第３章で出てきた設定

・リユニオン
　　　　人間国最大の商業の街。
　　　　扱っているものは幾多にわたる。
　　　　街の内部は殆ど治外法権状態で迂闊に国から手を出すことはできない状態となっている。
　　　　街中のあちらこちらに地下へ続く隠された出入り口がある。
　　　　旅商人たちの出している出店の群が街の大きさを錯覚させ、始めて来た旅人たちを困惑させることもしばしば。

・奴隷商人
　　　　奴隷を扱う商人たちの総称。
　　　　ここでは法外の手段を使わずに奴隷を商品としている者たちを指す。
　　　　基本的に彼らが扱うのは過去に犯罪を犯した者達。
　　　　例外として莫大な借金を抱えた者や、亡国の王族が奴隷になる事もある。
　　　　彼ら奴隷商人は国直属の商人で、それ相応の資格が必要になる。　　　　
　　　　奴隷商人が扱う奴隷には身体の一部に、行動を制限する『奴隷紋』という刻印が刻まれる。
　　　　奴隷になった者たちは己の働きに応じて主人から給金をもらい自信を買い取ることで奴隷という身分から解放される。

・エルフ
　　　　妖精族に位置する一族。
　　　　高度な魔法の使い手として知られており長寿の種族としても有名。
　　　　その寿命は人間の約三倍。
　　　　長い寿命を持つためか、気性の穏やかなものが多い。

・ハーフエルフ
　　　　人間、又はその他の種族とエルフのハーフ。
　　　　具体的な特徴としては普通の人間よりの若干耳がとがっている程度。
　　　　その他の特徴としてはエルフよりは短いが寿命が普通の倍近くある。

・裏オークション
　　　　数十年間リユニオンの地下で行われてきた大規模な商売取引。
　　　　非合法な手段で入手した素材や麻薬などの薬物、攫って来た奴隷などを扱っている。
　　　　リユニオンは商人たちの力が強いこともあり国からの手が出せない状況になっている。

・魔道具
　　　　魔法を記憶し
　　　　魔法具との違いは『魔法を補助する道具』か『魔法を起こす道具』であるか。
　　　　というように名前は似ているものの、道具としての使用理由は全く異なっている。
　　　　勇二の持つコンロのような道具や道具袋アイテムストレージがそれにあたる。

・瘴気
　　　　ある一帯に溜まった怨念や悪しきものの魔力が実体をもち霧化したもの。
　　　　基本的に猛毒でこれに触れた生物はたちまち死に至り、運が悪ければその性質を魔物へと変えてしまう。

・希少種、変異種
　　　　ある限られた一定条件のもと生まれる魔物の特別な個体。
　　　　その個体は親の魔物に比べると体の色が異なり、成長すれば親の倍近くの体躯になる。
　　　　魔力も格段に大きく、魔物によっては魔法を扱えるようになるものもいる。
　　　　強さは普通の個体の比ではなく、ランクは最低でも一つ上のものになる。