学校一のオタクは死神でした。

ノベルバユーザー203842

第57話 狂気、そして決戦

*第57話 狂気、そして決戦 *



蒼炎が吹き荒れる…

蒼炎の火の粉が舞う度、小さな爆発を起こす

真白に染まった髪が、その炎の作る対流で揺れる…

真白に染まった髪が、それぞれが怒るように、持ち上がる…

黒黒とした殺気を放ち、血走ったサファイアの様な青い瞳…

その瞳で、怒り、殺意を向けるべき奴を睨む…

握る拳は、血が滲むくらい、固く握る…

その怒りを抑え込み、力を蓄えるように…

怒りのあまり、眉間に血管が浮き出し、皺がよる…

これ以上の怒りは存在するのだろうか…



神藤 新…“死神”は、“完全にキレていた”…



「トール、お前は俺の想像したような武器になれるんだよな…」

《おい、豚の分際で、殺気を出してんじゃねえよ。》

「口答えするな糞ガキ。さっさと答えろ。」

新の言葉に自然と殺気が滲み出る…
向けるべき相手では無い者に殺気が向く…

トールは大人しく、《ああ、お前の想像通りの武器になれる。》と答えた…

すると、新はニヤリと笑う…花が咲くように、母が我が子に笑いかけるように、嬉しそうな笑みを浮かべた…


いや、違う…

そんな生暖かいものでは無い…

もっと、残酷で、憎しみを込められている…

だが、何故か笑う…

楽しいことがあった訳では無い…

だが、笑う…



殺気が滲み出た、“不吉なえみ”を…



「よかった」と新が嬉しそうに言う…

その瞬間、八岐大蛇が動き出す。

目にも留まらぬ速さで、八つの首うち一つがが、新の右半身にその強靭な牙で噛み付いた…

そんな八岐大蛇を横目で見ながら、新は嬉しそうに笑う…

《おい!!》とトールが言うが、全く新にはそんな言葉は届かない…


「imagin 拳銃ハンドガン “氷弾アイスバレット”」

《TRA…って今なんて…?》

新はトールの声に目もくれず、その拳銃を噛み付く八岐大蛇に突きつけ、トリガーを引く…


その瞬間、噛み付いていた八岐大蛇が“氷結”した…


それを横目で新が横目で見ると、再び「よかった」と、笑顔で笑う…



「これで、ちゃんと…“殺せる”…」



もう、ファイヤーという言葉さえも不要だった…
ただ、殺したい…八岐大蛇アイツを殺したい…

新は、氷結した八岐大蛇の頭を片手で掴み、砕く…
手の力、握力のみで、八岐大蛇の頭を砕いた…

新は気づいていなかった…


そんな事は、悪魔型である新には有り得ない力であり、不可能であるはずの無いことだということを…


そんな簡単なことも気づかなずに、ただ、笑う…

笑いながら…悲しみながら…泣きながら…怒りながら…殺気を放ちながら…


“発狂”する…


狂気を振りまきながら、笑いながら、前に踏み出す…

何か楽しい事があったように、笑い声を上げながら、歩く…


「imagine!! 二丁拳銃ダブル!!!!」


《TRANS!!》


新にとってトールは自分に都合の良い、オモチャの様なものだった…
“自分の想像通りの武器”、それは詰まり、新にとってそれは…


自分の想像のままに、八岐大蛇アイツを殺せるということなのだから…


両腕に握られた、都合の良い玩具を持った子供のように笑う…

そして、新の歩みはは“加速”する…

速く…速く…自分の限界まで…“自分の限界を超えるまで”加速する。

笑いながら、トリガーを引く…

八岐大蛇に撃つ…撃つ…撃つ!…撃つ!!…撃つ!!!!…撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ!!!!!!!!!!!!

奴の叫びが聞こえなくなるまで、奴の命が尽きるまで、奴が砕けるまで、奴の血が全て流れ出るまで、奴の肉が無くなるまで、奴の姿が見えなくなるまで、奴の姿が跡形も残さず破壊されるまで、打ち続ける…

笑う、死神は笑う…

満面の笑みを浮かべた死神が笑い叫ぶ…


「ヒャハハハハハハ!!!!死ね!!死ねぇ!!死ねぇええ!!!!!!」


狂うように笑い、泣き、叫ぶ…



発狂…狂気……狂人………“狂神”



八岐大蛇を殺せるなら…

黒子さん…“母さん”を殺したやつを殺せるなら!!


“進んでそんなもの受け入れてやる”!!



「絶対に殺す!!!!死んでも殺す!!テメェなんざぁ転生なんかさせねぇ!!
俺が何度でも、何度でも消し飛ばしてやる!!!!」



「死ねぇえええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



狂神は狂い、狂いに狂いまくり、自ら狂気に染まった…

撃つ度に、八岐大蛇は氷結され、次の弾に破壊された…
だが、その度に再生する…

そして、新の攻撃が止む…

その瞬間、八岐大蛇は八つの首を伸ばし、新を囲み、ブレスのチャージをする。

「imagine トンファー!!!!」

《TRANS!!》

新は握っていた、二丁拳銃を投げ、トリガーにの指をかけるように、逆さまに握り、二丁拳銃の銃口と銃口を打つけ、グリップをお互い引き寄せるようにスライドさせる…

そして、グリップが限界までスライドし、カチッと音が鳴った瞬間、トールの体から、コシューと白い煙が吐き出される…
それと同時に、新の口から同じように、白い煙が漏れ出す…

そして、体を360度回転させるように、全身で回り、拐を八岐大蛇の頭、全てに殴りつける…
その瞬間、八岐大蛇の頭は氷結し、同時に破壊された…


すると、再び、八岐大蛇は光に包まれ、真紅の焔を噴き出し、完全に再生し、咆哮する…


「いいねいいねいいねぇ!!!!!!もっと殴らせろ!!もっと俺を怒らせろ!!もっとキレさせろ!!もっと血を流せ!!もっと叫べ!!もっと苦しめ!!もっと殺させろ!!!!!!もっと…もっと俺を“狂わせろ”!!!!!!」


狂気に染まる、狂気、嗚呼、なんと素晴らしい物なんだろう…
狂えば狂うほど、快楽に変わる…
嗚呼、嗚呼、狂気。狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気
発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂狂気発狂


狂気!!


狂気ぃ!!



狂気ぃいいいいいいいいいい!!!!!!!!



「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ☆☆☆☆☆」



笑う…

死神は笑う…




「キュァアアアアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアアアアアアァァアアァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァ゛ァ゛ァ゛アアアァ゛ァ゛アアァ゛ァ゛ァ゛ァ゛アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




化身のように叫ぶ…

狂気に染まった神は叫ぶ…




二つの叫びが交差する…

狂う…狂う…狂い続ける死神…




「アハハ☆☆☆殺すのって楽しい〜♡♡♡♡♡♡♡」




染まる、染まる、心の根まで、染まる…

すると、八岐大蛇が首の一つを目にも留まらぬ速さで伸ばす…

来い…来い…!!かかってこい…!!もっともっと、殺し会おう!!!!

が、その首は、新など目もくれず、通り過ぎる…



「…あ?」



ゆっくり…とは言っても、人間からしてみれば、目にも留まらぬ速さだが、首の先を見る…

「_______ッ!!!!!!!!!!!!」

血の気が下がる…

狂気が解け、一気に正気に戻る…



八岐大蛇の首の先には、“リズと委員長さん”がいたのだ…



* * *



意識が覚醒する…



神速の速さで、首に追いつく…
2人の背後に回り、足を地面に突き刺すように、体を回転させ八岐大蛇の方を見、2人を抱き抱える…
その時には、八岐大蛇は目の前にいた…
2人を速度の衝撃に耐えられるように、強く抱き締め、体を、密着させる…
そのまま、八岐大蛇の速度に合わせるように、バックステップを踏み、巨大な口を開いた八岐大蛇の上を歩くように、飛び乗り、口を踏みつけるようにして駆け上がる…


その間、八岐大蛇を踏みつけた部分、地面を歩いたならば足跡ができるであろう場所が…白い煙を上げ、“氷結”した…


それと同時に、委員長さんが「え…?」っと言った様な気がした…

そんな事は気づかずに、新は頭の上を踏みつけ、氷結した八岐大蛇の頭を地面にたたき落とす…

八岐大蛇はそのタイミングを見計らって、他の二本の首を伸ばし襲いかかってきていた…


deathデスsupiaAAAAAAスピアーーー!!!!!!」


襲ってきた二本の首を、deathsupiaで撃ち抜く…
すると、2つの頭は“氷結”した…


“氷弾でも無いのに氷結した”…?


そこで、氷結という“異変”に気づいた…


そのまま、八岐大蛇の首筋を踏みつけ、翼を生やし、空を舞う…

リズと委員長さんをリズの屋敷のテラスに下ろした後、八岐大蛇がブレスを放った…

「『chargeチャージ』!!!!」

《CHARGE!!》

そして、八岐大蛇が紫色の煙を纏った焔のブレスを放った…
それと同時に、《CHARGE完了!!》とトールが言った、そして、新はトリガーを引く…


「ファイヤァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」


薄い青色の光を放つ、氷弾アイスバレットがブレスと直撃する。
氷弾はそのブレスに触れた瞬間、“ブレスごと氷結させる”…
ブレスをつたるように、氷弾は八岐大蛇を氷漬けにする…

だが、再び八岐大蛇の体が光に包まれ、真紅の焔が噴き出す…


「今回は再生なんかさせねぇよ…!!!!」


新は翼を広げ、神速の速さを持って、再生する前に、八岐大蛇の“再生する元”である“緑瞳グリーンアイ”を拐で殴る

「コレがテメェの無限再生の正体だ!!!!」

緑瞳が氷結していく、だが、それを押し返すように、紅焔を噴き出し、氷結を溶かしてゆく…



「テメェのせいで黒子さんが消滅したんだぁ!!!!少しは人の事を、悲しみを考えやがれ糞ガキ!!テメェの罪は死より重いぞゴラァ!!さっさと消滅して罪滅ぼししてこいやボケェ!!どんなけ俺をキレさせれば気が済むんだ糞ガキ!!言っておくが、テメェが死んでも俺は絶対にテメェを許さねぇ!!!!絶対に許さねぇ!!許して欲しけりゃ黒子さんが再生することを祈ってやがれこの畜生!!!!コレが、俺の悲しみと怒りだ!!!!とっとと死んで詫びやがれ糞ガキがぁああ!!!!!!」 



渾身の力を持って殴り、緑瞳に亀裂が走り、破壊される…

その瞬間、再生使用としていた、八岐大蛇が咆哮し、全身が再び光に包まれ、体が崩壊する…

そして、光が天に舞う…

新はそのゆらゆらと漂う光を見上げ…



「“ありがとう”…狂気に染まる事の恐ろしさを教えてくれて…」



そして、失った…大切な存在…大切な存在であった、“母の顔”を思い出した…

今日くらいは…

今日くらいは泣いたって良いかな…

もっと、もっと、もっと、俺に攻撃力があれば…

もっと速ければ…

もっと防御力があれば…



もっと俺に“守るべきものを守れる力”があったら…



もっと…もっと…もっと、強くなるから…


今日だけは……………




今日だけは……




「ぐっ…ぅうわぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」




叫ぶ、叫ぶ、泣き叫ぶ…

駄々をこねた子供のように、ただ、泣き叫ぶ…


自分に言い聞かせるように…


失った、母に届くように…




今決めた“誓い”を届けるように…





そう心に誓うんだ…





「ぅうわぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

「学校一のオタクは死神でした。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「現代アクション」の人気作品

コメント

コメントを書く