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異世界でウサギダンジョン始めました

テトメト@2巻発売中!

第35層 イヌミミ幼女


「は~い。解散するの~。おつかれなの~!」

俺の腕から降りたボーパルがパンパンと手を打つと、イヌ耳幼女を警戒していたウサギ達も次々に戦闘態勢を解除して、近場のウサギと「きゅいきゅい」と雑談に興じてる。一応目の前に敵のボスが居るんだがそれでいいのかウサギ達よ。もちっと警戒心があってもいいんじゃないかい?まぁ、いいんだけどさ。

「あ、でも。ダンジョンコアはこっちに貰えると嬉しいかな。ぶっちゃけ統合する気満々でモンスター全滅させちゃったし・・・」

放置して撤収しても誰かにコア砕かれて死にそうだしな。

「あれ?ダンジョンコアを吸収した場合この子はどうなるんだ?死んじゃうのか?」
「ん?そんなことは無いの!吸収されたコアが持っていたダンジョンやモンスターは全部吸収したコアの物になるの!つまりはこの子もジュンとあたちの配下のモンスターになるの!」

ほえ~そうなのか。つまりダンジョンを攻略すれば幼女を手篭めにできると。そう。異世界ならね!

「・・・ん」
「お、ありがと」

まだほんのり涙目のイヌ耳幼女が、尻尾に燈火をくっ付けたままポテポテと俺のところに歩いてきて胸に抱いていたダンジョンコアを俺に差し出してきたのでありがたく貰った。
自分の命と殆ど同価値であるダンジョンコアを、負けが確定しているとはいえ自分から差し出すとは出来た幼女だなぁ。
イヌミミ付きの頭をなでなで、もふもふしてやろう。

全裸で、涙目の、幼女から、宝玉を取り上げ、頭をなでなでする。

・・・ダンジョンマスターだからセーフ!
あ、気持ちい。イヌミミがもふもふしてて肌触りが最高だわ~。

「ダンジョンコアはあたちがダンジョンに帰る時に一緒に持っていくの!」
「おう、じゃぁお願いな」

イヌミミ幼女から貰ったダンジョンコアをそのままボーパルへと渡す。燈火とサクラが居れば大丈夫だとは思うけど、ダンジョンを出るまでは護衛してもらって。それから全員を送還しような。
イヌミミ幼女のダンジョンがまるっと手に入ったらダンジョンの領域と、生産DMが一気に増えそうだぜ。やったぜ。

「ねぇねぇ。じゅんにぃ。この子、家で飼ってもいいでしょ~?ちゃんとお世話するから!ご飯もあげるし、お散歩も行くから!」
「おう。まぁ、俺の配下になるみたいだしな。一緒に連れ帰ろうな」

というか、燈火も居候じゃないか。ご飯あげるも何も、用意するのは俺じゃん。いや、いいんだけどさ。

「大丈夫!代金はちゃんと払うから!もちろん体でね!」
「はいはい。代金は労働で返してね~」

「分かった!肉体労働(意味深)で返すよ!」

護衛や戦闘だから肉体労働で間違いは無いんだけど、なんでか燈火が言うと全て意味深に聞こえる不思議。

くいくいっ

「ん?どうした?」

燈火といつもの掛け合いをしていると、俺の正面に立ったままだった全裸のイヌミミ幼女が俺のズボンの端をチョコンと摘んで引っ張ってきた。何この可愛い生き物。お持ち帰りしたい。あ、するんだった。やったぜ。

「・・・ちょうだい」

「ん?何か欲しい物があるのか?言うだけならタダだからな。何でも言ってみていいぞ。俺に叶えられる事なら叶えてやる」

紳士の俺は可愛い幼女のお願いなら大抵は叶えてあげるぞ!
・・・何故か燈火の瞳がギラリと輝いたが、お前のお願いは大体紳士には叶えられないからな?家が欲しいとかの普通のお願いなら叶えてやってるからな?

「あなたの、子種、欲しい」

「「ぶっは!!!」」

イヌミミ幼女の前後で転生組が唾を吹き飛ばしてしまった。
だって・・・なぁ?
日本だとランドセル担いでいるような年齢の幼女が突然こんな事言いだしたら誰だって気が動転するって。
ナニコレ。どういう状況?

「強いオス、子供、産みたい、当然」
「いやいやいやいや、そうかもだけど!キミまだちっちゃいでしょ!子種とか言っちゃダメ!」

「?、わたし、子供、産める、大丈夫」
「大丈夫じゃないよ!ダメったらダメなの!!」

お、おう。燈火が珍しく取り乱してる。
お臍の下辺りをなでているイヌミミ幼女の肩を掴んでガックンガックンと揺さぶりながら叫んでる。
うん。俺が口を出すのも気まずいから説得は燈火に任せよう。

「じゅんにぃ!やっぱり私はこの子を連れて行くの反対だよ!ここに置いていこう!私この子と仲良くなれる気がしないよ!ライバル出現だよ!」
「待て燈火。ここに置いていったら死んじゃうでしょ。流石にそれは認められないぞ」

てか、こっちに話振らないで。なんかいい感じに説得して。

「むぅ。でも、じゅんにぃと子作りするのは私が最初って決まってるし・・・」

俺の知らないところで俺の貞操の予約が決まってた件。
まぁ、前世ならともかく今の燈火は大好きだからいいんだけども、なんかこの感じだと近いうちに襲われそう。
ボーパルは純真無垢だからライバルに数えられてなかったみたいだけど、イヌミミ幼女が現れて尻に火が着いた感じ。ヤバイわ~。ちゃんと体洗っておこうっと。

「順番、分かった」

心なしかハイライトが消えかかっている瞳でぶつぶつと夜這い計画を呟く燈火の呟きを聞いて、何かを納得したらしいイヌミミ幼女がコクンと頷いてまた、俺のズボンをくいくいと引っ張ってくる。

「燈火?に、子種、早く」
「私、この子とは親友になれる気がするよ!!」

燈火の熱い手のひら返し。
ペットにして連れ帰ろうと言っていたかと思ったら、仲良くなれないって叫んで見殺しにしようとして、突然肩を組んでの親友宣言。
燈火の手の平が回りまくるせいで洞窟内に歯車的砂嵐の小宇宙が発生しそうだぜ。

「ま、まぁ、仲直りできたんなら良かったよ。それで、どうしよっか。ボーパル達は転移で帰るし、俺達は町に一旦寄ったほうがいいよな?この子に1人で俺達のダンジョンに向かわせるのは難しいと思うんだが」
「ん~。それなら私が先にダンジョンに帰ってるよ。今町に戻ってもデートの続きをする雰囲気じゃないだろうしね。先にお家に帰ってベットメイキングしておくよ!」

ベットメイキングっていうのはイヌミミ幼女用のベットを作っておくって事でいいよな。異論は認める。

「あ、これボーパルの予備の服な。尻尾は出ないだろうけど、全裸よりはマシだろう」

そう言って燈火に予備のワンピースを渡したけど、ダンジョンの中だと隙あらば脱いでるんだろうなぁ。
最近はボーパルもやっとパンツを履くようになってきたけど、最初は全裸民だったからな。
モンスター娘には服は煩わしい物みたいだからね。仕方ないね。

「んじゃ、そういう事で解散するか。俺とサクラも町で説明終えたらダンジョンに帰るからな」
「なの!ちゃっちゃと帰ってお昼寝の続きをするの!」
「「「きゅい!」」」
「この子の名前も考えないとね~。私達で候補を考えておくから帰ったら一緒に名前を付けよ?ふふっ、子供の名前を一緒に考えるなんて、これはもう殆ど夫婦だよね!」
「ありがとう」

幼女3人とダンジョン内から撤退してきた大量のウサギを引き連れてダンジョンの出口を目指す。
あ~、ついカッとなって町中で能力使っちゃったけど、ギルマスに説明しなきゃだよな?めんどくせぇ・・・どうしよっか。最悪2度と町に行かないっていう選択肢もありだし、いざとなれば自殺すればいいしな。まぁ、なんとかなるだろ。




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