学校一のオタクは死神でした。
第26話 寝顔
*第26話 寝顔*
* * *
「これが新の記憶から消えた過去…新の記憶は邪神ちゃんが消したのか、新自身が自分で消したのかは分からない…」
「「「………。」」」
「どう?これで分かったんじゃなかな…?」
「暴走していたのは新ではなく、新の母、邪神と言いたいのでござるか?」
「恐らく…」
「でも何故?」
「新の体は邪神ちゃんの体ので再生された…だから、邪神ちゃんの人格が残っていてもおかしくない、邪神ちゃんの記憶が紛れていてもおかしくないし、邪神ちゃんの魔法が使えてもおかしくない…」
「「「………。」」」
「他に質問は?」
「はい…もう一度私でもいいですか…?」
「構わないよ?」
「じゃあ…新が私に話してくれた過去っていうのは…」
「う〜ん…恐らくだけど邪神ちゃんの記憶と混ざってイレギュラーの記憶が作られちゃったのか、あるいは邪神ちゃんに切り裂かれた時の痛みを何回も斬られたと解釈しているかもしれない…」
「…そう…ですか…」
「でも…お嬢さんがあじわった親を無くすと言う苦しみは、今は忘れているかもしれないけど新も知っているんだよ…それだけは分かってあげてくれ…」
「…はい」
「他に質問は?」
すると希里が真っ直ぐ手を挙げた
「どうぞ、希里君」
「はい…この話は桜姫姉さんも知っていたのですか…?」
「…うん…知ってた…」
「やはりそうでしたか…」
「ごめんね…隠してて….」
「いえ…こんな話…思い出したくないですよね…」
再び静かになった…
「あの〜…」
「…どうしたのお嬢さん?まだ質問ある?」
「いえ、そうじゃなくて…新の顔…見てきてもいいですか?」
「構わないよ…皆んなも行くかい?」
「儂はやめておくよ…」
「私は行く…」
「僕も行きます…」
「それじゃあ行こうか…」
* * *
廊下を進んでいき、奥の方にある部屋の前まで来て、新のお父さんが部屋の扉をノックした
「嵐ちゃん入るよ?」
『………。』
「嵐ちゃん?アレ?返事がないなぁ…」
「あの〜…嵐ちゃん、とは?」
「うん?ああ、嵐ちゃんはね、新の家に住んでるもう一人の神様だよ。でも…引きこもっちゃってるけどね…」
「なるほど…」
「まぁ、いいや。入るよ?」
と言い、扉を開けた。
部屋の中に入ると、そこは研究室の様だった…
嵐ちゃん…一体何者…?
「新はあそこのベットで寝ているんだけど…嵐ちゃんどこ行ったんだろ?この部屋から出て行かないと思うんだけどなぁ…」
「あら?ゼウス様いらしてたんですか?」
と声をかけられた…"上から"…
上を見ると白髪の女性が天井を背中から生えた"蜘蛛の脚"で張り付く様に歩いていた…
「うん?おお、"アラクネ"ちゃんじゃないか‼︎もう大丈夫なのかい?」
新のお父さんに声をかけられた上からゆっくりと降下してきた
「はい、おかげさまで。それより…」
「ヒッ‼︎」
顔を私の方へ向け、彼女の赤い瞳で見つめてきた
「先日はご迷惑をかけてすいませんでした。」
「…え?」
「私が暴走したために貴女を怖がらせてしまって…本当に申し訳ありません。」
「ええ…はい…」
どゆこと?前みたいに怖くない?
「ああ、お嬢さん?もう一度言っておくけど、この前のアラクネちゃんは何者かに操られて暴走していた訳で、今は元々のアラクネちゃんだからお嬢さんを傷つけたりはしないよ?」
「ああ、はい」
なるほど…今は操られて無いから私が知らないアラクネさんってことか…
「そういえば、嵐ちゃんが見えないんだけど?」
「ええっと…嵐様でしたら…その〜…」
「ん?どしたの?何かあったん?」
「それが…私を元の姿に戻してくれたのはいいんですけど…私が起きたことを確認したら…」
「うん?」
「死神様の布団に潜って出てこなくなってしまいまして…」
「………………………え?何て?」
「死神様の布団に潜って出てこなくなってしまいまして…」
「………ええっと…まさかだとは思うけれど…今、"新の寝ている布団の中"で引きこもってるの?」
「……はい…」
「「「………………………。」」」
「まぁ、しょうがないか….僕にさえ心を開いてくれなかったわけだし…」
「兄上にしか心を開いていませんからねぇ〜…」
「いいなぁ〜嵐ちゃん…」
ええっと…つまり?
「今、その〜…嵐ちゃん?は新と添い寝をしている…ということですか?」
「…はい…」
「「「………………。」」」
「まぁ、とりあえず新の顔見ていこうか?」
新のお父さん…顔が引きつってますよ…
* * *
新のベットの前まで来たのは良いが…
新の体の腹部の辺りが異様に膨らんでいた…
「「「「………………。」」」」
「ええっと…アラクネちゃん…新の容体はどうなの?」
「…はい…もう消滅する心配は無いのですが…まだ目を覚まさないので…心配なのはそれだけかと…」
「そうか…」
「「「「………………。」」」」
やはり、布団の膨らみが気になる…
すると、佐藤さんが新の布団を思いっきり引っ張った…
だが…
「…接着剤でひっついているみたいに剥がれない…」
「「「………………。」」」
「………まぁ、新の顔も見られたことだし今日はここで解散にしようか?」
「「「「……はい…」」」」
* * *
「これが新の記憶から消えた過去…新の記憶は邪神ちゃんが消したのか、新自身が自分で消したのかは分からない…」
「「「………。」」」
「どう?これで分かったんじゃなかな…?」
「暴走していたのは新ではなく、新の母、邪神と言いたいのでござるか?」
「恐らく…」
「でも何故?」
「新の体は邪神ちゃんの体ので再生された…だから、邪神ちゃんの人格が残っていてもおかしくない、邪神ちゃんの記憶が紛れていてもおかしくないし、邪神ちゃんの魔法が使えてもおかしくない…」
「「「………。」」」
「他に質問は?」
「はい…もう一度私でもいいですか…?」
「構わないよ?」
「じゃあ…新が私に話してくれた過去っていうのは…」
「う〜ん…恐らくだけど邪神ちゃんの記憶と混ざってイレギュラーの記憶が作られちゃったのか、あるいは邪神ちゃんに切り裂かれた時の痛みを何回も斬られたと解釈しているかもしれない…」
「…そう…ですか…」
「でも…お嬢さんがあじわった親を無くすと言う苦しみは、今は忘れているかもしれないけど新も知っているんだよ…それだけは分かってあげてくれ…」
「…はい」
「他に質問は?」
すると希里が真っ直ぐ手を挙げた
「どうぞ、希里君」
「はい…この話は桜姫姉さんも知っていたのですか…?」
「…うん…知ってた…」
「やはりそうでしたか…」
「ごめんね…隠してて….」
「いえ…こんな話…思い出したくないですよね…」
再び静かになった…
「あの〜…」
「…どうしたのお嬢さん?まだ質問ある?」
「いえ、そうじゃなくて…新の顔…見てきてもいいですか?」
「構わないよ…皆んなも行くかい?」
「儂はやめておくよ…」
「私は行く…」
「僕も行きます…」
「それじゃあ行こうか…」
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廊下を進んでいき、奥の方にある部屋の前まで来て、新のお父さんが部屋の扉をノックした
「嵐ちゃん入るよ?」
『………。』
「嵐ちゃん?アレ?返事がないなぁ…」
「あの〜…嵐ちゃん、とは?」
「うん?ああ、嵐ちゃんはね、新の家に住んでるもう一人の神様だよ。でも…引きこもっちゃってるけどね…」
「なるほど…」
「まぁ、いいや。入るよ?」
と言い、扉を開けた。
部屋の中に入ると、そこは研究室の様だった…
嵐ちゃん…一体何者…?
「新はあそこのベットで寝ているんだけど…嵐ちゃんどこ行ったんだろ?この部屋から出て行かないと思うんだけどなぁ…」
「あら?ゼウス様いらしてたんですか?」
と声をかけられた…"上から"…
上を見ると白髪の女性が天井を背中から生えた"蜘蛛の脚"で張り付く様に歩いていた…
「うん?おお、"アラクネ"ちゃんじゃないか‼︎もう大丈夫なのかい?」
新のお父さんに声をかけられた上からゆっくりと降下してきた
「はい、おかげさまで。それより…」
「ヒッ‼︎」
顔を私の方へ向け、彼女の赤い瞳で見つめてきた
「先日はご迷惑をかけてすいませんでした。」
「…え?」
「私が暴走したために貴女を怖がらせてしまって…本当に申し訳ありません。」
「ええ…はい…」
どゆこと?前みたいに怖くない?
「ああ、お嬢さん?もう一度言っておくけど、この前のアラクネちゃんは何者かに操られて暴走していた訳で、今は元々のアラクネちゃんだからお嬢さんを傷つけたりはしないよ?」
「ああ、はい」
なるほど…今は操られて無いから私が知らないアラクネさんってことか…
「そういえば、嵐ちゃんが見えないんだけど?」
「ええっと…嵐様でしたら…その〜…」
「ん?どしたの?何かあったん?」
「それが…私を元の姿に戻してくれたのはいいんですけど…私が起きたことを確認したら…」
「うん?」
「死神様の布団に潜って出てこなくなってしまいまして…」
「………………………え?何て?」
「死神様の布団に潜って出てこなくなってしまいまして…」
「………ええっと…まさかだとは思うけれど…今、"新の寝ている布団の中"で引きこもってるの?」
「……はい…」
「「「………………………。」」」
「まぁ、しょうがないか….僕にさえ心を開いてくれなかったわけだし…」
「兄上にしか心を開いていませんからねぇ〜…」
「いいなぁ〜嵐ちゃん…」
ええっと…つまり?
「今、その〜…嵐ちゃん?は新と添い寝をしている…ということですか?」
「…はい…」
「「「………………。」」」
「まぁ、とりあえず新の顔見ていこうか?」
新のお父さん…顔が引きつってますよ…
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新のベットの前まで来たのは良いが…
新の体の腹部の辺りが異様に膨らんでいた…
「「「「………………。」」」」
「ええっと…アラクネちゃん…新の容体はどうなの?」
「…はい…もう消滅する心配は無いのですが…まだ目を覚まさないので…心配なのはそれだけかと…」
「そうか…」
「「「「………………。」」」」
やはり、布団の膨らみが気になる…
すると、佐藤さんが新の布団を思いっきり引っ張った…
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「…接着剤でひっついているみたいに剥がれない…」
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