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異世界でウサギダンジョン始めました

テトメト@2巻発売中!

第17層 真見 燈火 3

 
「大変申し訳ありませんでした」
「いや、もういいって。死ななかったし。怪我ぐらいなら癒しウサギが500匹ぐらいいるからすぐ治るし。死ななきゃ安い」
「なの~。みんなありがとうなの~」

「「「きゅい!」」」

あれから誤解は直ぐに解けた。
ボーパルにウサギ形態に変身してもらうだけだからな。説得に時間は掛からない。
まぁ、その短い間に2回ほどジャーマンスープレックスを喰らったけど。
相手の身長が低い分ダメージがでかかったけど死ななかったからよし(パラノイア脳)

ジャーマンの為とはいえ、幼女から抱き付けれて嫌な思いはしなかったしな。まぁ、それは燈火もだろうけど。2回目のジャーマンは明らかにちから入ってなかったもん。むしろ叩き付けた体勢でしばらく頬ずりされて、匂いを嗅がれた。
あのバイタリティの高さは尊敬にあたいするかもな。

「ううん。親しき仲にも礼儀ありって言うでしょ?勝手な思い込みでじゅんにぃが悪いって決め付けて攻撃しちゃったんだもん。これはお詫びの品でも渡して謝罪しないとだめだよ。でも私は今、私の体以外何も持ってないの。だからじゅんにぃにはお詫びとして私の体を差し出すしかうぇへへ」
「・・・演技するなら最後までしろよ。願望がダダ漏れてんぞ」

ダメだコイツ。罰を与えたら逆に喜びそうな感じがする。というか何をしても喜ぶからな。同じ空気を吸えるだけでご褒美だと言われたときは軽く引きかけたけど、幼女と同じ空気を吸えるのはご褒美以外の何物でもないから納得した。

「はぁ・・・んで、とりあえず花畑の隣にまで来たわけだが、どんな家がいいんだ?あんまりでかいのは消費DPがでかすぎるからダメだぞ?」
「じゅんにぃの家でもあるんだからじゅんにぃの好きなのでいいよ!むしろいいよ!」

「・・・まぁ、たしかにDPで出した家だし、俺の物っちゃ俺の物だけど・・・」
「なの?やっぱりじゅんも一緒に住むの?ならあたちも一緒に住むの!」

「ホント?わーい。一緒に住もうね~。ボーパルちゃん♪」
「わ~い、なの~!」

あ、外堀を埋められた。ボーパルがこっちに住むなら俺もこっちに住むしかないじゃないか。ボーパルと一緒に寝てるのは短い間だったけど、今になって1人寝はキツイです。幼女のちょっと高めの温もりが無い夜だなんて耐えられない!

「ん~、そうだな。3人で住むならちょっと大きめの・・・2階建ての木造の家でいいか?この環境でコンクリートの家は景観が悪い」
「なの!木のお家はステキなの!」
「(じゅんにぃも割とちょろいよね)私はじゅんにぃと一緒に住めるならなんでもいいよ!むしろ野宿でもいいよ!あ、でもやっぱり最初はお布団で・・・ううん。じゅんにぃがどうしてもって言うなら・・・」

何故家の景観の話からそっちに話が逸れるのか・・・

「野宿は俺が嫌だ。ベットじゃないと疲れが取れないじゃん」
「確かにベットの方が疲れにくいからいっぱいできるもんね!」

「・・・ダメだ。会話が成りたたねぇ・・・」

誰かこの脳内ピンク幼女の制御方法を教えてください。
今のところ言葉だけで実害は無いけど、近いうちに襲われそうな気がする。そして燈火の方が俺よりも力が強い。

・・・燈火と2人っきりになるのは止めておこう。そうしよう。

「あたちは広いお風呂が欲しいの!泳げるぐらいでっかいのがいいの!」
「じゅんにぃ。寝室はもちろん1つだからね!ベットも1つだからね!枕も1つだからね!」
「へいへい」

ちゃちゃっと、2人の要望通りに部屋の間取りを変えていく。ゲームみたいにポンポンと設定するだけでいいからラクでいいわ~

「みんなで遊ぶ部屋も欲しいの!日向ぼっこしながらゴロゴロ転がれるところがいいの!」
「広いキッチンもあったら嬉しいかな。私の手料理でじゅんにぃの胃袋と心をがっしり掴んじゃうんだから!」
「あ~、燈火の手料理は上手いからな~。でも、DPから出る食材は種類が少ないんだよな。ちょこっと増えたけど」

燈火は俺の母親を言葉巧みに誑かして俺へ弁当を作る権利を奪い取って、高校に入ってからずっと俺の弁当を作ってくれてたんだよな。たんに俺の親が楽をしたかっただけとも言う。
毎回ハートや、LOVEや、だいすきや、あいしてると書いてある以外は普通においしい弁当だったから何も文句は無いけどさ。
最初はクラスメートに冷やかされたけど、同年代の相手は燈火以外興味もないし。ずっと無視してたら日常に1コマとして受け入れられたっぽい。

間取りが決まったら家具を配置する。クリエイトルームに置いてるのはそのまま使って、無いものは新しく買って完成だ。
家の配置はクリエイトルームからじゃないと出来ないっぽいから、一旦クリエイトルームに移動して、設計図通りに配置するだけ。超簡単。

「なの~!探検するの~!」
「「「きゅい!」」」
「夢のマイホーム!これからこの愛の巣でじゅんにぃとのいちゃいちゃ、ラブラブ、いちゃいちゃ、ドキドキ、いちゃいちゃ、いちゃいちゃ!いちゃいちゃ!!な共同生活が始まるんだよね!」
「いちゃいちゃが多すぎると思うぞ」

もうちょっと、ラブラブドキドキしててもいいんじゃないか?

「ドキドキ、ムラムラ、ムラムラ、ムラムラな共同生活が始まるんだよね!」
「・・・さっきより酷くなってないか?」

いつも通り世迷言をほざいている燈火は無視して水周りをチェックして回る。
風呂もトイレもキッチンも問題なく綺麗な水が出た。ついでにIHもちゃんと温まった。
部屋の電気もちゃんと点いたし問題無いな。洗剤とかの小物類はどこにいてもメニューからワンボタンで買えるから便利だな。

「じゅんにぃ~たすけて~」
「ん?燈火?お~いどこだ~?」

さっきまで俺の後ろをピッタリくっついて来て、振り返ったら満面の笑みになるという謎行動をしていた燈火から助けを求められた。
確かに、いつの間にかいなくなってる。どこ行ったんだ?

「こっち~!トイレ~!」
「あぁ・・・」(察し)

そういえばトイレットペ-パーはまだ持ってきてなかった気がする。ボーパルが気を利かせて置いてくれた可能性も・・・無いな。ボーパルはあんまり、ウサミミ幼女形態じゃトイレしないしな。

という訳でトイレの前に到着。コンコンコンとノックする。

「紙が無いんだろ?扉の横に紙置いておくから、俺が離れたら開けて取れよ~」
「開いてるよ~」

なんで開いてんだよ。閉めろよ。

「別に廊下に置かなくても入ってきてもいいよ?」
「紙が必要な状況で何をどう判断したら入ってもいいって判断が下るんですかねぇ?」

天然エロ幼女は好きだけど、恥女が好きなわけじゃないんだよ?

「?私はじゅんにぃ相手なら身も心もさらけ出してるよ?」
「なんでそこで不思議そうな返事が返ってくるんだよ・・・あれ?俺が間違ってるのか?」

やばい。燈火と話してると俺の中の常識が揺らぐ。まぁ、常識なんて時と場合によって変動するものだけど。

「そうだよ。じゅんにぃが間違ってるんだよ~。だからもっと自分の心をさらけ出して私に好き好きアピールしてもいいんだよ?ダンジョンの中心で愛を叫んでもいいんだよ?」
「はっはっはー。さーて、ボーパルと遊んでこようかな~」

ロリコンの自制心を舐めるなよ。下手したら即通報されるんだからな。俺はまだ両手で足りる数しか通報されてないからセーフ。

「ちょっ!待って!紙置いてって!このままじゃ私不浄の左手になっちゃう!」
「そこまで追い詰められてんならネタ挟むなよ!お前バカだろ!」

バカだとは思ってたけどここまでとは・・・

「さすが私の旦那様!私がバカだって知ってるだなんて!」
「自覚あんのかよ!なおたちが悪いわ!」

ダメだコイツ。もう手遅れだ・・・

・・・知ってたけど。

「はいはい。じゃあここに紙置いておくからな。ごゆっくり」
「ありがと~じゅんにぃ愛してる~」ガチャッ

振り返ったらそこには半開きの扉から生える手が。

「”ガチャッ”じゃねーよ!出てくんのはえーよ!」
「え?でもじゅんにぃになら見られてもいいし。むしろ見て欲しいし?」

いや、俺に尋ねられても・・・

「・・・俺は慎みを持った女性が好みです」
「今から淑女になります!!」バタン!!

「・・・はぁ~~」

疲れる。これからアイツとの共同生活とか考えただけで疲れてきた。
淑女宣言も何分持つことやら。どうせ「淑女じゃ、じゅんにぃにくっ付けないから淑女やめます!」ってなるのは目に見えてるしな。

・・・なんか幼女化してから燈火のおバカ度合いが上がってる気がする。俺の所為じゃないよね?違うと信じる。

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