普通のコンビニ店員とかなり変わったお客さん達
第18話「あとがき」
さて、いかがでしたでしょうか。
何か愚痴も混じってしまって、不快感のある方は申し訳ないです…。
昔と違い、意外と苦労の絶えないのがコンビニ店員です。最近のネットニュースでもブラックバイトというのがコンビニ店員だと書かれていました。
何故、ブラックなのか皆様はご存知でしょうか。
それは筆者の体験した変なお客さん達はもとより、様々な企業が多種多様のサービスや商品を取り入れ、それらの処理方法を覚えるのがとても大変だと言うこと。タバコ、宅急便、切手、ハガキ、Amazon、ポイントカード等々…。お陰でバイトの新人君は慣れる前に嫌になって辞めていくケースが全国で多発していて、長続きしない事がほとんどです。成長する前に辞めてしまうと言い方は悪いですが、給料泥棒です。フロム・エーやアイデムなどの求人誌などに掲載するのもお店はお金を払っています。しかも、かなりいい金額です。
あまりにも人がいない場合は店長達がその時間シフトに入ることになります。それが嫌な場合は最悪、派遣会社から人を雇う必要があります。これにはかなり経費がかかり、店側としては非常にキツいです。
お店としては水道光熱費等の維持費は必ず負担しなければなりませんので、調整が利くのは人件費です。でも人がいないと店が廻らないし、教えても嫌になってすぐ辞められるという悪循環がどの店舗にも起こっています。というか、ガンガン辞められると教える側のモチベーションも低下しますね。
ある業界新聞ではあるお店でバイトにさせていた調理をロボットがする事に。お陰で経費が安くなり、味も質も安定しました。おまけに正確無比だそうです。実は接客以外にも様々な分野が機械化する事が可能だそうです。ぶっちゃけ、その方が確実だし、コストも安く済むので、すぐ辞めてしまうバイトを雇うより安全ですね。
昔、アニメ「バブルガムクライシスTOKYO 2040」という作品ではロボット(ブーマー)が人間に代わり、接客や掃除、道路工事、オフィスで上司をしていました。もしかしたら、いつかそんな日が来るのかもしれません。
コンビニは我々の身近にあり、今日も日本全国のお店が営業しています。クリスマスでも年末年始でも開店しています。イチャつくカップルがいても怒りません。災害時の時は避難場所としても使えます。近年は地下鉄の売店がコンビニに取って代わり、更に便利さと手軽さが消費者に受けています。田舎でもコンビニは数多く増えてきました。筆者が名古屋のお婆ちゃん家に行く時、駅の中に大きなコンビニができていて、非常に驚きました。昔は売店しかない田舎だったのに…。
ただ、便利な分、店長や店員の苦労は増え、おまけに変な客も多い。なかなか気苦労が絶えない毎日です。カクヨムの読者さん・作者さんの中にもコンビニ店員(もしくは経験者)の方もいらっしゃると思います。これからコンビニで働こうと思っている人。そんな気はないけど、コンビニなら行ったことあるという人はきっと大勢いらっしゃるでしょう。
もし、これからコンビニで働きたいと考える方に筆者からアドバイスです。
この仕事はまず慣れることを優先するべき仕事です。
最初はわからないことだらけではありますが、わからないことは先輩に聞き、メモを取るなりして覚えていきましょう。筆者は今でもわからないことや怒られた事、注意されたことはメモ張に記入し、忘れないように出勤前に読み返します。そんなの当たり前じゃん!と思うかもしれませんけど、案外してない人が多いです。昔はテキトーにやっていれば何とかなる…というイメージのコンビニバイトでしたが、現在はそうもいかないのが現状です。
また仕事を円滑に進めるために相方の先輩と仲良くなることをおすすめします。好きなものがわかったら、それをネタに話をしたりプレゼントもいいです。筆者の先輩が「夏目友人帳」のニャンコ先生が大好きで、よくガシャポンで取ってはプレゼントしました。他にも同じフェアリーテイル好きなのでマンガを持っていったことも。
先輩と仲良くなれたら後は仕事をするときも質問しやすくなるので楽しくなります。他にも、同僚の女の子からバレンタインにチョコを貰ったらお返しするなども効果的です。海老で鯛を釣るというと人聞きが悪いですが、貰っても返さない人がほとんどです。だからこそ、率先してやると人間関係が円滑になります。別に高いものじゃなくてもいいです。物を贈るという事は単に物を渡したというだけでなく、相手に真心を送ることにも繋がります。
他にも年賀状も効果的です。最近はスマホで年賀状という便利なアプリもあるのでお世話になっている先輩や店長・オーナーさんに送ってあげましょう。全部一気にしろとは言いませんので、できるところから初めてみてください。案外、人間の信頼関係って仕事ができるできないではなく、そういった人間力が根底にあるのではないかと筆者は思います。
さて、長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。
最後にこの本を読んだ方、コンビニに行ったことがある全ての方へお願いしたいことがあります。
それは、あなたの街にあるコンビニ店員さんにどうか、優しく接してあげてください。
特別優しくしなくてもいいので、お会計が済んだとき「ありがとう」と言ってあげるだけで結構です。言うのが恥ずかしい方は会釈だけでもどうぞ。それだけで気分晴れるものなんです、店員側としては。どうか、ご協力をお願いします。
では、あなたの街のコンビニで出会えることを祈りつつ、筆を置きます。
          
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