日常日記

ノベルバユーザー173744

第十話:目を開いてみた世界

赤ん坊は生まれて2週間は目はぼやけているという。
最初は視力も良くはなく、お母さんのお腹の中で成長する間はへその緒から栄養を、外からの気配である程度の知識を認識するらしい。

生まれて出てくるときは本当にお母さんにとっても苦しい上に、定期不定期の陣痛で眠れないこともある。
私の義理の姉は、5日間本当の陣痛ではないのだが、不定期に軽い陣痛が起こるため、眠ることができず、5日目に病院に行き、一旦入院し、睡眠導入剤を飲んで寝ようとしたら、本格的な陣痛が始まり、薬の余波と腹部の痛みにもうろうとしつつ出産したという。

出産は親にとっても本当に辛いものだが、赤ん坊も産道を通ることはかなりの苦痛になるらしい。
その為赤ん坊が泣きじゃくるのは、産道の大きさよりも大きい頭の骨が歪むほど苦しい思いをして出てきたことからだともいう。

赤ん坊の頭部の骨は、生まれたときは柔らかい。
元々数か所ひびというかくっついていない状態で、それが産道を通るためにぐっと縮められ出てくる上に成長する間に日々が塞がり固くなるのだ。

最近テレビで、親の虐待で落とされた子供の脳挫傷や、頭部強打で意識不明と言うのを聞くと、私は子供はいないが、当然子供を妊娠していると分かったときから子供の頭部については教わっているはずである。
それなのにと歯がゆくてむなしくてならない……。

子供たちの見える世界がどんなものかみてみたい気がする。



あなたたちの見えている世界はどんなものですか?



やさしくあたたかい世界ですか?



哀しいテロや、貧困はありませんか?

無力な私ですが、嘆くあなたたちに祈ります。

昼間は良くても夜は真っ暗ではありません。
きっと月が見守ってくれるでしょう。

あなたたちの心に灯火を掲げられますように……。

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