世の中凡人を探す方が難しい
生徒会長 まさはら みかづき
 部員数が四人になり、生徒会長に申請したところ部室は確保できたが少し困ったことが起きました。
 「僕も部活に入りたい!」
 と、大音声で生徒会室を振動させた。
 俺と生徒会長だけだから被害者は少なくて済んだからましだが。
 生徒会長の大音声は窓ガラスにヒビが入ってしまうほどなのだ。
 俺も昨日知ったばかりだが。
 そんなこんなで今は部室に五人だ。
  長テーブルを二つ繋げて中央に配置して、そのテーブルに椅子を五つ沿うように置いた。
 みんな適当な席に座った。
 「忍、あの人誰? 変質者?」
 そんな罵倒も気にせず、部室に来て以来俺を見ながら場違いな笑みをずっと浮かべている。
 はっきり言って怖い。
 頬を上げれるまで上げて・・・・・・目線すら動いてない。
 「宮魔さん失礼ですよ。一応は生徒会長なんですから」
 一応って、この生徒会長信頼ないな。
 「生徒会長さんすごいらしいっスヨ。兄さんが教えてくれた話っスケド、日本大声チャンピオンの肩書き持ってるらしいスカラ」
 確かにすごいにはすごいけど
 褒められても全く表情を変えずに石像化した生徒会長がおもむろに口を開いた。
 「男女の比率が偏ってるから・・・・・・僕がハーレム化を阻止するんだ。そして全国のリア充をこの世から消して・・・・・・公害をゼロにするんだよ」
 目が虚ろだよ会長さん!
 「・・・・・・追い出しましょう忍」
 秋菜が椅子から立ち上がり、会長さんの襟をがしりと掴んだ。
 「いいのかい。この部活を承認したのは生徒会長である僕だよ? 横暴なことをするのなら申請を取り消すことだってできるんだよ」
 「うっ・・・・・・わかったわ」
 掴んでいた手を放して、席に戻った。
 「ひー怖いっスネ」
 まやはそれぞれの手で反対側の肘に添えて、演技っぽく身を縮こませている。
 お前は他人事に考えすぎだよ。
 「私もこんな変人と一緒の部活なんて嫌です。それなら部活しない方がましです」
 あおいは本に視線を集中させたまま淡々と辛辣な発言をしてきた。
 「やっぱり私も考えてた」
 お前らなぁ人の気持ちも読んでやれよ。会長さん半泣きだよ。
 「ごめんなさいっス会長さん。他の部員がこんなんで」
 まやが突然起立して会長さんに頭を下げて無礼を謝っている。
 優しいな、まやは。
 まやの行動に感心して俺も起立して倣うように頭を下げた。
 秋菜とあおいに目をやると、二人とも俺達のように会長さんに向けて頭を下げていた。
 俺達四人はみんなで会長さんに頭を下げて謝罪の気持ちを表した。
 「会長さん?」
 会長さんの声がしないことにまやが気付き、体を揺する。
 「スースースースー」
 まさか、この人寝てるのか?
 「何やってんのよ・・・・・・人の部室で」
 あ、ヤバい秋菜がキレる。
 急いで俺は怒りを鎮めさせようと、秋菜に声をかけようとしたが遅かった。
 「でてけーーーーーーーーーーーーーーー!」
 鼓膜が破れる程度では済まなかった。
 窓ガラスが激しく揺れて、ヒビが入り、パリーンと音をたてて割れた。
 俺やあおいとまやは手で耳を塞いだため大事には至らなかったが、秋菜が大音声を発声したとき無防備な耳にそのまま衝撃を喰らったため秋菜が怒鳴り終わったあと机ごと後ろに転倒した。
 そのあと、まやとあおいが失神してしまった会長さんを保健室まで引きずって行き。
 俺と秋菜で割れてしまった窓ガラスの処理を行った。 
 ガラス代は会長さんを連れてきた俺が受け持とう。      
 「僕も部活に入りたい!」
 と、大音声で生徒会室を振動させた。
 俺と生徒会長だけだから被害者は少なくて済んだからましだが。
 生徒会長の大音声は窓ガラスにヒビが入ってしまうほどなのだ。
 俺も昨日知ったばかりだが。
 そんなこんなで今は部室に五人だ。
  長テーブルを二つ繋げて中央に配置して、そのテーブルに椅子を五つ沿うように置いた。
 みんな適当な席に座った。
 「忍、あの人誰? 変質者?」
 そんな罵倒も気にせず、部室に来て以来俺を見ながら場違いな笑みをずっと浮かべている。
 はっきり言って怖い。
 頬を上げれるまで上げて・・・・・・目線すら動いてない。
 「宮魔さん失礼ですよ。一応は生徒会長なんですから」
 一応って、この生徒会長信頼ないな。
 「生徒会長さんすごいらしいっスヨ。兄さんが教えてくれた話っスケド、日本大声チャンピオンの肩書き持ってるらしいスカラ」
 確かにすごいにはすごいけど
 褒められても全く表情を変えずに石像化した生徒会長がおもむろに口を開いた。
 「男女の比率が偏ってるから・・・・・・僕がハーレム化を阻止するんだ。そして全国のリア充をこの世から消して・・・・・・公害をゼロにするんだよ」
 目が虚ろだよ会長さん!
 「・・・・・・追い出しましょう忍」
 秋菜が椅子から立ち上がり、会長さんの襟をがしりと掴んだ。
 「いいのかい。この部活を承認したのは生徒会長である僕だよ? 横暴なことをするのなら申請を取り消すことだってできるんだよ」
 「うっ・・・・・・わかったわ」
 掴んでいた手を放して、席に戻った。
 「ひー怖いっスネ」
 まやはそれぞれの手で反対側の肘に添えて、演技っぽく身を縮こませている。
 お前は他人事に考えすぎだよ。
 「私もこんな変人と一緒の部活なんて嫌です。それなら部活しない方がましです」
 あおいは本に視線を集中させたまま淡々と辛辣な発言をしてきた。
 「やっぱり私も考えてた」
 お前らなぁ人の気持ちも読んでやれよ。会長さん半泣きだよ。
 「ごめんなさいっス会長さん。他の部員がこんなんで」
 まやが突然起立して会長さんに頭を下げて無礼を謝っている。
 優しいな、まやは。
 まやの行動に感心して俺も起立して倣うように頭を下げた。
 秋菜とあおいに目をやると、二人とも俺達のように会長さんに向けて頭を下げていた。
 俺達四人はみんなで会長さんに頭を下げて謝罪の気持ちを表した。
 「会長さん?」
 会長さんの声がしないことにまやが気付き、体を揺する。
 「スースースースー」
 まさか、この人寝てるのか?
 「何やってんのよ・・・・・・人の部室で」
 あ、ヤバい秋菜がキレる。
 急いで俺は怒りを鎮めさせようと、秋菜に声をかけようとしたが遅かった。
 「でてけーーーーーーーーーーーーーーー!」
 鼓膜が破れる程度では済まなかった。
 窓ガラスが激しく揺れて、ヒビが入り、パリーンと音をたてて割れた。
 俺やあおいとまやは手で耳を塞いだため大事には至らなかったが、秋菜が大音声を発声したとき無防備な耳にそのまま衝撃を喰らったため秋菜が怒鳴り終わったあと机ごと後ろに転倒した。
 そのあと、まやとあおいが失神してしまった会長さんを保健室まで引きずって行き。
 俺と秋菜で割れてしまった窓ガラスの処理を行った。 
 ガラス代は会長さんを連れてきた俺が受け持とう。      
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