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チャット始めたら、危ない女が現れた。

片山樹

二学期

1.他の女とは関わらない。

2.毎日好きと10回以上は言う。

3.キスを毎日する。

4.メールをしたら10分以内に返事を返す。

5.私が死んだら、貴方も死んで。

これが俺達の約束事。

もしもこれを守れなかった場合は……彼女が死ぬ。

そんな馬鹿げた話があるか!

と思っているけど、自殺するらしい。

だから俺はそれを防ぐ為にその約束を守られなければならない。

この約束をしたのは1ヶ月半前だった。

真弓が丁度俺に「孕ませた」と言う事を言った日だ。

つまり、俺と真弓が付き合い始めて1ヶ月半が経ったというわけだ。


 二学期。
俺と真弓は学園生活に復帰することができた。俺と真弓が付き合い始めたというのはもう既に真弓のtwitterによって拡散されている。
その為、俺と真弓が復帰して一緒に学校へ登校した際は周りの奴等から「よー。ヒーロー!」とか「女子守るからかっけぇぇー」とか言われた。

 だけど、俺はそんな声が上がる中一人だけ俺達の仲を笑顔で迎えていない奴がいた。
そいつは俺の幼馴染で名前は恵梨香だ。

恵梨香は俺の方を見て、声を出さないものの口を動かし何かを呟く。

俺はその口の動きを悟り、言葉を自分の中で考える。

う……そ……つ……き……

どういう意味だろう?

考えているものの答えは出ない。

「ん? どうしたの? 夕?」
俺と真弓の関係はお互いを名前で言うように呼ぶようになった。
いつからお互いをそう呼び始めたのかは分からない。

「な、何もないよ」

俺はそう言うしか無かった。

だって、もし俺が「恵梨香が居て……」などと言ってしまえば、真弓はヒステリックになるからだ。俺はそれを知っている。

俺と真弓が付き合い始めた日。

その日は本来ならば俺の病室に来るべき人間が居た。だけど……俺はその人物を拒絶してしまった。

「もう二度と……俺に関わらないでくれ」

という言葉と共にラインの連絡先をブロ削して、twitterでは女子と思わしき人物を全て彼女によってブロックされた。

でも……その時彼女が変な事を言ったんだ。

「もう……このアカウントは要らなくなっちゃった。でも……ありがたいと思わなきゃね」

俺はその言葉の意味が理解できなかったが、彼女を問い詰める事は無かった。

教室に向かうと俺と真弓を見て拍手がされる。
それは異世界の勇者が魔王に囚われたお姫様を助けて帰還してきたようだ。

だけど……そんな中にも俺の顔を見て、不敵な笑みを零す奴がいたのだ。

そいつはまた、俺の顔を見て口を動かす。

ひ……る……や……す……み……ひ……が……し……か……い……だ……ん……

昼休み東階段?

そこに来いということなのだろうか?

俺は真弓に見つからないようにそいつに俺も返事を返す。

わ……か……っ……た……

すると彼女は皆に悟られないように、いや違うな。真弓に悟られないように、俺だけに分かるようにウインクをしてきた。

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