学校一のオタクは死神でした。
第60話 赤髪の少年?少女?ぺったんこ?(ゴスッ)
*第60話 赤髪の少年?少女?ぺったんこ?(ゴスッ)*
王香霧の顔面に国連から支給されていた、“通缉”(指名手配)、“不问生死”(生死を問わず)の書かれた顔写真付き貼り紙を張り付け、フランス国家警察に死神と名乗り出、王香霧を引渡し、後に報酬を用意するよう中国、国家主席(日本でいう首相、アメリカでいう大統領)に連絡した後、予期せぬ事態に混乱に陥る広場に戻り、リズと委員長さんを探す。
が、何処で待ち合わせるか決めていなかったため、仕方なく、リズに電話を入れたところ、なんとリズと委員長さんはセバスが危険と判断したため、直ぐに車が迎えに来て屋敷に帰ったということだった。
“俺を置いて”
重要なのでもう一度言おう
“俺を置いてだ”
仕方なく、神藤新こと死神こと俺は、昼間なので飛んで移動する訳にも行かず、かといって、バッグは委員長さんに預けてしまい(リズに渡すと何をされるかわからないので委員長さんに渡した。)、所持金はというと、先程、様々なスウィーツを食してしまったため、殆どゼロに近い。
残っているものといえば、少量の小銭と日本でしか使えないキャッシュカードやポイントカードくらいだった。
さてと、本当にどうしたものか…
夜まで待って、飛んで帰ろうにも、日が暮れるまでには、まだ3時間ほど時間がある。
もう一度言おう。
本当にどうしよう。
何かしようにも、お金が無いわけで、先程捕まえた王香霧の報酬も後日受け取ることになっているので、結果的には判断ミスだ。
さて、“もう一度言おう”。
本当にどうしよう。
何もしないよりはマシだろうということで、散歩をすることにした。
3時間の散歩などはしたことないが、とりあえず、適当な方向に進んでみることにした。
しばらく歩いていると、商店街に出た。
なかなか賑やかな場所で、新鮮な野菜だよー!!や、いい肉が手に入ったぜー!!とか、お安くしとくぞー!!など、異性のいい声が聞こえた。
先程の広場とは違い、ちゃんとした看板も並んでいた。
日本の中で言ったら中華街を歩いているような気分だ。
「へぇー…こんなところあったんだ。」
と、何度もフランスには来ているが、観光目的で来たことは殆ど無かったので、感心していると…
「どけどけどけ!!!!!!!!」
「コラッ!!!!!!待ちやがれぇ!!!!!!!!」
「待てと言われて誰が待つかバーカ!!!!!!!!」
突然そんな声が聞こえて、後ろを振り向くと、赤髪の少年が、小太りの男に追われて走って来た。
邪魔だと言われて軽く避け道を開けるが、小太りの男は赤髪の少年程体力がないようで、途中、ゼーゼー息を荒らげながら、地面に手をついた。
「あ〜ばよ!!!!」と赤髪の少年が言いながら、手を振りながら走り去る。
「クソッ!!!!また食い逃げされたッ!!!!」
と小太りの男がそう言った。
頭をポリポリと掻きながら、男に話しかけた。
「大丈夫か…?」
「大丈夫なもんか!!!!!!コレで10回目だぞ!!!!!!
家の店は食い逃げする奴らにとっては逃げ安いと馬鹿にされたしよぉ!!!!!!」
食い逃げされやすいのは、男(おそらく店主)の体型がポヨンポヨンで、体力が無いからだろうと、率直な感想が頭をよぎるが、それを口にすれば、火に油を注ぐ行為だろうと思い、やめた。
「ええっと…彼奴を捕まえればいいのか?」
と新は男に尋ねると男はぶっきらぼうに「ああそうだよ!!!!逃げられたけどな!!!!」と言った。
まぁ、人助けでもしてみるか…
「了解、十分程でここに連れてくるから待ってろ。」
と言うと、地面に指を突き立て、クラウチングスタートをきると、新は全速力(Ver.人間)で走り出す。
商店街は人通りが多く、走って逃げるには不向きだが、人混みに紛れるには有利な場所だ。
つまり、赤髪の少年は人混みに隠れるのは得意だが、人混みの中を走って逃げるのは、苦手とする可能性が高い。
そして、新はと言うと、先日、現役軍人達のトレーニングで、森林、と言うよりジャングルの自由に成長した木々の中を巨大な重りを付けながら全力でダッシュしていたので、人混みの中を走るのは苦でもなかった。
むしろ、重りも付いていないので楽な仕事だ。
ただ、問題なのは、障害物となるのが、動かない木ではなく、自由に動き回る人間だということだ。
なので、赤髪のの少年が通り抜けていった後、つまり、人が避けた道を気配を消して、スルリと影のように走り抜ける。
気分としては、宇宙ステーションをハイジャックするために打ち上げ予定の宇宙船に乗り込もうとする、マッハで動く黄色いタコ型生物が出てくる、暗殺系中学生アニメのキャラクター達のようだ。
すると、1分半程で視界に赤髪の少年が路地裏に入っていくのが見えた。
俺もそれに続いて、路地裏に入ったが、予想外の展開が待ち受けており、壁を蹴って、バレないように上に上がってその様子を伺った。
「ッてェな!!何しやがるんだボケェ!!!!」
「そっちこそ!!どこに目をつけてんだ!!」
赤髪の少年が路地裏に入った勢いで、先客の唇と片耳にピアスを付けた気の荒い大男にぶつかり、罵声を浴びせあっていたが、赤髪の少年の分が悪い…
何故なら。
「んぁ?どうしたスティーブ?っと、おうおう、随分と大口を叩くな小僧」
「スティーブ!スティーブゥ!!!!あんまし子供を虐めちゃいかんでぇ!!!!ケヴィンもぉ落ち着いてぇ!!!!やるなら俺も混ぜてよぅ!!!!オレっち、虐めるの大好きだから♡」
「ッ!!!!」
そう、スティーブと呼ばれた大男は、ケヴィンと呼ばれた丸刈りに蔦の様な模様が描かれた鋭い目の大男、そして、舌を出し、頭にバンダナをつけ、体格の良い(体格の良さの殆どが脂肪だろう)これまた大男の三人組で行動していたからだ。
「小僧、ちょっとツラ貸せやおい。」
「あ?や、やなこったね。俺は、お、お前らみたいに暇じゃないんでね!!!!」
「ヒャッヒャッヒャヒャー!!!!コイツもう震えてるよぅ!!!!オレっち好みのタイプだよぅ!!!!」
「っ雑魚が!!!!コイツは俺の相手だ!!!!ブランはすっこんでろ!!!!」
「ええぇ〜、連れないこと言うなぁよおぅ♡
じゃぁ、終わったらオレっちに頂戴♡」
「またお前は“食う”のかよ…男女構わず手ー出す奴はタチが悪いな。」
「ウヒィヒィ♡オレっちは抵抗する時の悲鳴が聞ければそれでいいんだなぁ♡」
「チッ…分かった、残った残骸はテメェにくれてやる…」
「ウヒィ♡スティーブやっさしぃ♡」
「ッ!!!!」
男達が赤髪の少年に詰め寄ると、少年は後退り、逃げようとするが、スティーブに腕を掴まれ、捻り挙げられる。
「逃げてんじゃねぇよ。ぶっころすぞ。」
「アアッ!!…クッ!!!!」
あ〜あ…やっぱりこうなったか…
あの店主との約束まで、残り五分半を切ってるんだけどな…
と、仕方なく、新は赤髪の少年の腕を捻りあげるスティーブの頭上に近づき、足のつま先でしっかりと、壁に押し付けると、そのまま、足のつま先を中心にグルンッと回り、逆さまになった瞬間、スティーブの頭を勢いよけ手を合わせるように両手で同時に叩いた。
すると、スティーブの脳がグランッと揺れ、赤髪の少年の腕を離し、バタンと倒れた。
「What?」「フゥェ?」
とケヴィンとブランが何が起きたのか分からず、腕が伸びてきた先、上を見た瞬間、それに合わせるように、二人の背後に飛び降り、二人の首に触れると、殺気を流し込んだ。
2人はビクッと震え青ざめた後、泡を吹きながら倒れ込んだ。
赤髪の少年はそれをポカーンと口を開きながらただ見ていることしかできなかったようで、腰を抜かしていた。
少年に手を差し伸べると少年はその手を握り、立ち上がる。
「はぁ〜…路地裏は中を確認してから入れよな、まったく…時間過ぎちまうだろう。」
「……。」
「とりあえず、元の場所に戻るぞ。んで、お前は、あの店主(?)に謝ってこい。んで、金はちゃんと払え。」
「戻る…?戻る!?
やなこったね!!だいたい何でお前に命令されなきゃなんないんだよ!!!!だいたい、誰だよアンタ!!見ず知らずの奴に指図される覚えはねぇ!!!!」
「いやいや、俺が警察だったら速攻逮捕だからなお前?それとも、お前は警察にも同じこと言うのか?」
「ッ!!」
「それに、今さっきお前を助けたろ?
店主(?)には警察沙汰にはしないように頼んでやるからさ。な?」
「だいたい俺は一文無しだ!!払う金なんか持っちゃいねぇよ!!」
と、少年はゴタゴタと言っているうちに10分になってしまった…
そろそろ連れてかないとな…と考え、未だに何かブツブツと言っている少年を抱え上げると、スタコラサッサと路地裏を出た。
「こ、こらっ!!な、何すんだ!!!!」
「黙って抱えられてろ。もうちょっとで着くから。」
「だ、だからといって!!こ、こんなっ!!」
少年は何故か顔をカァーッと赤くした。
何で顔を赤くしてんだ?たかが、“横抱き”しただけだろう?
「男に男が抱えられてもどうってことないだろう?」
「お、俺はっ!!!!」
「はい、着いた。」
と足を止め、少年を地面に下ろすと、店主(?)は「おおっ!!本当に連れてきた!!!!」と驚いていたが、少年の顔を見るとやはり怒った。
「このクソ坊主!!よくも家の店で食い逃げしやがって!!!!コレで何回目だと思ってる!!!!10回目だぞ!?!?
何回食い逃げすれば気が済むんだ!!!!」
ふと、新はおかしなことに気がつく。
『10回目だぞ?』?
それじゃあ、まるで…
「おっちゃん、質問してもいいか?」
「なんだ!!!!あ、兄ちゃんか。兄ちゃんはありがとなぁ。本当にありがとう。」
「ああ、うん。それはいいんだけど、質問してもいいか?」
「ああ、ええよ!!どんと聞いてくれ!!」
新は自分の疑問を口にする。
「まさかだとは思うけど…この少年“1人”でおっちゃんの店を10回食い逃げしたのか?」
「ああ!!そうだよ!!!!なんで毎回毎回…!!!!」
「いや、出禁にしろよ!?!?!?」
「ええっ!!!!していいの!?」
「『していいの!?』じゃねぇだろ!?自分の店だろうが!?!?
出禁にするかどうかはおっちゃん次第だろうが!?!?」
「え、ええ!!!!!!」
店主(?)も結構な馬鹿だった…
「それはそうと!!!!クソ坊主!!!!今までのお代を渡せ!!!!
随分と食い逃げしてくれたもんな!!!!」
「…金なんか持ってねぇ…」
「はぁ!?んなわけあるか!!!!」
おい、店主。金があったら食い逃げしないと思うぞ。と新は内心ツッコミを入れながら、聞いた。
「ちなみに、値段は?」
「あ?ああ、今まで食い逃げされたのは全部、カァツドゥーだから…」
「え?何それ?かつどぅー?」
「ああ、日本の料理だよ。豚肉を揚げて卵でとじたやつを、ライスにのせてあるんだ」
「カツ丼かよ!?!?」
イタリアン料理店かと思ったが、まさか、日本食料理店だとは思わなかった。
正直、物凄く驚いた…
そんなことを考えている中、店主は計算して代金の合計金額を言った…
「€65(日本円にして、約8000円)だ。」
まぁ、10回だったら妥当な値段だろう。
しかし、少年は一文無し。
店主に払う金がない。
どうしたものか、と考え、自分が払おうにも、€65も持っていない。
あるとしたら、俺のバッグの中だろう…と頭を捻っていると、ある物が目に入った。
それに無言で近づき、ジーと見る。
うん。間違いない。
「店主、少年。」
「あ?」「ん?」
「ちょっと待っててくれ。」
* * *
数分後、新は店主と少年の前に、約€730(日本円にして約90000円)を手にして戻ってきた。
何処でそんな金を手にしたかと聞かれれば、先程の“大男三人組”を国家警察に突き出したのだ。
あの三人は、最近トリオで犯罪を犯し、逃亡を繰り返していたお尋ね者だったらしく、新が先程の見つけたのは、三人組の写真が貼られた指名手配書だったのだ。
それを見つけて直ぐに先程の路地裏に向かったが、彼らは既に目を覚まし撤退していたが、彼らは運が悪かったらしく、all lifeの使える新に速攻で見つかり、捕縛され、警察に突き出されたのだ。
ちなみに、店主に金を払った後、気づいたことはもう一つある。
それは…
「お前…“女”だったんだな?」
「…そうだよ。」
ムスッとした顔で赤髪の少年、もとい、赤髪の少女は言った。
all lifeを使って分かったのだが、それでも、半信半疑である。
確かに少女は赤髪ので短髪で、ボサボサの髪で、胸部は俎板のつるぺったんのぺったんこの中のぺったんことも言える、見事にぺったんこで、でも、よくよく考えてみたら、まだ幼い少女がぺったんこじゃないのはおかしな事だと考えつつ、赤髪の少女、もとい、ぺったんこさんを見ると、ぺったんこさんが何かを察知したのか、ゴスっと渠に拳を殴りつけた。
少女の割には力は割とあるようで、衝撃は伝わってきた。
「…今、俺のことバカにしてただろ。」
「いや、してないよ?ぺったんこさん(ゴスッ)
いやいや、まだ幼いんだから(ゴスッ)しょうがないよぺったんこさん(ゴスッ)
そんな怒んないでぺったんこさん(ゴスッ)
大丈夫だって、未来は君の味方だから、多分。(ゴスッ)
今思ったけど、ぺったんこさん(ゴスッ)ロリ!!(ゴスッ)て言うと、効果音とロリが組み合わさってゴスロリに聞こえるよね?
ちなみに、俺は今このやりとりが楽しくなってきてるんだけど、ぺったんこ(ゴスッ)ロリ(ゴスッ)はどう思う?」
「俺は全然楽しくない!!ってか俺はこれでも15だ!!!!」
「へー?…へ?」
「なんだ、その残念なものを見る目は…」
「質問してもいいか?」
「嫌だ。」
「身長140cmある?(ゴスッ)
無いんだ…」
「俺は、肯定していないぞ…」
貴女のその拳が肯定しています。
140cm未満って萩○ス◯以外に存在しないと思ってた…
あ、でも、政○君のリ○ンジの○宗の母(通称:ロリバ○ア(?))って130cm、いや、120cmあるのかな…
そんなこと考える中、ふと、思い浮かぶ。
「お前、家族は?」
そう、家族。
そもそも、家族がいれば、そうとう頑固な親でない限り、小遣いくらいくれるだろう。もっと言うならば、飯くらい食わせてやれるだろうと考えた。
が、少女はうんともすんとも言わない…
不味いこと聞いたかな…と思ったが。
急に渋い顔になり、唾を吐く勢いで言った。
「アンナの家族じゃねぇよ。ギャンブル中毒のクソが。
ろくに家に帰ってこないと思ったら借金借金借金と借金作り放題で、勝手に俺を連帯保証人にして俺を置いて夜逃げした親だぞ?おかげで、俺は一文無しに、ヤクザに追われるっていうオマケ付き。
そんなの家族じゃねぇだろ?」
「ヨケイナコトキイテ、スミマセンデシタ。」
予想外の返答に思わず言葉が片言になってしまった…
親がギャンブル中毒って…リアル『ハヤ○のご○く』かよ…
コレを映画にするならきっと題名は『帰ってきました!! 劇場版:ハ○テの○とく 《THE REAL》〜○ヤテがぺったんこロリになっちゃった!?~』だろうか?
赤髪の少女さん、段々拳の降り方がボクシング風になってきているのは気のせいですか?
殴りすぎて鍛えられてる系ぺったんこ?(ゴスッ)
ぺったんことロリに敏感に反応する赤髪のつるぺったんさん(ゴスッ)
「さっきから、何でぺったんこ(ゴスッ)とロリ(ゴスッ)って考えているタイミングが分かるの?」
「…女の勘…」
女の勘ねぇ…
まぁ、そろそろいいだろうと“本題”に入る…
「ところで、ぺったんこさん(ゴスッ)ってどこに住んでんの?」
「住んでる場所なんかない…逃げ回ってるだけだ…」
「ちなみに、出身地は?」
「は?なんでそんなこと聞く必要がある?」
「ん?好奇心?」
「じゃあ、答える義理はねぇ」
「イタリアじゃないよね…?
もっと言うならば、“この世界じゃないよね?”」
「ッ!?ま、まさかお前!!!!」
「そして、追われているのはヤクザなんかじゃない。正確に言うならば、未だに“魔女狩り”を行っている宗教関係、もしくは、“ゴーストハンター類”の奴ら…図星?」
「ッ!!!!」
赤髪の少女は目の色変え、後ろに飛び退いた。
「テメェ…!!!!何者だ!!!!」
「あ、大丈夫大丈夫。俺は君の味方だから。」
「そんな言葉信用できるか!!!!」
彼女がそう言った瞬間、俺は腰に隠し持っていたフォークを腕に突き刺した。
ドクドクと血が滲み出るのを赤髪の少女は唖然としている。
そのフォークを抜くと、当然のように、落ちた血が、光に変わり、腕に戻って傷が塞がっていく…
そして、完全に傷が塞がった後、袖をまくりあげ、刺した場所を見せつける。
そこには傷一つついていない…
「言っただろう?俺は君の味方だ。
あ、挨拶がまだだったね。
俺は新藤新、この世界で死神をやっている者だよ。
で、君の名前は?
あ、そうか、名前は“降臨したばかり”だと分からないのか。
まぁ、だいたいは分かっているんだけどね?
そうだね…この世界で言うなれば…
“貧乏神”…だね」
王香霧の顔面に国連から支給されていた、“通缉”(指名手配)、“不问生死”(生死を問わず)の書かれた顔写真付き貼り紙を張り付け、フランス国家警察に死神と名乗り出、王香霧を引渡し、後に報酬を用意するよう中国、国家主席(日本でいう首相、アメリカでいう大統領)に連絡した後、予期せぬ事態に混乱に陥る広場に戻り、リズと委員長さんを探す。
が、何処で待ち合わせるか決めていなかったため、仕方なく、リズに電話を入れたところ、なんとリズと委員長さんはセバスが危険と判断したため、直ぐに車が迎えに来て屋敷に帰ったということだった。
“俺を置いて”
重要なのでもう一度言おう
“俺を置いてだ”
仕方なく、神藤新こと死神こと俺は、昼間なので飛んで移動する訳にも行かず、かといって、バッグは委員長さんに預けてしまい(リズに渡すと何をされるかわからないので委員長さんに渡した。)、所持金はというと、先程、様々なスウィーツを食してしまったため、殆どゼロに近い。
残っているものといえば、少量の小銭と日本でしか使えないキャッシュカードやポイントカードくらいだった。
さてと、本当にどうしたものか…
夜まで待って、飛んで帰ろうにも、日が暮れるまでには、まだ3時間ほど時間がある。
もう一度言おう。
本当にどうしよう。
何かしようにも、お金が無いわけで、先程捕まえた王香霧の報酬も後日受け取ることになっているので、結果的には判断ミスだ。
さて、“もう一度言おう”。
本当にどうしよう。
何もしないよりはマシだろうということで、散歩をすることにした。
3時間の散歩などはしたことないが、とりあえず、適当な方向に進んでみることにした。
しばらく歩いていると、商店街に出た。
なかなか賑やかな場所で、新鮮な野菜だよー!!や、いい肉が手に入ったぜー!!とか、お安くしとくぞー!!など、異性のいい声が聞こえた。
先程の広場とは違い、ちゃんとした看板も並んでいた。
日本の中で言ったら中華街を歩いているような気分だ。
「へぇー…こんなところあったんだ。」
と、何度もフランスには来ているが、観光目的で来たことは殆ど無かったので、感心していると…
「どけどけどけ!!!!!!!!」
「コラッ!!!!!!待ちやがれぇ!!!!!!!!」
「待てと言われて誰が待つかバーカ!!!!!!!!」
突然そんな声が聞こえて、後ろを振り向くと、赤髪の少年が、小太りの男に追われて走って来た。
邪魔だと言われて軽く避け道を開けるが、小太りの男は赤髪の少年程体力がないようで、途中、ゼーゼー息を荒らげながら、地面に手をついた。
「あ〜ばよ!!!!」と赤髪の少年が言いながら、手を振りながら走り去る。
「クソッ!!!!また食い逃げされたッ!!!!」
と小太りの男がそう言った。
頭をポリポリと掻きながら、男に話しかけた。
「大丈夫か…?」
「大丈夫なもんか!!!!!!コレで10回目だぞ!!!!!!
家の店は食い逃げする奴らにとっては逃げ安いと馬鹿にされたしよぉ!!!!!!」
食い逃げされやすいのは、男(おそらく店主)の体型がポヨンポヨンで、体力が無いからだろうと、率直な感想が頭をよぎるが、それを口にすれば、火に油を注ぐ行為だろうと思い、やめた。
「ええっと…彼奴を捕まえればいいのか?」
と新は男に尋ねると男はぶっきらぼうに「ああそうだよ!!!!逃げられたけどな!!!!」と言った。
まぁ、人助けでもしてみるか…
「了解、十分程でここに連れてくるから待ってろ。」
と言うと、地面に指を突き立て、クラウチングスタートをきると、新は全速力(Ver.人間)で走り出す。
商店街は人通りが多く、走って逃げるには不向きだが、人混みに紛れるには有利な場所だ。
つまり、赤髪の少年は人混みに隠れるのは得意だが、人混みの中を走って逃げるのは、苦手とする可能性が高い。
そして、新はと言うと、先日、現役軍人達のトレーニングで、森林、と言うよりジャングルの自由に成長した木々の中を巨大な重りを付けながら全力でダッシュしていたので、人混みの中を走るのは苦でもなかった。
むしろ、重りも付いていないので楽な仕事だ。
ただ、問題なのは、障害物となるのが、動かない木ではなく、自由に動き回る人間だということだ。
なので、赤髪のの少年が通り抜けていった後、つまり、人が避けた道を気配を消して、スルリと影のように走り抜ける。
気分としては、宇宙ステーションをハイジャックするために打ち上げ予定の宇宙船に乗り込もうとする、マッハで動く黄色いタコ型生物が出てくる、暗殺系中学生アニメのキャラクター達のようだ。
すると、1分半程で視界に赤髪の少年が路地裏に入っていくのが見えた。
俺もそれに続いて、路地裏に入ったが、予想外の展開が待ち受けており、壁を蹴って、バレないように上に上がってその様子を伺った。
「ッてェな!!何しやがるんだボケェ!!!!」
「そっちこそ!!どこに目をつけてんだ!!」
赤髪の少年が路地裏に入った勢いで、先客の唇と片耳にピアスを付けた気の荒い大男にぶつかり、罵声を浴びせあっていたが、赤髪の少年の分が悪い…
何故なら。
「んぁ?どうしたスティーブ?っと、おうおう、随分と大口を叩くな小僧」
「スティーブ!スティーブゥ!!!!あんまし子供を虐めちゃいかんでぇ!!!!ケヴィンもぉ落ち着いてぇ!!!!やるなら俺も混ぜてよぅ!!!!オレっち、虐めるの大好きだから♡」
「ッ!!!!」
そう、スティーブと呼ばれた大男は、ケヴィンと呼ばれた丸刈りに蔦の様な模様が描かれた鋭い目の大男、そして、舌を出し、頭にバンダナをつけ、体格の良い(体格の良さの殆どが脂肪だろう)これまた大男の三人組で行動していたからだ。
「小僧、ちょっとツラ貸せやおい。」
「あ?や、やなこったね。俺は、お、お前らみたいに暇じゃないんでね!!!!」
「ヒャッヒャッヒャヒャー!!!!コイツもう震えてるよぅ!!!!オレっち好みのタイプだよぅ!!!!」
「っ雑魚が!!!!コイツは俺の相手だ!!!!ブランはすっこんでろ!!!!」
「ええぇ〜、連れないこと言うなぁよおぅ♡
じゃぁ、終わったらオレっちに頂戴♡」
「またお前は“食う”のかよ…男女構わず手ー出す奴はタチが悪いな。」
「ウヒィヒィ♡オレっちは抵抗する時の悲鳴が聞ければそれでいいんだなぁ♡」
「チッ…分かった、残った残骸はテメェにくれてやる…」
「ウヒィ♡スティーブやっさしぃ♡」
「ッ!!!!」
男達が赤髪の少年に詰め寄ると、少年は後退り、逃げようとするが、スティーブに腕を掴まれ、捻り挙げられる。
「逃げてんじゃねぇよ。ぶっころすぞ。」
「アアッ!!…クッ!!!!」
あ〜あ…やっぱりこうなったか…
あの店主との約束まで、残り五分半を切ってるんだけどな…
と、仕方なく、新は赤髪の少年の腕を捻りあげるスティーブの頭上に近づき、足のつま先でしっかりと、壁に押し付けると、そのまま、足のつま先を中心にグルンッと回り、逆さまになった瞬間、スティーブの頭を勢いよけ手を合わせるように両手で同時に叩いた。
すると、スティーブの脳がグランッと揺れ、赤髪の少年の腕を離し、バタンと倒れた。
「What?」「フゥェ?」
とケヴィンとブランが何が起きたのか分からず、腕が伸びてきた先、上を見た瞬間、それに合わせるように、二人の背後に飛び降り、二人の首に触れると、殺気を流し込んだ。
2人はビクッと震え青ざめた後、泡を吹きながら倒れ込んだ。
赤髪の少年はそれをポカーンと口を開きながらただ見ていることしかできなかったようで、腰を抜かしていた。
少年に手を差し伸べると少年はその手を握り、立ち上がる。
「はぁ〜…路地裏は中を確認してから入れよな、まったく…時間過ぎちまうだろう。」
「……。」
「とりあえず、元の場所に戻るぞ。んで、お前は、あの店主(?)に謝ってこい。んで、金はちゃんと払え。」
「戻る…?戻る!?
やなこったね!!だいたい何でお前に命令されなきゃなんないんだよ!!!!だいたい、誰だよアンタ!!見ず知らずの奴に指図される覚えはねぇ!!!!」
「いやいや、俺が警察だったら速攻逮捕だからなお前?それとも、お前は警察にも同じこと言うのか?」
「ッ!!」
「それに、今さっきお前を助けたろ?
店主(?)には警察沙汰にはしないように頼んでやるからさ。な?」
「だいたい俺は一文無しだ!!払う金なんか持っちゃいねぇよ!!」
と、少年はゴタゴタと言っているうちに10分になってしまった…
そろそろ連れてかないとな…と考え、未だに何かブツブツと言っている少年を抱え上げると、スタコラサッサと路地裏を出た。
「こ、こらっ!!な、何すんだ!!!!」
「黙って抱えられてろ。もうちょっとで着くから。」
「だ、だからといって!!こ、こんなっ!!」
少年は何故か顔をカァーッと赤くした。
何で顔を赤くしてんだ?たかが、“横抱き”しただけだろう?
「男に男が抱えられてもどうってことないだろう?」
「お、俺はっ!!!!」
「はい、着いた。」
と足を止め、少年を地面に下ろすと、店主(?)は「おおっ!!本当に連れてきた!!!!」と驚いていたが、少年の顔を見るとやはり怒った。
「このクソ坊主!!よくも家の店で食い逃げしやがって!!!!コレで何回目だと思ってる!!!!10回目だぞ!?!?
何回食い逃げすれば気が済むんだ!!!!」
ふと、新はおかしなことに気がつく。
『10回目だぞ?』?
それじゃあ、まるで…
「おっちゃん、質問してもいいか?」
「なんだ!!!!あ、兄ちゃんか。兄ちゃんはありがとなぁ。本当にありがとう。」
「ああ、うん。それはいいんだけど、質問してもいいか?」
「ああ、ええよ!!どんと聞いてくれ!!」
新は自分の疑問を口にする。
「まさかだとは思うけど…この少年“1人”でおっちゃんの店を10回食い逃げしたのか?」
「ああ!!そうだよ!!!!なんで毎回毎回…!!!!」
「いや、出禁にしろよ!?!?!?」
「ええっ!!!!していいの!?」
「『していいの!?』じゃねぇだろ!?自分の店だろうが!?!?
出禁にするかどうかはおっちゃん次第だろうが!?!?」
「え、ええ!!!!!!」
店主(?)も結構な馬鹿だった…
「それはそうと!!!!クソ坊主!!!!今までのお代を渡せ!!!!
随分と食い逃げしてくれたもんな!!!!」
「…金なんか持ってねぇ…」
「はぁ!?んなわけあるか!!!!」
おい、店主。金があったら食い逃げしないと思うぞ。と新は内心ツッコミを入れながら、聞いた。
「ちなみに、値段は?」
「あ?ああ、今まで食い逃げされたのは全部、カァツドゥーだから…」
「え?何それ?かつどぅー?」
「ああ、日本の料理だよ。豚肉を揚げて卵でとじたやつを、ライスにのせてあるんだ」
「カツ丼かよ!?!?」
イタリアン料理店かと思ったが、まさか、日本食料理店だとは思わなかった。
正直、物凄く驚いた…
そんなことを考えている中、店主は計算して代金の合計金額を言った…
「€65(日本円にして、約8000円)だ。」
まぁ、10回だったら妥当な値段だろう。
しかし、少年は一文無し。
店主に払う金がない。
どうしたものか、と考え、自分が払おうにも、€65も持っていない。
あるとしたら、俺のバッグの中だろう…と頭を捻っていると、ある物が目に入った。
それに無言で近づき、ジーと見る。
うん。間違いない。
「店主、少年。」
「あ?」「ん?」
「ちょっと待っててくれ。」
* * *
数分後、新は店主と少年の前に、約€730(日本円にして約90000円)を手にして戻ってきた。
何処でそんな金を手にしたかと聞かれれば、先程の“大男三人組”を国家警察に突き出したのだ。
あの三人は、最近トリオで犯罪を犯し、逃亡を繰り返していたお尋ね者だったらしく、新が先程の見つけたのは、三人組の写真が貼られた指名手配書だったのだ。
それを見つけて直ぐに先程の路地裏に向かったが、彼らは既に目を覚まし撤退していたが、彼らは運が悪かったらしく、all lifeの使える新に速攻で見つかり、捕縛され、警察に突き出されたのだ。
ちなみに、店主に金を払った後、気づいたことはもう一つある。
それは…
「お前…“女”だったんだな?」
「…そうだよ。」
ムスッとした顔で赤髪の少年、もとい、赤髪の少女は言った。
all lifeを使って分かったのだが、それでも、半信半疑である。
確かに少女は赤髪ので短髪で、ボサボサの髪で、胸部は俎板のつるぺったんのぺったんこの中のぺったんことも言える、見事にぺったんこで、でも、よくよく考えてみたら、まだ幼い少女がぺったんこじゃないのはおかしな事だと考えつつ、赤髪の少女、もとい、ぺったんこさんを見ると、ぺったんこさんが何かを察知したのか、ゴスっと渠に拳を殴りつけた。
少女の割には力は割とあるようで、衝撃は伝わってきた。
「…今、俺のことバカにしてただろ。」
「いや、してないよ?ぺったんこさん(ゴスッ)
いやいや、まだ幼いんだから(ゴスッ)しょうがないよぺったんこさん(ゴスッ)
そんな怒んないでぺったんこさん(ゴスッ)
大丈夫だって、未来は君の味方だから、多分。(ゴスッ)
今思ったけど、ぺったんこさん(ゴスッ)ロリ!!(ゴスッ)て言うと、効果音とロリが組み合わさってゴスロリに聞こえるよね?
ちなみに、俺は今このやりとりが楽しくなってきてるんだけど、ぺったんこ(ゴスッ)ロリ(ゴスッ)はどう思う?」
「俺は全然楽しくない!!ってか俺はこれでも15だ!!!!」
「へー?…へ?」
「なんだ、その残念なものを見る目は…」
「質問してもいいか?」
「嫌だ。」
「身長140cmある?(ゴスッ)
無いんだ…」
「俺は、肯定していないぞ…」
貴女のその拳が肯定しています。
140cm未満って萩○ス◯以外に存在しないと思ってた…
あ、でも、政○君のリ○ンジの○宗の母(通称:ロリバ○ア(?))って130cm、いや、120cmあるのかな…
そんなこと考える中、ふと、思い浮かぶ。
「お前、家族は?」
そう、家族。
そもそも、家族がいれば、そうとう頑固な親でない限り、小遣いくらいくれるだろう。もっと言うならば、飯くらい食わせてやれるだろうと考えた。
が、少女はうんともすんとも言わない…
不味いこと聞いたかな…と思ったが。
急に渋い顔になり、唾を吐く勢いで言った。
「アンナの家族じゃねぇよ。ギャンブル中毒のクソが。
ろくに家に帰ってこないと思ったら借金借金借金と借金作り放題で、勝手に俺を連帯保証人にして俺を置いて夜逃げした親だぞ?おかげで、俺は一文無しに、ヤクザに追われるっていうオマケ付き。
そんなの家族じゃねぇだろ?」
「ヨケイナコトキイテ、スミマセンデシタ。」
予想外の返答に思わず言葉が片言になってしまった…
親がギャンブル中毒って…リアル『ハヤ○のご○く』かよ…
コレを映画にするならきっと題名は『帰ってきました!! 劇場版:ハ○テの○とく 《THE REAL》〜○ヤテがぺったんこロリになっちゃった!?~』だろうか?
赤髪の少女さん、段々拳の降り方がボクシング風になってきているのは気のせいですか?
殴りすぎて鍛えられてる系ぺったんこ?(ゴスッ)
ぺったんことロリに敏感に反応する赤髪のつるぺったんさん(ゴスッ)
「さっきから、何でぺったんこ(ゴスッ)とロリ(ゴスッ)って考えているタイミングが分かるの?」
「…女の勘…」
女の勘ねぇ…
まぁ、そろそろいいだろうと“本題”に入る…
「ところで、ぺったんこさん(ゴスッ)ってどこに住んでんの?」
「住んでる場所なんかない…逃げ回ってるだけだ…」
「ちなみに、出身地は?」
「は?なんでそんなこと聞く必要がある?」
「ん?好奇心?」
「じゃあ、答える義理はねぇ」
「イタリアじゃないよね…?
もっと言うならば、“この世界じゃないよね?”」
「ッ!?ま、まさかお前!!!!」
「そして、追われているのはヤクザなんかじゃない。正確に言うならば、未だに“魔女狩り”を行っている宗教関係、もしくは、“ゴーストハンター類”の奴ら…図星?」
「ッ!!!!」
赤髪の少女は目の色変え、後ろに飛び退いた。
「テメェ…!!!!何者だ!!!!」
「あ、大丈夫大丈夫。俺は君の味方だから。」
「そんな言葉信用できるか!!!!」
彼女がそう言った瞬間、俺は腰に隠し持っていたフォークを腕に突き刺した。
ドクドクと血が滲み出るのを赤髪の少女は唖然としている。
そのフォークを抜くと、当然のように、落ちた血が、光に変わり、腕に戻って傷が塞がっていく…
そして、完全に傷が塞がった後、袖をまくりあげ、刺した場所を見せつける。
そこには傷一つついていない…
「言っただろう?俺は君の味方だ。
あ、挨拶がまだだったね。
俺は新藤新、この世界で死神をやっている者だよ。
で、君の名前は?
あ、そうか、名前は“降臨したばかり”だと分からないのか。
まぁ、だいたいは分かっているんだけどね?
そうだね…この世界で言うなれば…
“貧乏神”…だね」
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