日常日記

ノベルバユーザー173744

リカちゃん人形が欲しいので、ギャンブルしないことをやめてしまった。

懸賞マニアで、オタクの刹那は、最初になぜ懸賞を始めたかと思い返すと、今現在ならUFOキャッチャーで安易に取れるおもちゃやぬいぐるみが、おもちゃ屋やお土産物のお店にしかなかったからである。

リカちゃん人形も持っていたような気はするけれど、すぐになくなったことは捨てられたか従姉妹のところに行ったのだろう。
しかし、リカちゃん人形は、日本人にはあり得ないプロポーションだ。
足も手も細くて長い。
羨ましいことに、ドレスも似合う。
昔から欲しかったが、我慢しろと言われ諦めるようになった。
それに、お年玉を貯めて、自分で初めて買ったシルバニアファミリーもいつのまにか従姉妹の元に。
そして、祖母の家に行きお小遣いをもらって買ったり、お土産でもらったぬいぐるみは学校に行っている間にゴミ袋に入れられて、ゴミの日に全部捨てられていた。
泣いても怒っても、すぐ破壊し癇癪を起こす弟にはおもちゃは与えるが、私には本しか買わせてくれなかった。
しかも、幼稚園ですでに『窓際のトットちゃん』や、少年少女版のグリム童話、『古事記』『源氏物語』や、小学校3年生程度の課題図書を読んで、ある程度漢字を覚えていた私に、全部ひらがなの『マッチ売りの少女』を買いなさいと命令した祖父を、本屋の階段から突き落としてやろうか、この分厚い本で殴ってやろうか、私をどこまで馬鹿にすれば気がすむんだと怒り狂った記憶もある。
幼稚園時代からかなり大人びたと言うか可愛げのないお子様だったのである。

で、祖父も死に、お小遣いもそんなに貰っていなかったために、自分なりに思いついた方法は、金券ショップでハガキや切手を買って、懸賞に応募するか、図書券、図書カードを買うかだった。
当たらなかったら諦めればいいし……諦めるのに慣れていたし、ハガキ代だけで限定ものが当たれば御の字である。
特に、非売品の缶バッジはもらうと幸せだったりする。

でも、今回は宝くじ……ビンゴを一定以上購入するとハガキがもらえ、高級牛肉かリカちゃん人形が当たるのだという。
肉は……鶏肉は好きだが牛肉はそこまで好きじゃないし、一人で焼肉って寂しいよね……ついでに、部屋の中が肉くさいのって、絶対に本やテディベアが可哀想だ。
じゃぁ、肉よりリカちゃんだろう。

ただの言い訳である。
真ん中の数字は、機械に頼む。
で、ハガキをもらったので即応募し、家から病院に行く途中に宝くじのお店に行くと、800円が当たっていた。
3口買わないとハガキは貰えない、一口200円、つまり600円で、切手代は62円。
138円得をした。

これでリカちゃんが当たれば、もっといいのになぁ……と、小銭を貯金箱に入れながら呟いたのだった。

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