日常日記

ノベルバユーザー173744

昨日も書いたが、藁人形が売られていた。

ハロウィン用のおもちゃにしてくださいと言うが、それは違う。
ハロウィンにはジンジャークッキーであり、かぼちゃやカブのランタンである。

日本人であり、京都の勉強や趣味で京都の歴史にはまって調べていた自分にとって、藁人形というのは、五徳を逆さに被り、そこにろうそくを刺し、白装束で釘で神域の木に想いを打ち込む……。
呪いの道具である。
木々は痛むし、そんなに簡単に呪いというのは……人の想いは消えない……今でも数百年前の釘の跡が痛々しく残り、ごく稀に、最近も行われているという。

夜の丑三つ時……暗い樹々の間から金槌で釘を打ち付ける音が響くのを聞いて、その近くの方や、木々を守る神域の人々はどう思うだろう……木々が可哀想だし、私がいうべきではないかもしれないが、自分も可哀想だと思わないのだろうか?

人の想いはうつろひゆく……愛は昇華し、憎しみにしかならないのだろうか?
ただ、愛しさを、別れた悲しみを、糧に次の恋を探したりできないのだろうか……。



ついでに、藁人形はハロウィンではありません。

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