日常日記

ノベルバユーザー173744

はんぎりと、書道パフォーマンス甲子園

私の住む地方に『はんぎり』という伝統があった。
もう、現在はそれは近年にはなくなり、『はんぎり競漕』と言う競技として残っている。

一応、『はんぎり』と言うのは、辞書で引くと、『半切り』『半桶』『盤切り』などと出る。
お寿司を作る時のたらい状の半切り桶のこと、や、能装束の袴、歌舞伎の荒事役が身につける広い袖で、丈の短い衣のこととある。

そして、『はんぎり』と言うのは江戸時代、沖にいる船の元に、獲った魚を受け取るために大きな桶に乗り、桶の縁を上下に漕ぎ向かうもので、昭和35年頃までその地域には煮干しなどにするイワシを取りに行ったりと身近にあったものだそうだ。
一回役目を終えたはんぎりは昭和47年地域の神社の行事として再開され、現在は地域行事となっている。
ちなみに、海水を手で漕いだり、櫂で漕いだりするのではなく、縁を掴み、半腰でバランスをとりながら桶を前後に動かして移動する。
かなりハードなものである。
そしてダイナミックな動きと迫力に人気がある。

今年もはんぎり競漕が行われたと言う。
見に行きたかったと思う。

今日は、書道パフォーマンス甲子園……正式名称は全国高校書道パフォーマンス選手権大会……があった。
紙の街の高校生がショッピングモールや商店街で音楽を流しながらパフォーマンスを行ったのが始まりで、今年は、第十回大会で、テレビで生放送をしていた。
自分の字をそんなに好きではない自分としては、大きな筆を用い紙に書いていくその迫力に、美しい文字が凄いとテレビで見られるだけの作品を見ていたが、最後の表彰の前の審査員の言葉に驚いた。

「文字を書くときに、筆の一方だけで書いている高校が多かったです。筆はこう言う風に動かして書いていくことが出来ているのは3校だけでした」

一方というのは、筆を置いた時の筆の毛の部分だけという意味らしい。
身振り手振りで説明していたのだが、そんなところまで見るのか、音楽に乗ってとか、ただ文字を書くというだけではなかったのかと改めて凄いと思ったのだった。



地域の行事はとても自慢できるものが多いと改めて思った。

「日常日記」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「エッセイ」の人気作品

コメント

コメントを書く