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チャット始めたら、危ない女が現れた。

片山樹

記憶が無いです。

 人のスマホを確認した?
それが可能なのか?
無理だ。なぜなら、俺はロックをかけているから。それならなぜ、こいつはこんなことを言っている? 意味がわからない。
それなら嘘か? はったりなのか?
俺を試している? 
そんな訳はない。
それが彼女の表情を見て、はっきりと分かった。
それなら、どうやってこいつは俺のロック画面を解除した?

「お前は……メールの中身を見たのか?」
俺がそう問いただすと彼女は不気味に笑みを零しながら言った。

「そうだけど……何か?」

こいつがそんなことをしている。
それが俺の中でショックだ。
そんな行為をしている人が隣に寝ていた。
当然の顔をしていた。

「いや、なんもねぇー。だけど、なぜ見たんだ?」

「それはね……ふふ」

彼女が言葉を濁す。

「なんだよ? 言えよ」

「楽しいからだよ。私、渚君が不幸になるのがとってもとっても楽しいんだよね」

こ、こいつ……何を言ってたんだ?

「不幸になるのが楽しい? 何言ってんだよ」

「へぇー、本当に記憶無いみたいだね。
じゃあ、私が教えてあげよっか? 実はね、私と渚君付き合ってたんだよ?」

俺とこいつが付き合ってた?
いつの話だ?

俺は……恵梨香と付き合っていたんじゃないのか?

「何言ってんだよ。俺は恵梨香の事が……」

「えりか? あぁ、あの女ね。あの女は……今はどこにいるんでしょうね?」

ふふふと真弓が笑う。

「お前……どういう意味だ?」

「言葉通りの意味だよ。最近、連絡来てないでしょ?」

確かに恵梨香から連絡が来ていない。

「おまえ……恵梨香に何かやったのか?」

「いいえ、何もやってないわ。寧ろ、やったのは貴方」

「俺がやった? 何を?」

「ふふふ、やっぱり覚えてないんだ。
渚君は本当に最低だね。私とSEXしたっていうのにね」

SEX? 俺は童貞だ。
そんなはずがない。

「赤ちゃん作ったんだよ? あの時の渚君は本当に酷かったなぁー。私の制服を破る様に引きちぎってさぁー」

彼女の口が止まらない。

俺がそんなことをした?

記憶がない。俺はそんなことをしていたのか?

そんなわけは……

「それは……本当なのか?」

「うん、ほんとだよ。だから、責任取ってね。
私の旦那様」

彼女は今まで俺に見せてきた事が無いような笑顔を作った。


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