然会えないともやもやした気になってきます。なんだこれ。それに最近は透さんにほぐされた中を自分でいじってみたり。指じゃ足りないと思う自分がいたり。一種の恐怖が襲ってきてる。だからなんだこれ。
「いらっしゃい凛音。今日は寒いから部屋に入りな」
「はい。お邪魔します」
今日は着物の透さん。海水浴の時に思ったけど彼は細いのに筋肉はしっかりついてる。キスする時も私が全体重乗せても支えてくれるし。
私は執筆をしている透さんの邪魔にならないようにソファに座って本を読み進める。が、全く頭に入ってこない。そりゃまあ透さんの背中を一ページごとに見てたら集中も出来ないわ。
「……透さん」
「うん?」
こちらを振り向く。で、何で話しかけたんだ? 話題なんて一つもありません。
「どうしたの凛音」
「あの、えーと……」
透さんは待っててくれる。他愛ない話? 語彙力はあるけどコミュ障の私に何を言えと。
「透さんは私とエッチしたいですか?」
「え?」
何言ってんの私!? え、やばいパニクる。顔が赤面……しないや。えーっとえーっと
「指だけじゃ物足りないと言ったら大きいそれを挿れてくれますか?」
もう黙れ――!! つーか何だよ大きいそれって! いや分かるけど……分かっちゃいけねえだろ!
ファスナー付けろ! お口を現実的にチャックしろ!!
「シたいの?」
「はい」
誰か私に薬でも投与した? 何でこうロボットみたいに素直に答えてんの? これが素直な答えなのかは知らんが。
あの透さん? 今のまともに受けなくて良いですよ。何か薬でも盛られてるんだよきっと。うんそのはず。だから近づいて来ないで――!!
「凛音」
「ん……」
啄むようなキスをする。それと同時に片方は乳首を弄られもう片方は腰を引き寄せられ、刺激が強い。今まだ真昼間だけど誘った私が悪いよね。
「凛音。可愛い。凛音」
つまんだり押したりで刺激を与えられ過ぎて数分で私の下は疼いてきた。舌を絡ませながら胸にあった手は下の方へ。
「んっ、ん……」
ゆっくり抜き挿しを繰り返されて気持ちいい部分を弄られて限界も近い。でもそんな時に透さんが急に手を止めた。
「……透しゃ?」
「本番、できないね」
「へ?」
何故に? いや、それより一回イかせてくれませんか? 苦しいんですけど。
「だって避妊具が無いし」
ヒニング? あ、コンドームのこと? あの、じゃあ本番はしなくて良いのでとにかく一回イかせて。
「仕方ない。凛音、悪いけどまた今度に」
「その前に一回……ホントに……イきたいっ!」
透さん、まじでやばいから……早くっ?!
じゅるり
あろうことか透さんは自分の舌で私のあそこを舐めてくる。
「!? や、やぁ! まってとおるしゃ……むり、むり……や――――っ!!」
目の前が真っ白に染まって腰がガクガク震える。ゴクリと透さんの喉仏が動いてしまったところを見たらもう私はアウトだ。
「透しゃん。こんな姿で……帰れない」
どう考えてもあいつらからかうどころじゃ無くなる。なんかそういう大人のおもちゃとかでいじめてくるから。絶対!
「でもね。学生の君が万が一妊娠したら僕はどう責任を取れば」
「近くに……薬局ありませんでした? 松崎さん買ってきて……」
「承知しました」
「松崎!?」
人の気配がすると思って声かけたけど予想的中。
「透さん。今日泊まっても、い?」
キャラ崩壊してる? だってこれでお預けとかあんたら耐えられる? しかも一応かろうじて思春期の私に。こんなイケメンに蹂躙されてる私に。
という訳で私はまこちゃんにお泊まりしますと連絡した。華ちゃんには勿論言わないよ。
透さんは松崎さんから箱をもらって「まじで買ってきたのか」と呆れていた。
お夕飯とかお風呂とか着替えとかのこと考えてなかった私はとりあえず我が儘を聞いてくれた使用人さん達に土下座しました。そしたら
「坊ちゃんの奥様のご支度なら既に整っておりましたから。むしろ今か今かと皆待っておりましたよ」
と、言われました。そこには透さんもいたので食事を詰まらせてむせていた。
女中頭さん? なる年配の女性の方が体を綺麗にしてくれました。どっかの貴族? 流石にあそこの中まで洗われるとは思っていなかったから声を抑えなければならなかった私を褒めて欲しい。
そして夜も九時を回った。今日は土曜日だから明日もお休み。じゃなかったらお泊まりしませんがね。携帯も電源OFFにして布団も用意してあるし体もピカピカに磨いたし。
気になることと言えば何か下着が下着じゃ無い感じだけどこれってエロ下着とかそこら辺の類? 浴衣も着せてもらって準備万端。さあたくさん愛してくださいませ!
と、私は部屋に入ったのですが
「……」
「……」
「……」
「……透さん?」
「……」
何だか眉根を寄せてる感じがする。小さく溜息をついているしそれが迷うことなく不機嫌そうなのは明らかだし。
透さんの性格で何か悪いことをした覚えは……当てはまってる。むしろ全部と言っていいほど。
皆さんおさらいしましょう。婚約理由を。無駄に干渉せず、お互いの自由を最優先させる、でした。
透さんが女嫌いになったのも自分勝手に体を求めてくる女性が嫌だったからです。
お分かりいただけただろうか。今の私の行動まんまそれじゃん!!
最初は執筆の邪魔をして挙句の果てに近くから見たらうっすら隈があるのにそれを無視して抱けと言ったのです。こんな我が儘娘がいるでしょうか? 月海だってもっと配慮をしてる! よし。こうなったら。
「透さん」
「……」
「神宮寺さん」
「……」
「私今からでも帰ります」
「……は!?」
あ、起きた。いや、起きてたか。私はソファから降りて透さんの前に土下座する。
「婚約で無駄に干渉しないことを約束したのにこんなに自分勝手ですみません。今からでも帰ります。安眠妨害に加え、執筆を中断させてすみません。では」
「待て待て待て!」
服はまだ洗ってないかな。浴衣はクリーニングに出そうとか考えてたら引き止められた。
「急にどうしたの凛音」
「え? いえ、今言った通りです。不機嫌なのもそのせいでしょう?」
「ふ? いや。僕は単に君が落ち着くまで待っていただけだよ」
「はい?」
二人してキョトンとする。という訳で営みをする前に説明ダイジェスト。
透さんは私がキョロキョロしてるのが緊張してるからだと思っていたそう。だから通常――興味なしの――凛音に戻るまでそっとしておこうと思った。じゃあ不機嫌な溜息は?
「あ、あれは……そのぉ、早くしたいと思っていた自分を葛藤するような感じと捉えていただけたら」
「ああじゃあやっぱり元凶私でしたね」
「違うって! いや、そんなことより君が落ち着いてるなら……しても良いかな?」
あ、そうだ本題忘れてた。いや忘れんなよ! ってツッコミが脳内を巡ったけどまあ置いておこう。
「では透さん。よろしくお願いします」
「え? あ、は、はいこちらこそ?」
あれ、こういうことってまず礼とかしないの? 何で挙動不審? 良いか別に。
その夜はまあ抱き潰されました。あの、処女なんですけど。
「――――!?」
「痛い? 充分ほぐしたとは思うんだけど。落ち着いたら言ってね」
透さんのソレは見た目だけでなく男の人と普通にお風呂に入っている――主に風柳かまこちゃん――私からしたら犯罪的なサイズだった。いや。君達も大分でかいよ? あんなので突かれたくないよ?
「凛音。平気?」
「ん……だいじょ、ぶ!?」
大丈夫と言った途端透さんはゆさゆさ動かしてきた。
「や……動かないでぇぇ!」
「無理。そんな可愛い声で拒否されたらいじめたくなるのが男だよ」
いいとこ……いいとこに当たりすぎてる! あ、待って!
「い、いぅぅ! とおるしゃ……とおるっ!」
「ん……凛音可愛い。大好きだよっ!」
「ん、あ、あ……んんん、っく! 限界……もう、あ、あ……」
堪らず透さんにしがみつく。抱きしめ返してくれることがまた嬉しくて。
「あ、――っっっ!!」
ビクビクと痙攣してる私の足をそれ以上に広げて強く打ち付けてくる。
「んんん!? い、今イッて……あ、あうぅぅ!」
「ん……凛音、エロっ!!」
痙攣してもなお続く快感の渦に私は巻き込まれながら何時間も抱かれて意識を手放した。
翌朝。眩しい日差しで目を覚ました私の前に映ったのは逞しい体。ついでに腰辺りが尋常じゃないほど痛い。体勢からすると抱きしめててくれたのだろうか。
「透さん?」
「……おはよう凛音」
起きてた。いや、今の沈黙からすると寝起きだな。私と同じくらいに起きたのだろう。
「おはようございます」
「体は?」
「腰が少々」
そう言うと腰をさすってくれた。あったかい。
「気持ちよかったですか?」
「それは僕の言葉だよ? でも僕は気持ちよかった。やっぱり無表情でもあれだけ喘ぐんだね。すごくエロかった」
「喧嘩売ってます?」
「いーえ」
くすくす笑う透さんを私は恨めしげに見つめてみる。
「……まあ幸せでした。あなたに抱きしめられたらストレスも解消しましたし」
「それは良かった」
「でも私の知る限りゴム半分使いましたよね? 処女に向かって」
「うっ」
はあーと溜息をつくと私は擦り寄った。
「また抱いてくださいね? 透さん」
顔に出せない分声で色気たっぷりに言ってみる。
「……凛音」
「はい?」
「もっかいしよっか」
は? はぁぁぁぁ!?
読書がしたいから……という理由もあるけれど何だかこの頃全然会えないともやもやした気になってきます。なんだこれ。それに最近は透さんにほぐされた中を自分でいじってみたり。指じゃ足りないと思う自分がいたり。一種の恐怖が襲ってきてる。だからなんだこれ。
「いらっしゃい凛音。今日は寒いから部屋に入りな」
「はい。お邪魔します」
今日は着物の透さん。海水浴の時に思ったけど彼は細いのに筋肉はしっかりついてる。キスする時も私が全体重乗せても支えてくれるし。
私は執筆をしている透さんの邪魔にならないようにソファに座って本を読み進める。が、全く頭に入ってこない。そりゃまあ透さんの背中を一ページごとに見てたら集中も出来ないわ。
「……透さん」
「うん?」
こちらを振り向く。で、何で話しかけたんだ? 話題なんて一つもありません。
「どうしたの凛音」
「あの、えーと……」
透さんは待っててくれる。他愛ない話? 語彙力はあるけどコミュ障の私に何を言えと。
「透さんは私とエッチしたいですか?」
「え?」
何言ってんの私!? え、やばいパニクる。顔が赤面……しないや。えーっとえーっと
「指だけじゃ物足りないと言ったら大きいそれを挿れてくれますか?」
もう黙れ――!! つーか何だよ大きいそれって! いや分かるけど……分かっちゃいけねえだろ!
ファスナー付けろ! お口を現実的にチャックしろ!!
「シたいの?」
「はい」
誰か私に薬でも投与した? 何でこうロボットみたいに素直に答えてんの? これが素直な答えなのかは知らんが。
あの透さん? 今のまともに受けなくて良いですよ。何か薬でも盛られてるんだよきっと。うんそのはず。だから近づいて来ないで――!!
「凛音」
「ん……」
啄むようなキスをする。それと同時に片方は乳首を弄られもう片方は腰を引き寄せられ、刺激が強い。今まだ真昼間だけど誘った私が悪いよね。
「凛音。可愛い。凛音」
つまんだり押したりで刺激を与えられ過ぎて数分で私の下は疼いてきた。舌を絡ませながら胸にあった手は下の方へ。
「んっ、ん……」
ゆっくり抜き挿しを繰り返されて気持ちいい部分を弄られて限界も近い。でもそんな時に透さんが急に手を止めた。
「……透しゃ?」
「本番、できないね」
「へ?」
何故に? いや、それより一回イかせてくれませんか? 苦しいんですけど。
「だって避妊具が無いし」
ヒニング? あ、コンドームのこと? あの、じゃあ本番はしなくて良いのでとにかく一回イかせて。
「仕方ない。凛音、悪いけどまた今度に」
「その前に一回……ホントに……イきたいっ!」
透さん、まじでやばいから……早くっ?!
じゅるり
あろうことか透さんは自分の舌で私のあそこを舐めてくる。
「!? や、やぁ! まってとおるしゃ……むり、むり……や――――っ!!」
目の前が真っ白に染まって腰がガクガク震える。ゴクリと透さんの喉仏が動いてしまったところを見たらもう私はアウトだ。
「透しゃん。こんな姿で……帰れない」
どう考えてもあいつらからかうどころじゃ無くなる。なんかそういう大人のおもちゃとかでいじめてくるから。絶対!
「でもね。学生の君が万が一妊娠したら僕はどう責任を取れば」
「近くに……薬局ありませんでした? 松崎さん買ってきて……」
「承知しました」
「松崎!?」
人の気配がすると思って声かけたけど予想的中。
「透さん。今日泊まっても、い?」
キャラ崩壊してる? だってこれでお預けとかあんたら耐えられる? しかも一応かろうじて思春期の私に。こんなイケメンに蹂躙されてる私に。
という訳で私はまこちゃんにお泊まりしますと連絡した。華ちゃんには勿論言わないよ。
透さんは松崎さんから箱をもらって「まじで買ってきたのか」と呆れていた。
お夕飯とかお風呂とか着替えとかのこと考えてなかった私はとりあえず我が儘を聞いてくれた使用人さん達に土下座しました。そしたら
「坊ちゃんの奥様のご支度なら既に整っておりましたから。むしろ今か今かと皆待っておりましたよ」
と、言われました。そこには透さんもいたので食事を詰まらせてむせていた。
女中頭さん? なる年配の女性の方が体を綺麗にしてくれました。どっかの貴族? 流石にあそこの中まで洗われるとは思っていなかったから声を抑えなければならなかった私を褒めて欲しい。
そして夜も九時を回った。今日は土曜日だから明日もお休み。じゃなかったらお泊まりしませんがね。携帯も電源OFFにして布団も用意してあるし体もピカピカに磨いたし。
気になることと言えば何か下着が下着じゃ無い感じだけどこれってエロ下着とかそこら辺の類? 浴衣も着せてもらって準備万端。さあたくさん愛してくださいませ!
と、私は部屋に入ったのですが
「……」
「……」
「……」
「……透さん?」
「……」
何だか眉根を寄せてる感じがする。小さく溜息をついているしそれが迷うことなく不機嫌そうなのは明らかだし。
透さんの性格で何か悪いことをした覚えは……当てはまってる。むしろ全部と言っていいほど。
皆さんおさらいしましょう。婚約理由を。無駄に干渉せず、お互いの自由を最優先させる、でした。
透さんが女嫌いになったのも自分勝手に体を求めてくる女性が嫌だったからです。
お分かりいただけただろうか。今の私の行動まんまそれじゃん!!
最初は執筆の邪魔をして挙句の果てに近くから見たらうっすら隈があるのにそれを無視して抱けと言ったのです。こんな我が儘娘がいるでしょうか? 月海だってもっと配慮をしてる! よし。こうなったら。
「透さん」
「……」
「神宮寺さん」
「……」
「私今からでも帰ります」
「……は!?」
あ、起きた。いや、起きてたか。私はソファから降りて透さんの前に土下座する。
「婚約で無駄に干渉しないことを約束したのにこんなに自分勝手ですみません。今からでも帰ります。安眠妨害に加え、執筆を中断させてすみません。では」
「待て待て待て!」
服はまだ洗ってないかな。浴衣はクリーニングに出そうとか考えてたら引き止められた。
「急にどうしたの凛音」
「え? いえ、今言った通りです。不機嫌なのもそのせいでしょう?」
「ふ? いや。僕は単に君が落ち着くまで待っていただけだよ」
「はい?」
二人してキョトンとする。という訳で営みをする前に説明ダイジェスト。
透さんは私がキョロキョロしてるのが緊張してるからだと思っていたそう。だから通常――興味なしの――凛音に戻るまでそっとしておこうと思った。じゃあ不機嫌な溜息は?
「あ、あれは……そのぉ、早くしたいと思っていた自分を葛藤するような感じと捉えていただけたら」
「ああじゃあやっぱり元凶私でしたね」
「違うって! いや、そんなことより君が落ち着いてるなら……しても良いかな?」
あ、そうだ本題忘れてた。いや忘れんなよ! ってツッコミが脳内を巡ったけどまあ置いておこう。
「では透さん。よろしくお願いします」
「え? あ、は、はいこちらこそ?」
あれ、こういうことってまず礼とかしないの? 何で挙動不審? 良いか別に。
その夜はまあ抱き潰されました。あの、処女なんですけど。
「――――!?」
「痛い? 充分ほぐしたとは思うんだけど。落ち着いたら言ってね」
透さんのソレは見た目だけでなく男の人と普通にお風呂に入っている――主に風柳かまこちゃん――私からしたら犯罪的なサイズだった。いや。君達も大分でかいよ? あんなので突かれたくないよ?
「凛音。平気?」
「ん……だいじょ、ぶ!?」
大丈夫と言った途端透さんはゆさゆさ動かしてきた。
「や……動かないでぇぇ!」
「無理。そんな可愛い声で拒否されたらいじめたくなるのが男だよ」
いいとこ……いいとこに当たりすぎてる! あ、待って!
「い、いぅぅ! とおるしゃ……とおるっ!」
「ん……凛音可愛い。大好きだよっ!」
「ん、あ、あ……んんん、っく! 限界……もう、あ、あ……」
堪らず透さんにしがみつく。抱きしめ返してくれることがまた嬉しくて。
「あ、――っっっ!!」
ビクビクと痙攣してる私の足をそれ以上に広げて強く打ち付けてくる。
「んんん!? い、今イッて……あ、あうぅぅ!」
「ん……凛音、エロっ!!」
痙攣してもなお続く快感の渦に私は巻き込まれながら何時間も抱かれて意識を手放した。
翌朝。眩しい日差しで目を覚ました私の前に映ったのは逞しい体。ついでに腰辺りが尋常じゃないほど痛い。体勢からすると抱きしめててくれたのだろうか。
「透さん?」
「……おはよう凛音」
起きてた。いや、今の沈黙からすると寝起きだな。私と同じくらいに起きたのだろう。
「おはようございます」
「体は?」
「腰が少々」
そう言うと腰をさすってくれた。あったかい。
「気持ちよかったですか?」
「それは僕の言葉だよ? でも僕は気持ちよかった。やっぱり無表情でもあれだけ喘ぐんだね。すごくエロかった」
「喧嘩売ってます?」
「いーえ」
くすくす笑う透さんを私は恨めしげに見つめてみる。
「……まあ幸せでした。あなたに抱きしめられたらストレスも解消しましたし」
「それは良かった」
「でも私の知る限りゴム半分使いましたよね? 処女に向かって」
「うっ」
はあーと溜息をつくと私は擦り寄った。
「また抱いてくださいね? 透さん」
顔に出せない分声で色気たっぷりに言ってみる。
「……凛音」
「はい?」
「もっかいしよっか」
は? はぁぁぁぁ!?
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