学校一のオタクは死神でした。

ノベルバユーザー203842

第2話 謎の少女は○○○○でした

*第2話 謎の少女は○○○○でした*

はぁ〜、さっきのは疲れたな〜本当に…。
それに、ラノベも全く読めなかったし…。
ってか、いきなり退学とか…ありえないだろ…。
校長でもあるまいし…あ、学園長でもダメか…
まぁ、始業式終わったら帰れるんだからいっか…
と“思っているけど”…まぁ、学校あるあるネタだけど…

学園長の話長っ!

何分話し続ける気だよ⁉︎
もうすぐ、30分経っちゃうよ⁉︎
ちなみに、この学校は学園長の話がとても長く、立っている生徒と先生方も足がとても疲れるということで有名です…
嫌な評判だよ…本当に…


*30分後*


「…この高校で生徒であることをしっかりと自覚して生活してください。
以上で終わります。」

結局、1時間話し続けちゃったよ‼︎

「以上をもちまして、始業式を終わります。」

やっと終わっt…

「続いて、生徒集会を行います。始めに、生徒会長からの挨拶です。」

まだあるのかよ…
俺を含めた全校生徒の大半がズッコケた…
まぁ生徒会長の話だったら短いだろうからいいだろ…少なくとも、学園長よりは…
そして、生徒会長が舞台に上がって……
上がって……?

アレ?

どかっかで見たぞ…
うん、どかっかで見た…
ついさっき見た…

「おはようございます皆さん、2年A組、生徒会、会長の西園寺 百合華です。」


さっきの"五月蝿い奴"だった…

ってえ"ぇ"ぇ"ぇぇぇぇーーー⁉︎
彼奴、生徒会長だったの⁉︎
ってか、2年で生徒会長になれるものなのか⁉︎

ん?まて、去年と今年の生徒会長は変わってなかったはずだが…
ってことは?彼奴、1年から生徒会長だったってこと⁉︎
ふと視線を感じる…
うん、もう嫌な予感しかしない…
視線の方向にゆっくりと顔を向けて行く…
うん、予想どおりだ。

うわ〜い。彼奴の視線だ〜♪まさかのドヤ顔だ〜♪

ちなみに、彼女の足はプルプルと震えている〜♪

うん、さっきの学園長の話で疲れたんだな…
うん。
可哀想だから、見なかったことにしてあげよ……
ドヤ顔しながら、足震えている…なんか、面白い絵だな…
そして、視線が怒りのようなものに変えられる…
みると、彼奴の眉間に皺が寄っていた…
本当、彼奴、人の心でも読めるのかよ…
でも、不味いかな…相手が生徒会長か…
怒らせるのはヤバそうだな…
まぁ、呼ぶ時は「会長さん」でいいか…念のため怒らせないように…
まぁ、退学にはならないだろうし…

学園長との"契約"がある限りは…


* * *


さてと、無事(?)始業式も終わり教室に戻った。
後は、先生の挨拶で終わりか…やっとだよ…
始業式ってこんなに疲れるものだっけ…?
やたらと疲れたよ…色々あり過ぎて……
そんな事を考えていると…
うん、何となく予想してたよ…

「私が誰だかわかったかしら?」

そう、会長さんこと西園寺 百合華だ…
…本当にしつこいな…
はぁ〜…新学期早々ついてないな〜……

「あなた、また失礼な事考えなかった?」

「本当にお前は、人の心読めるのかよ⁉︎」

「やっぱり考えていたのね‼︎」

しまった、声に出てしまった…

「で、何て考えてたの?
今答えたら退学で済ましてあげる。」


「退学しまの時点でアウトだよ‼︎
ってか、言わなかったらどうする気だよ⁉︎」


「死刑?」


「勝手に日本の人口減らすな‼︎
ってかなんでだ疑問形なんだよ‼︎」


「あんた一人の命じゃ変わらないわよ。
それに、別に私の命じゃないもの。」


「人の命は余計にダメなような気がしますが⁉︎
ってか、退学でも、権力の乱用だよね⁉︎」


「そうよ?便利な物があるのに、使わ無いなんて勿体無いじゃない?」


「お前はさっさと会長やめちまえ‼︎」


ぜぇ…ぜぇ…こいつと話すと本当に疲れるな…

「で、もう一度聞くけど、何て考えてたの?
今のは見逃してあげるから。」

こいつ、マジで超能力でも使えるのかよ…
とりあえず、適当に誤魔化さないと…ええっと……

「綺麗な人だなぁって…」

……………………。
……………………………………………………。
さっき読んでたラノベの主人公と同じ誤魔化し方だ……うん。100%事状況が悪化するな……
とりあえず、身構える………………………
……………………………………………………アレ?
何で何もしてこないんだ?
俺みたいなオタクに言われたら「キモイ」とか言ったり、殴ると思うけど?
会長さんの顔の方にゆっくりと視線を移していくと…
…顔を真っ赤にして今にも爆発しそうな会長さんがいた………
ええっと……どゆこと?

「あの〜?」

「………はっ。」

やっと気がついた…

「そんな事を言われても、全然嬉しくないんだからね!」

…………。
う〜ん、超有りそうなツンデレ語だ……
なんだ…照れてるだけか……殴られるかと思った………
「とりあえず、会長として閥を与える。」

「やっぱ殴られるのかよ…一様聞いておくけど理由は?」

「始めて会ったにもかかわらず、私を口説こうとしたからだ!」

「そんなつもりは、さらさらないんだが…」


「よし。ならば、閥を倍にしよう。」


「何でだよ⁉︎」

「問答無用‼︎」

会長さんは拳を振り上げ僕の顔面を殴っ………………
…アレ?……痛みが襲ってこない…?
いや…でも確かに会長さんの拳は頬にある…手加減してくれたのか?

「お〜し、席につけ〜ホームルームを始める。」

丁度いいところに先生が教室に入ってきた。
先生グッジョブです。

「今日から、このクラスの担任を勤めることになった"藤澤ふじさわ 華菜かな"だ。
ちなみに、去年、大学を卒業して今年から教師になったため、皆が知らないのも当然だろう。
以後、宜しく頼む。」

女の先生だけど、結構クールな先生だな髪はショート、目はキリッとして眼鏡をかけている。
ちょっと怖そうだな…
でも、まぁ……


「先生になってたんだな……」


" また "会うことになるとは思ってもみなかったが……

「ん?あんた、あの先生と知り合いなの?」

「なんでお前がそこにいるんだよ…」

声をかけてきたのは…会長さん………

「なんでって、不本意だけど貴方の隣の席なのよ、以後宜しく。」

うわー…今学期、本当についてない…

「今、失礼なことに考えなかった?
今回は見逃してあげるけど、次は承知しないわよ?
で、結局知り合いなの?」


「いや、知らない…」


「ふぅ〜ん?」

本当は、よく知っていた。

だが、少なくとも彼女は俺を"覚えているはずがない"のだから………

コメント

  • ノベルバユーザー601233

    ランキングからきました。
    面白いですね。

    0
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