つれづれなるままに……ならないのです。

ノベルバユーザー173744

懐かしい音を届けます。

氷を切る音に、風鈴が涼しい音色を奏でる。



出掛けているのは、散歩と銀行に行くつもりである。



氷屋さんが昔からあるのを知っていたものの、機械ではなく手で切っているとは思わなかった。



アァ良い音だ……夏の音だ……。



暑さは苦手だが、夏の音は涼を誘う澄んだ響きを贈ってくれる。



風鈴は、素朴な音を奏でる地元の砥部焼の物。

風が内側の音をたてる部分を押した。



チリン……。



優しい音が響いた。



この音が皆に聞こえます様に……。

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