3人の勇者と俺の物語
140章 前線基地
「いやー、なんか新しい装備になってから魔法とかの威力や精度もさらに上がって、
楽しくなってきちゃって悪ノリしてしまって……」
「バッツさんが言ったものをなんでも作ってくれた、楽しくてそれならこれも-ってなってしまって、
今では反省しております。」
「凄まじすぎる能力だな、我が国の王都でもそれを発揮して欲しいくらいだ……」
一通り新設された設備を見て回った他の国の王たちは口を揃えてその能力をほめた。
「しかし、我が国はこれだけの設備を今後維持していくのか、頭がいたいぞ。感謝はするが」
「人の前線基地じゃからしばらくは各国も力を貸すぞ王女よ」
維持管理費を考えないで巨大建築をするのは辞めよう。
ワタル達はまた一つ賢くなった。
「女神の盾商会からも人員を派遣いたしますどうかお役立て下さい」
今後のことも考えてゲーツに来てもらって各国首脳陣にも面通しをしている。
もちろん教皇様とは面識はある。
「ゲーツはワタル殿に預けて良かったな、幸せそうで何より」
「教皇様その節は大変なご迷惑をおかけいたしました。
今後はワタル様のもとでこの世界のために粉骨砕身頑張ってまいります」
「こちらこそゲーツのような優秀な人間がいてくれてたいへん助かっております」
今後莫大なビジネスチャンスを産んでいく新都市開発。底に深く入りこんだことで女神の盾商会は今後の地盤を盤石なものとしていくのであった。
最近は綿花や養蜂、蚕などの育成もしている。
ユウキがもつ知識を遺憾なく商会に提供して事業拡大を行っている。
慢性人員不足でゲーツの能力をフルに活用している。
素材確保のための冒険者育成も行っており女神の盾商会は世界でも有数の商会に成長している。
未だにトップ商品は精力剤だ。
しかし品質の高い野菜なども一部の高級レストランなどを中心に支持を受けている。
今後展開される絹製品やはちみつなども高い評価を受けるのは間違いなく、
さらなる事業拡大が推し進められるだろう。
魔神軍は特に施設の破壊などを行ってはいなかったためにすぐに生活基盤は取り戻すことができた。
王都を離れた民間人の輸送などは連合軍が協力してくれて随時行われていく。
ノーザンラクト城奪還作戦は拍子抜けするほどあっさりと成功した。
「それでは、我々は決着を着けるべく再び黒竜の巣、今は魔神城へと向かいます」
作戦会議でワタルは宣言する。
現状を維持するに足る戦力はすでに結集しており、
決戦を挑む環境は完全に出来上がっている。
一度は撤退を余儀なくされたが今回は万全を期して挑むことが出来る。
空間転移に対する対抗策も幾つかできている。
「帰る場所は我々が守っている。必ず戻ってこいよ!」
サウソレス王はバンバンとワタルの背中を叩く。
「女神の加護のあらんことを」
こうして、二度目の敵本拠地への侵攻作戦を実行に移すことになった。
奪還作戦がなんの抵抗もなく成功したことから予想されていたが、
魔神城への道中も何の抵抗もなくあっさりと巨大な城を眼前に迎えることになった。
「なにもしてきませんでしたね」
常に周囲の警戒をしていたカレンとクウは拍子抜けだった。
「まぁ、これだけ巨大な拠点があるから籠城されたらどうするかね……」
「ワタル君、アレ実用化できるよ?」
「アレはダメだって言ったろ、もう世界を吹き飛ばすとかそんな恐ろしいことはごめんだ」
「理論上では前回みたいなことにはならないよ?」
「前回だって理論上は平気だったのにああなったじゃないか! ダメなものはダメ!」
ユウキはショボーンとしてるけどチラチラとワタルを見る。
ワタルはユウキの方を見ないようにしてどう攻めこむか考えていた。
「4魔将と戦ってみて罠を張るようなタイプではないように感じたし、
正面から堂々と行ってみるのも選択肢だよね」
「ボクもそれがいいと思う!」
「ワタ兄に任せる」
「バッティも正面からでいいと思う」
「よし! 正々堂々と正面から挑もう、ユウキとカレン、クウは次元転送に十分気をつけてね」
皆がコクリと頷く。
魔神城の正面で車はおりて何が起きても対応できるよう細心の注意を図り徒歩にて接近する。
少しづつ近づいていく魔神城は巨大だ、
正面の門だけでも3階くらいの高さはありそうだ。
周囲や壁面はあの謎の壁で出来ており次元干渉でもしないかぎり破壊は難しい。
「なにも起きないまま門まで来たけど、まぁ入るしかないか」
ワタルが門に手をかけると門は重厚な音を立てて開いていく。
それと同時に周囲の監視をしていたカレンから警告が飛ぶ、
「ワタル様!! 何者かが転移してきます!!」
開かれていく門の内側に空間の歪みが生じる、
しかし、今までの転移とは見るべくもない無理やりな転移に感じられた、
「お、お前は!?」
そこから現れた人物に一同は驚きを隠せなかった、
開かれた次元の扉から現れたのは血まみれのドミだった。
『……おせえじゃねーか、でも最高のタイミングだ……まずはこの子頼む』
そう言って懐から守るように抱いていた人物を床に下ろす。
そこにいたのは間違いなくセイだった。
楽しくなってきちゃって悪ノリしてしまって……」
「バッツさんが言ったものをなんでも作ってくれた、楽しくてそれならこれも-ってなってしまって、
今では反省しております。」
「凄まじすぎる能力だな、我が国の王都でもそれを発揮して欲しいくらいだ……」
一通り新設された設備を見て回った他の国の王たちは口を揃えてその能力をほめた。
「しかし、我が国はこれだけの設備を今後維持していくのか、頭がいたいぞ。感謝はするが」
「人の前線基地じゃからしばらくは各国も力を貸すぞ王女よ」
維持管理費を考えないで巨大建築をするのは辞めよう。
ワタル達はまた一つ賢くなった。
「女神の盾商会からも人員を派遣いたしますどうかお役立て下さい」
今後のことも考えてゲーツに来てもらって各国首脳陣にも面通しをしている。
もちろん教皇様とは面識はある。
「ゲーツはワタル殿に預けて良かったな、幸せそうで何より」
「教皇様その節は大変なご迷惑をおかけいたしました。
今後はワタル様のもとでこの世界のために粉骨砕身頑張ってまいります」
「こちらこそゲーツのような優秀な人間がいてくれてたいへん助かっております」
今後莫大なビジネスチャンスを産んでいく新都市開発。底に深く入りこんだことで女神の盾商会は今後の地盤を盤石なものとしていくのであった。
最近は綿花や養蜂、蚕などの育成もしている。
ユウキがもつ知識を遺憾なく商会に提供して事業拡大を行っている。
慢性人員不足でゲーツの能力をフルに活用している。
素材確保のための冒険者育成も行っており女神の盾商会は世界でも有数の商会に成長している。
未だにトップ商品は精力剤だ。
しかし品質の高い野菜なども一部の高級レストランなどを中心に支持を受けている。
今後展開される絹製品やはちみつなども高い評価を受けるのは間違いなく、
さらなる事業拡大が推し進められるだろう。
魔神軍は特に施設の破壊などを行ってはいなかったためにすぐに生活基盤は取り戻すことができた。
王都を離れた民間人の輸送などは連合軍が協力してくれて随時行われていく。
ノーザンラクト城奪還作戦は拍子抜けするほどあっさりと成功した。
「それでは、我々は決着を着けるべく再び黒竜の巣、今は魔神城へと向かいます」
作戦会議でワタルは宣言する。
現状を維持するに足る戦力はすでに結集しており、
決戦を挑む環境は完全に出来上がっている。
一度は撤退を余儀なくされたが今回は万全を期して挑むことが出来る。
空間転移に対する対抗策も幾つかできている。
「帰る場所は我々が守っている。必ず戻ってこいよ!」
サウソレス王はバンバンとワタルの背中を叩く。
「女神の加護のあらんことを」
こうして、二度目の敵本拠地への侵攻作戦を実行に移すことになった。
奪還作戦がなんの抵抗もなく成功したことから予想されていたが、
魔神城への道中も何の抵抗もなくあっさりと巨大な城を眼前に迎えることになった。
「なにもしてきませんでしたね」
常に周囲の警戒をしていたカレンとクウは拍子抜けだった。
「まぁ、これだけ巨大な拠点があるから籠城されたらどうするかね……」
「ワタル君、アレ実用化できるよ?」
「アレはダメだって言ったろ、もう世界を吹き飛ばすとかそんな恐ろしいことはごめんだ」
「理論上では前回みたいなことにはならないよ?」
「前回だって理論上は平気だったのにああなったじゃないか! ダメなものはダメ!」
ユウキはショボーンとしてるけどチラチラとワタルを見る。
ワタルはユウキの方を見ないようにしてどう攻めこむか考えていた。
「4魔将と戦ってみて罠を張るようなタイプではないように感じたし、
正面から堂々と行ってみるのも選択肢だよね」
「ボクもそれがいいと思う!」
「ワタ兄に任せる」
「バッティも正面からでいいと思う」
「よし! 正々堂々と正面から挑もう、ユウキとカレン、クウは次元転送に十分気をつけてね」
皆がコクリと頷く。
魔神城の正面で車はおりて何が起きても対応できるよう細心の注意を図り徒歩にて接近する。
少しづつ近づいていく魔神城は巨大だ、
正面の門だけでも3階くらいの高さはありそうだ。
周囲や壁面はあの謎の壁で出来ており次元干渉でもしないかぎり破壊は難しい。
「なにも起きないまま門まで来たけど、まぁ入るしかないか」
ワタルが門に手をかけると門は重厚な音を立てて開いていく。
それと同時に周囲の監視をしていたカレンから警告が飛ぶ、
「ワタル様!! 何者かが転移してきます!!」
開かれていく門の内側に空間の歪みが生じる、
しかし、今までの転移とは見るべくもない無理やりな転移に感じられた、
「お、お前は!?」
そこから現れた人物に一同は驚きを隠せなかった、
開かれた次元の扉から現れたのは血まみれのドミだった。
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