3人の勇者と俺の物語
69章 みんなの成長と今後の進路
【黒】との度重なる戦い。
魔神の使徒を打ち倒し、龍脈と聖獣の力を得た一同。
今やこの世界に比肩なき強さを誇っている。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
イチノセ ワタル
Lv80→87 【目覚めし勇者】
HP 11987→16364 (+63540)
MP 7842→9524 (+48510)
Str 511→603 (+5070)
Agi 527→618 (+4040)
Vit 497→589 (+4680)
Dex 707→867 (+4930)
Int 824→1046 (+5160)
Luk 300→398 (+1450)
【スキル】 女神と神獣の盾 勇者の力【覚醒】 深謀遠慮 神算鬼謀 明鏡止水
古今無双Lv10 神の料理人 神のマッサージ師 農畜産業の神 建築技工の真髄
酒神との会話 言語理解 麟子鳳雛 行動最適化Lv10 魔導の真髄Lv10 不朽不滅New!
異次元魔法Lv10 護る力 農業魔法Lv10 生活魔法Lv10 真龍気New!
生殺与奪 聖剣操作Lv9 罠 幸運Lv5 詠唱破棄
【称号】 聖剣の聖女との絆 苦痛と快楽の申し子 ドラゴンスレイヤー 覚醒した勇者
神々の加護 リクとの絆 カイとの絆 カレンとの絆 バッツとの絆 魔の真髄を知りし者
真・龍脈の加護New! 酒神バッカスに愛されし者
不朽不滅:自己活性を限界まで高めることで尽きることのない力を生む。死ぬときは死ぬ。
リク
Lv42→47 【武の頂を昇りし者】
HP 17259→29395
MP 4285→6738
Str 2143→3264
Agi 1504→2304
Vit 1732→2812
Dex 1342→1902
Int 1020→1786
Luk 524→685
【スキル】 聖斧の力 金剛Lv10 魔力操作Lv10 斧技Lv10
不撓不屈Lv10 気功弾 未来予知Lv10New! 臥薪嘗胆 麟子鳳雛 不朽不滅New!
竜神闘気Lv10 幸運Lv5 真龍気New! 一騎当千 鑑定 マジックボックス【極大】
【称号】決意し者 闘気を纏いし者 神々の加護 真・勇者との絆
ドラゴンスレイヤー 真・龍脈の加護New! 聖鳥の加護New!
カイ
Lv42→47 【魔導の極みに至りし者】
HP 8124→15346
MP 23145→39213
Str 793→995
Agi 985→1325
Vit 801→1215
Dex 1632→2436
Int 2765→3984
Luk 564→702
【スキル】 聖杖の力 深謀遠慮 神算鬼謀 明鏡止水 不朽不滅New!
不屈Lv10 天賦の魔力 魔導の真髄Lv10 罠 建築 真龍気New! 魔道具作成
幸運Lv5 鑑定 マジックボックス【大】 杖術Lv10 詠唱破棄
【称号】決意し者 暴走する魔力 神々の加護 真・勇者との絆
ドラゴンスレイヤー 魔導の極み 真・龍脈の加護New! 魔の真髄を知りし者
クウ
Lv42→47 【剣の極みを掴む者】
HP 14867→25982
MP 12345→21432
Str 1403→1884
Agi 2912→4212
Vit 1299→1954
Dex 1999→3001
Int 2201→3157
Luk 3333→5434
【スキル】 聖剣の力 天才 未来予測Lv10 不屈Lv10 不朽不滅New!
運命操作Lv10 忍の極意 侍の極意 魔力支配Lv10 二天一流Lv10 環境把握Lv10
聖魔魔法Lv10 事象操作魔法Lv10 真龍気New! 風林火山 暗器の極み
センス○ 鑑定 マジックボックス【無限】
【称号】決意し者 神々の加護 勇者との絆 ドラゴンスレイヤー 真・龍脈の加護New!
太古の血脈覚醒 森羅万象
カレン=グリーンフィル
Lv40→46 【聖弓の狂信者】
HP 19523→31297
MP 19954→32334
Str 848→1298
Agi 1178→2349
Vit 896→1320
Dex 2221→3643
Int 1798→2908
Luk 521→777
【スキル】聖弓の力 魔力操作Lv10 魔力支配Lv10 乾坤一擲 羊裘垂釣
異次元魔法Lv10 魔弓術Lv10 万里眼 身体活性Lv10 夢幻泡影 風光明媚 不朽不滅New!
生活魔法Lv10 細工Lv10 調合Lv10 鑑定 強行踏破Lv10New! 信仰Lv10
真龍気New! 魔力矢 アイテムボックス【大】幸運Lv5
【称号】 天弓 森の友 狂信者 真・勇者との絆 真・龍脈の加護New! 異次元の魔導を極めし者
バッツ=ドラギオン
Lv40→47 【道を切り拓く大剣】
HP 34211→51054
MP 8213→18754
Str 3174→4598
Agi 1592→2105
Vit 2941→4032
Dex 1021→1895
Int 887→1654
Luk 431→754
【スキル】聖大剣の力 両手剣Lv10 古今無双Lv10 換骨奪胎 不朽不滅New!
明鏡止水 真龍気New! 武士の深淵 勇往邁進 理非曲直 幸運Lv5
【称号】 両刀使い オシャレマイスター(*´ω`*) 真・龍脈の加護New! 神々の加護
真・勇者との絆 武の極みを見た者 製造の神に愛されし者
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
ワタルは自分や仲間のステータスを見ても現実感を感じなかった。
よくある天井知らずに強くなるマンガやアニメだな~とのんきに思っていた。
実際世界の英雄であるカレンも、当時のステータスは()状態。
「仕方ないよね、魔神絡みの魔物の強さは異常だもんね・・・・・・」
この間の戦い、核爆発なんて正直現代科学においても最強の一手を打った。
正攻法だと、互角か少し分が悪い以上仕方がない。
けど、次をどうするか。【黒】達は学習する。
どうなっているのかわからないけど、前回有効だった戦法がどんどん効かなくなっていく。
困ったものだ。
「ワタル様、教皇様から女神の寝屋に来てほしいとの使いが来ております」
ゲーツから呼び出しの知らせを聞いたワタル一行は大聖堂、女神の寝屋へ向かう。
「女神の盾の皆様よくいらしてくれた、今朝女神様からご神託があって、
主らを呼ぶように言われてな」
【ヴェルス続きは私から、貴方は下がって休んでいてください】
いつの間にかテーブルの中央の水辺に女神の姿が映し出されていた。
「おおおお・・・・・・まさか女神様に名前を呼んでいただけるようなことが起こるとは、
ははーーー、私は下がっております、ははーーーー」
教皇は今起きた奇跡に感動して涙を流しながら退室していった。
「ご無沙汰しておりますヴェルダンディ様」
ワタルは丁寧に挨拶をする。
【おおお、ワタルっちおめでとー! ちゃんと力を手に入れられたじゃーん! すごいよー!  イヤー困るよねーあれ、今回の使徒じゃなくて黒いのが集まった結果っぽいんだよね。もうさ、そういうレベルになっちゃってるみたい てかさ、何なんあの魔法? やばくない? あれ、使っちゃダメだよこっちで、あれはヤバイ。ヤバイといえばぴーちゃんの子供超やばいね、あまりに可愛くて目眩したもん。まあいいや、次なんだけどさ】
ワタル以外のメンバーはあまり慣れていないので女神の軽快なトークに引いている。
【次がさ~、わかんないんだよね。ウェスティアのとこか、魔王ちゃんのとこか。どっちかだと思うんだけど、どっちかわかんないんだよ。世界中で黒いのが悪さしてるんだけど、少し冒険者達も抵抗できる力をつけてきてくれてるんだよ。使徒って呼んでる奴らは圧倒的だけど、黒いやつらはまぁ強化版ってとこだから、力貸してあげれば対抗できるみたい。よかった。交通運輸麻痺で経済破綻、内政ゲームオーバールートはこれで回避できるめどがついたよ。って話戻すけど、どっち行く?個人的にはウェスティアだと思うんだよね、魔王ちゃんにはちゃんとお知らせしたから。あの子結構やるからね。私ほどじゃないけど。で、もしウェスティア行くならイステポネ西の村ケーレスに来て。その村の中央にある女神像に触れたらウェスティア大陸の南の村に飛べるようにしといた。その腕輪つけてる人だけね。魔王のとこ行くなら北の灯台の村レセンの海沿いにある女神像に触れて。そしたら魔王城前のクリスタルに飛ぶようにしたから。魔王にも言ってあるからいきなり襲われることはないよ。あそこは島全部囲ってあげて恩を売ってあるから大丈夫。頑張って】
「・・・・・・うん。さて、このまま今後の方針決めようか」
「え、ええ。ワタル様はどちらだと思いますか?」
「いやーこればっかりは予想はできないよね、両方の可能性もあるし」
「魔王のとこってぇ、大丈夫って言われたけどバッティ的には少し不安かなー」
「ボク達も悪いことしてると魔王に迎えに来てもらうよ! って怒られてきたからなぁ」
「そうですね」「そう思う」
「なんとなく皆ウェスティアって感じでいいかな? 分散するわけにも行かないからね」
「そうですね、残念ながら全員の力を合わせないと使徒は倒せないと判断します」
「そしたら西の村のえーっと・・・・・・」
「ケーレスですワタルさん」
「次の目的地は西の村ケーレス、そしてウェスティアの大ダンジョン攻略だ」
ワタルたちは次の目的地を定めた。
  出立の報告のために外で待機している近衛聖騎士に声をかける。
  「次はウェスティアか、ジーくフリードには通達を出しておこう。それにしてもワタル殿達と出会ったことで女神様に名まで呼んでいただけた。わしゃもう、死んでもええ・・・・・・」
  うっとりとした表情の教皇を皆は生暖かい目線を送っていた。
  戦闘中の様子を見れば後50年は現役で大暴れするだろあんた。
  屋敷に戻り明日からの移動の準備と領地の管理についての打ち合わせを行う。目的地と出発日時を伝えるだけですべての段取りが完成していく。
  仕事のできる人間がいるとここまで変わるのか、
  そう思ってしまうほど女神の盾の職員は救われていた。
  今日は皆の日。
  満天の星空、煌々と光る月明かりのもとで、あえて照明をつけないで露天風呂を堪能していた。
  リクもカイもクウもカレンもはっきり言ってしまえば恐ろしいほどスタイルがいい。
  ワタルが日本にいたときには決して出会うことがないレベルの女性たちだ。
  リクは大きいけれども均整のとれたバスト、体全体としては幾重の戦闘を重ね、
鍛えられ引き締められている、端正で強い意思を感じさせる、
ボーイッシュだが可愛らしい魅力的な子だ。
  カイは余計なものが一切ない芸術品のようなボディ、知的で涼やかな見た目がそのスタイルと合わせてかわいいよりも綺麗な統一感を持っている。二人っきりの時のギャップも魅力だ。
  クウは豊かな女性らしい部位を持ちながらも全体として引き締められたアンバランスさが魅力的だ、
口調はふわふわとしているが物事の真理を鋭くつく。
二人の時はふにゃふにゃと甘えるギャップも大きな魅力だ。
  カレンは芸術品のような鋭ささえ感じさせる美しさと、危うく壊れそうな女性としての一面が絶妙なバランスで成り立っている。時々見せる少女のような表情にワタルは冷静さを忘れてしまう。魅力的だ。
説明文に何度も魅力という単語を使う辺りがワタルの、
ワタルの語彙の乏しさを表している。ワタルのね。
そんな4人と一緒に天国のような時間を過ごしている。
カレンは甲斐甲斐しくワタルの世話をする、始めは気恥ずかしさから、
自分でやっていたワタルであったが、断るときの泣きそうな顔に負けて、
今はもうお任せ状態になっている。
風呂あがりに飲む炭酸水のレモンスライス入り、最近みんなそれにハマっている。
温まった身体をスーッと冷やして喉を潤してくれる。
「これおいしーよねー、食事の時も最近はこれが一番!」
「昔はこのシュワシュワしてる奴は歯が溶けるって脅されたんだよなぁ・・・・・・」
(しばらくしたら今度は炭酸水は身体にいいって事になったりしたけどね、
コカコーラは毒だとか言い出した時期もあったなぁ・・・・・・)
「え!? ワタルさん歯が溶けるんですか?」
「いやいや、大丈夫なんの根拠もないから」
「よかった、これ飲めなくなるのは寂しい」
「そういえばこの世界虫歯とかあるの?」
「虫歯ってなんですかワタル様?」
「歯に黒い穴みたいのが空いて痛くなる感じ?」
「ああ、歯の悪魔ですね。魔法でちょちょいって治せますよ」
「おお、さすが異世界。前の世界はドリルで削るんだよ~あの音が嫌いなんだよね~」
「え・・・・・・歯を削るって、それ拷問じゃ・・・・・・」
「麻酔って、えーっと眠らせる、痛くなくすのやってからやるから痛くはそんなにないんだよ」
「そ、それでも嫌です」
4人は不安そうな顔であーだこーだと議論を続けている。
ワタルはしみじみ楽しいなぁと幸せを感じていた。
この日常に。
  
魔神の使徒を打ち倒し、龍脈と聖獣の力を得た一同。
今やこの世界に比肩なき強さを誇っている。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
イチノセ ワタル
Lv80→87 【目覚めし勇者】
HP 11987→16364 (+63540)
MP 7842→9524 (+48510)
Str 511→603 (+5070)
Agi 527→618 (+4040)
Vit 497→589 (+4680)
Dex 707→867 (+4930)
Int 824→1046 (+5160)
Luk 300→398 (+1450)
【スキル】 女神と神獣の盾 勇者の力【覚醒】 深謀遠慮 神算鬼謀 明鏡止水
古今無双Lv10 神の料理人 神のマッサージ師 農畜産業の神 建築技工の真髄
酒神との会話 言語理解 麟子鳳雛 行動最適化Lv10 魔導の真髄Lv10 不朽不滅New!
異次元魔法Lv10 護る力 農業魔法Lv10 生活魔法Lv10 真龍気New!
生殺与奪 聖剣操作Lv9 罠 幸運Lv5 詠唱破棄
【称号】 聖剣の聖女との絆 苦痛と快楽の申し子 ドラゴンスレイヤー 覚醒した勇者
神々の加護 リクとの絆 カイとの絆 カレンとの絆 バッツとの絆 魔の真髄を知りし者
真・龍脈の加護New! 酒神バッカスに愛されし者
不朽不滅:自己活性を限界まで高めることで尽きることのない力を生む。死ぬときは死ぬ。
リク
Lv42→47 【武の頂を昇りし者】
HP 17259→29395
MP 4285→6738
Str 2143→3264
Agi 1504→2304
Vit 1732→2812
Dex 1342→1902
Int 1020→1786
Luk 524→685
【スキル】 聖斧の力 金剛Lv10 魔力操作Lv10 斧技Lv10
不撓不屈Lv10 気功弾 未来予知Lv10New! 臥薪嘗胆 麟子鳳雛 不朽不滅New!
竜神闘気Lv10 幸運Lv5 真龍気New! 一騎当千 鑑定 マジックボックス【極大】
【称号】決意し者 闘気を纏いし者 神々の加護 真・勇者との絆
ドラゴンスレイヤー 真・龍脈の加護New! 聖鳥の加護New!
カイ
Lv42→47 【魔導の極みに至りし者】
HP 8124→15346
MP 23145→39213
Str 793→995
Agi 985→1325
Vit 801→1215
Dex 1632→2436
Int 2765→3984
Luk 564→702
【スキル】 聖杖の力 深謀遠慮 神算鬼謀 明鏡止水 不朽不滅New!
不屈Lv10 天賦の魔力 魔導の真髄Lv10 罠 建築 真龍気New! 魔道具作成
幸運Lv5 鑑定 マジックボックス【大】 杖術Lv10 詠唱破棄
【称号】決意し者 暴走する魔力 神々の加護 真・勇者との絆
ドラゴンスレイヤー 魔導の極み 真・龍脈の加護New! 魔の真髄を知りし者
クウ
Lv42→47 【剣の極みを掴む者】
HP 14867→25982
MP 12345→21432
Str 1403→1884
Agi 2912→4212
Vit 1299→1954
Dex 1999→3001
Int 2201→3157
Luk 3333→5434
【スキル】 聖剣の力 天才 未来予測Lv10 不屈Lv10 不朽不滅New!
運命操作Lv10 忍の極意 侍の極意 魔力支配Lv10 二天一流Lv10 環境把握Lv10
聖魔魔法Lv10 事象操作魔法Lv10 真龍気New! 風林火山 暗器の極み
センス○ 鑑定 マジックボックス【無限】
【称号】決意し者 神々の加護 勇者との絆 ドラゴンスレイヤー 真・龍脈の加護New!
太古の血脈覚醒 森羅万象
カレン=グリーンフィル
Lv40→46 【聖弓の狂信者】
HP 19523→31297
MP 19954→32334
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Agi 1178→2349
Vit 896→1320
Dex 2221→3643
Int 1798→2908
Luk 521→777
【スキル】聖弓の力 魔力操作Lv10 魔力支配Lv10 乾坤一擲 羊裘垂釣
異次元魔法Lv10 魔弓術Lv10 万里眼 身体活性Lv10 夢幻泡影 風光明媚 不朽不滅New!
生活魔法Lv10 細工Lv10 調合Lv10 鑑定 強行踏破Lv10New! 信仰Lv10
真龍気New! 魔力矢 アイテムボックス【大】幸運Lv5
【称号】 天弓 森の友 狂信者 真・勇者との絆 真・龍脈の加護New! 異次元の魔導を極めし者
バッツ=ドラギオン
Lv40→47 【道を切り拓く大剣】
HP 34211→51054
MP 8213→18754
Str 3174→4598
Agi 1592→2105
Vit 2941→4032
Dex 1021→1895
Int 887→1654
Luk 431→754
【スキル】聖大剣の力 両手剣Lv10 古今無双Lv10 換骨奪胎 不朽不滅New!
明鏡止水 真龍気New! 武士の深淵 勇往邁進 理非曲直 幸運Lv5
【称号】 両刀使い オシャレマイスター(*´ω`*) 真・龍脈の加護New! 神々の加護
真・勇者との絆 武の極みを見た者 製造の神に愛されし者
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
ワタルは自分や仲間のステータスを見ても現実感を感じなかった。
よくある天井知らずに強くなるマンガやアニメだな~とのんきに思っていた。
実際世界の英雄であるカレンも、当時のステータスは()状態。
「仕方ないよね、魔神絡みの魔物の強さは異常だもんね・・・・・・」
この間の戦い、核爆発なんて正直現代科学においても最強の一手を打った。
正攻法だと、互角か少し分が悪い以上仕方がない。
けど、次をどうするか。【黒】達は学習する。
どうなっているのかわからないけど、前回有効だった戦法がどんどん効かなくなっていく。
困ったものだ。
「ワタル様、教皇様から女神の寝屋に来てほしいとの使いが来ております」
ゲーツから呼び出しの知らせを聞いたワタル一行は大聖堂、女神の寝屋へ向かう。
「女神の盾の皆様よくいらしてくれた、今朝女神様からご神託があって、
主らを呼ぶように言われてな」
【ヴェルス続きは私から、貴方は下がって休んでいてください】
いつの間にかテーブルの中央の水辺に女神の姿が映し出されていた。
「おおおお・・・・・・まさか女神様に名前を呼んでいただけるようなことが起こるとは、
ははーーー、私は下がっております、ははーーーー」
教皇は今起きた奇跡に感動して涙を流しながら退室していった。
「ご無沙汰しておりますヴェルダンディ様」
ワタルは丁寧に挨拶をする。
【おおお、ワタルっちおめでとー! ちゃんと力を手に入れられたじゃーん! すごいよー!  イヤー困るよねーあれ、今回の使徒じゃなくて黒いのが集まった結果っぽいんだよね。もうさ、そういうレベルになっちゃってるみたい てかさ、何なんあの魔法? やばくない? あれ、使っちゃダメだよこっちで、あれはヤバイ。ヤバイといえばぴーちゃんの子供超やばいね、あまりに可愛くて目眩したもん。まあいいや、次なんだけどさ】
ワタル以外のメンバーはあまり慣れていないので女神の軽快なトークに引いている。
【次がさ~、わかんないんだよね。ウェスティアのとこか、魔王ちゃんのとこか。どっちかだと思うんだけど、どっちかわかんないんだよ。世界中で黒いのが悪さしてるんだけど、少し冒険者達も抵抗できる力をつけてきてくれてるんだよ。使徒って呼んでる奴らは圧倒的だけど、黒いやつらはまぁ強化版ってとこだから、力貸してあげれば対抗できるみたい。よかった。交通運輸麻痺で経済破綻、内政ゲームオーバールートはこれで回避できるめどがついたよ。って話戻すけど、どっち行く?個人的にはウェスティアだと思うんだよね、魔王ちゃんにはちゃんとお知らせしたから。あの子結構やるからね。私ほどじゃないけど。で、もしウェスティア行くならイステポネ西の村ケーレスに来て。その村の中央にある女神像に触れたらウェスティア大陸の南の村に飛べるようにしといた。その腕輪つけてる人だけね。魔王のとこ行くなら北の灯台の村レセンの海沿いにある女神像に触れて。そしたら魔王城前のクリスタルに飛ぶようにしたから。魔王にも言ってあるからいきなり襲われることはないよ。あそこは島全部囲ってあげて恩を売ってあるから大丈夫。頑張って】
「・・・・・・うん。さて、このまま今後の方針決めようか」
「え、ええ。ワタル様はどちらだと思いますか?」
「いやーこればっかりは予想はできないよね、両方の可能性もあるし」
「魔王のとこってぇ、大丈夫って言われたけどバッティ的には少し不安かなー」
「ボク達も悪いことしてると魔王に迎えに来てもらうよ! って怒られてきたからなぁ」
「そうですね」「そう思う」
「なんとなく皆ウェスティアって感じでいいかな? 分散するわけにも行かないからね」
「そうですね、残念ながら全員の力を合わせないと使徒は倒せないと判断します」
「そしたら西の村のえーっと・・・・・・」
「ケーレスですワタルさん」
「次の目的地は西の村ケーレス、そしてウェスティアの大ダンジョン攻略だ」
ワタルたちは次の目的地を定めた。
  出立の報告のために外で待機している近衛聖騎士に声をかける。
  「次はウェスティアか、ジーくフリードには通達を出しておこう。それにしてもワタル殿達と出会ったことで女神様に名まで呼んでいただけた。わしゃもう、死んでもええ・・・・・・」
  うっとりとした表情の教皇を皆は生暖かい目線を送っていた。
  戦闘中の様子を見れば後50年は現役で大暴れするだろあんた。
  屋敷に戻り明日からの移動の準備と領地の管理についての打ち合わせを行う。目的地と出発日時を伝えるだけですべての段取りが完成していく。
  仕事のできる人間がいるとここまで変わるのか、
  そう思ってしまうほど女神の盾の職員は救われていた。
  今日は皆の日。
  満天の星空、煌々と光る月明かりのもとで、あえて照明をつけないで露天風呂を堪能していた。
  リクもカイもクウもカレンもはっきり言ってしまえば恐ろしいほどスタイルがいい。
  ワタルが日本にいたときには決して出会うことがないレベルの女性たちだ。
  リクは大きいけれども均整のとれたバスト、体全体としては幾重の戦闘を重ね、
鍛えられ引き締められている、端正で強い意思を感じさせる、
ボーイッシュだが可愛らしい魅力的な子だ。
  カイは余計なものが一切ない芸術品のようなボディ、知的で涼やかな見た目がそのスタイルと合わせてかわいいよりも綺麗な統一感を持っている。二人っきりの時のギャップも魅力だ。
  クウは豊かな女性らしい部位を持ちながらも全体として引き締められたアンバランスさが魅力的だ、
口調はふわふわとしているが物事の真理を鋭くつく。
二人の時はふにゃふにゃと甘えるギャップも大きな魅力だ。
  カレンは芸術品のような鋭ささえ感じさせる美しさと、危うく壊れそうな女性としての一面が絶妙なバランスで成り立っている。時々見せる少女のような表情にワタルは冷静さを忘れてしまう。魅力的だ。
説明文に何度も魅力という単語を使う辺りがワタルの、
ワタルの語彙の乏しさを表している。ワタルのね。
そんな4人と一緒に天国のような時間を過ごしている。
カレンは甲斐甲斐しくワタルの世話をする、始めは気恥ずかしさから、
自分でやっていたワタルであったが、断るときの泣きそうな顔に負けて、
今はもうお任せ状態になっている。
風呂あがりに飲む炭酸水のレモンスライス入り、最近みんなそれにハマっている。
温まった身体をスーッと冷やして喉を潤してくれる。
「これおいしーよねー、食事の時も最近はこれが一番!」
「昔はこのシュワシュワしてる奴は歯が溶けるって脅されたんだよなぁ・・・・・・」
(しばらくしたら今度は炭酸水は身体にいいって事になったりしたけどね、
コカコーラは毒だとか言い出した時期もあったなぁ・・・・・・)
「え!? ワタルさん歯が溶けるんですか?」
「いやいや、大丈夫なんの根拠もないから」
「よかった、これ飲めなくなるのは寂しい」
「そういえばこの世界虫歯とかあるの?」
「虫歯ってなんですかワタル様?」
「歯に黒い穴みたいのが空いて痛くなる感じ?」
「ああ、歯の悪魔ですね。魔法でちょちょいって治せますよ」
「おお、さすが異世界。前の世界はドリルで削るんだよ~あの音が嫌いなんだよね~」
「え・・・・・・歯を削るって、それ拷問じゃ・・・・・・」
「麻酔って、えーっと眠らせる、痛くなくすのやってからやるから痛くはそんなにないんだよ」
「そ、それでも嫌です」
4人は不安そうな顔であーだこーだと議論を続けている。
ワタルはしみじみ楽しいなぁと幸せを感じていた。
この日常に。
  
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