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チャット始めたら、危ない女が現れた。

片山樹

1 プロローグ的なもの

お前等、みんなチャットって知ってるか?

知らない奴の為に簡単に説明すると、ネットを使って色んな人と楽しく会話することを指すんだ。
俗に言う、出会い系と少し似ているかもしれないな。

まぁ、俺が話したいのは俺がチャットを使って出会ってしまった危ない女の子の話なんだ。

聞きたい奴は聞いてくれ。

どうでもいいやつはブラウザ閉じてくれ。

✽✽✽
事の発端は俺が中3の頃だ。

俺が彼女――七海ナナミと出会ったのはある一つのチャットだった。

そのチャットの名前は、『友達作りチャット』っていう名前だった気がする。

そのチャットでは、自分の住んでいる地域を書く項目があって、俺は自分が住んでいる地域にした。
確かに地域にしてたら、友達とかにばれるという可能性があったけど、もしかしたらエロい身体をしたお姉さんが俺に突然チャットをしてくれて、あわよくば、俺の童貞を奪ってくれるという甘い幻想を抱いていたかもしれん。

まぁ、そんな訳で登録した俺は周りに住んでいるユーザーの項目にある一人の女の子を発見したんだ。アイコンは、俺も好きな某アニメのキャラクターで自己紹介の所に俺と同じアニメが好きと書き込んでいたので俺はなぜか彼女に親しみを持ってしまった。

今、考えると俺の人生の過ちはここからだったんだと思う。

まぁ、それが七海なわけだ。

そんな訳でチャットを始めた俺と七海。
チャットを始めた当初は七海からの返信も遅くて、返信が返ってくるのが待ち遠しかった。
話す内容については漫画や小説、アニメやゲームのことなど。
毎日、そんな会話だったけど飽きることはなかった。
寧ろ、そんな日々が楽しかった。俺には物心ついた頃には父親がいなく、母親しかいなかった。
母親はいつも帰りが遅く、独りぼっちの生活を送っていた俺にとって、次第に七海という存在は大きいものになっていった。

そして、チャットを初めて1ヶ月ぐらい経った頃、俺は七海にある事を聞いてみることにした。

それはプライベートなことだ。別に会ってみたいとかそんな気持ちは全くなかった。そんな気持ちよりも、自分がやり取りをしている人がどんな人なのかと気になってしまったのだ。

「ねぇ、七海って何歳?」

すぐに返事は返ってきた。

ちなみに七海ちゃんって当初は呼んでいたが呼び捨てでいいと言われ、七海と言うことになった。

「15歳だよ! 来年から高校生! そっちは?」

俺はあまりの嬉しさに発狂した。
自分と同じ年齢っていうのが嬉しかった。

その後、俺も年齢を教えた。

ちなみにチャットをする時の俺のコードネームは、カヲルだった。
この名前は俺が好きだった某アニメキャラである。

「へぇ、私と一緒か。あのさ、高校どこ行くの?」

「俺は帝星テイセイ高校に行くつもり。まぁ、受かるかはわかんないけどね。そっちは?」

「帝星高校ってかなり頭いいところだよね? 私はまだ決まってないかな」

「そうそう! じゃあさ、俺と一緒に帝星高校行こうよ!」

この帝星高校は地元では一番頭の良い進学校だ。

「わかった。じゃあ、お互い頑張ろうね!」

これが俺と七海にとって運命を変える言葉になるとは俺は全く知らなかった。

今、思うと本当に俺がこんな言葉を言わなければよかったと思っている。

七海とのチャットはこの後も4ヶ月間ぐらい続く事になるが、省略しておく。
話していた内容としては、今の学校の事や将来の事などが当初に比べ増えたぐらいで残りは以前と何も変わらなかった。話していた時は、何か心が安らいでいた。

でも、そんなある日。
俺は親からいい加減勉強をしろと言われ、遂に俺はipod touchを没収された。本来の中学生ならば、すぐに返せなどと親に反抗するのかもしれないが、俺はできなかった。必死に一人で働いて、俺を養っている人にそんなことはできないからだ。それに母親にはあまり迷惑をかけたくないという気持ちがあり、俺は本気で勉強に打ち込んだ。

しかし、親にipod touchを没収された事により、当然俺は七海と連絡が取れなくなってしまったのが夏が終わり、中3の11月頃だ。

そして時間はあっという間に過ぎ去り、2月14日に幼馴染の恵梨香エリカにチョコレートを貰った。

恵梨香ってのは、俺の家の近くに住んでいる女の子の事で、俺より遥かに頭が良く、大人しい女の子。ちなみに中学時代の学園可愛い子ランキング第4位ぐらいに入る女の子という認識をして貰えるとありがたい。俗に言う正統派美少女って言葉が似合う女の子だ。そんな正統派美少女の恵梨香と俺がなぜ、仲が良かったか? というと俺の親と恵梨香の親が仲が良かったという事もあり、必然的に俺と恵梨香もよく遊んだのだ。

ってことで、チョコレートを貰ったのが2月14日だったのだが俺はこのチョコレートを友チョコだと勘違いしていた。

正統派美少女と言えど、俺にとっては幼馴染っていうレッテルが貼られているので俺はそう勘違いしてしまった。

後々、周りの奴等から恵梨香が俺の事を好きらしいという噂を嗅ぎつけた俺はあの時のチョコレートって本命だったと気付き、すぐに謝りに行った。

すると、恵梨香から

「別にいいんだよ。私はユウ君が気づいてくれただけで幸せだよ!」と涙を零されながら言われてしまった俺は「今は無理だ。勉強に集中したい。だから、いつか必ず返事は返す」といういかにも受験生らしい断り方をしておいた。

恵梨香もそれに納得したご様子で3月14日に返事を返す事になった。

恵梨香は、推薦入試で帝星高校に受かっていて俺の一般入試が始まるまでは勉強を付きっきりで教えてくれた。そんな彼女に少しずつ幼馴染とは違った感情を抱き始めたのは言わなくてもいいだろう。

そして、気付けばもう春。

俺は見事帝星高校に入学した訳だ。

あ、ちなみに恵梨香と俺は3月14日に付き合い始めました。

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