3人の勇者と俺の物語
6章 実戦
「さて、それじゃぁ行きましょうか」
僕の号令で皆頷く。
クウちゃんが扉に手を触れると扉は音もなく開いていく。
一階は入り口に入ってすぐに大きな広場になっていた。
左右に扉、そして正面に階段がある。
ご丁寧に階段の前に注意書きがある。
右の扉が入り口、部屋ごとに敵が出るから全部倒すと次の部屋に進める。
たまに宝箱とかも出るよ。ご褒美。
最後の部屋を抜けるとここに戻されて階段が使えるようになる。
一度登った階段はそれ以降何度でも登れる。
左の扉は休憩所、宿泊もできる。お金払えばご飯も。
一階封印といたら誰でも使えるけど、1PTごとしか入れないよ。
最大人数は8人ね、めんどくさいから伝えといて。
頑張って。
「親切設計だね」
「女神様に感謝」
とりあえず左の扉の休憩所を覗く。
大きめな石造りのテーブルと椅子が並んでいる。どうやら食堂のようだ。
左手には自動販売機的な? パンとかスープとか串焼きとか簡単なものだけど種類もなかなか、コインを入れてボタンを押すんだろうけど、文化ブレイカーな気もするけど。ありがたく利用します女神様。
奥には水を浴びれる場所、排泄をする場所、寝ることが出来そうな大きな部屋、個室的な寝室があった。至れり尽くせりだった。
利用料金は少し高めだった。いわゆるリゾート価格だな。
あんまり安いと街の施設が困るもんね。やっぱあの女神は出来るやつだな!
「よし! 思ったより恵まれた環境ってわかったし、張り切って攻略していこう!」
「「「おー!」」」
右の扉を開ける。
部屋にはいると壁から敵が生えてきた。
この塔のシンボル通り剣を持ったゴブリンが4体。
PTの人数に合わせるのかな?
『よし、基本通り敵に当たれ!』
「いざとなったらちゃんと退くのよ!」
保護者の二人からの助言を受けて、いざ戦闘開始!!
緑のゴブリンは剣を中段に構えて振り下ろしとなぎ払いをメインで打ってくる、そこまで早くない、俺でも受けられる。
盾の変更は負担が多いけどこのままのサイズで問題なく捌ける。
バイセツさんの攻撃よりも遥かに遅い、これなら!
そこで気がついた、俺。武器がない。
あ! と思ってバイセツさんとメディアスさんの方を見ると目をそらされた。
頭数に入れてなかったな……
「おいしょーーー!」
ガツンと衝撃が手に響く。
仕方がないので盾で殴った。
「ガァ!」
お、結構痛そうだ!
「ワタル手伝おうか?」
声に振り返ると3人共すでに戦闘が終わってる。
バイセツさんが出来た弟子じゃみたいな感じでウンウン言ってる。
ずるくない?
「こ、これくらい倒せないと不味いからもう少し頑張る!
やばかったら頼む!」
その後壮絶な殴り合いを続けて、ちょっと気がついて盾を鋭く伸ばして剣みたいに使うようになって3回位斬りつけたら倒せた。
「ワタ兄お疲れ」
「ワタルさん大丈夫ですか? 回復魔法使えるようになったのでかけますか?」
「おお、凄いね! でも大丈夫怪我はしてない。疲れたけど」
「ワタルもっと腰入れて攻撃したほうがいいよ」
『リクの言うとおりじゃ、逃げ腰になってるから動きも悪いし威力もない』
「まー、ワタル君は初めての経験だろうしそのうち慣れるわよ」
メディアスさんのフォローが嬉しい、だってゴブリンの血も赤いんだもん。
「次はもっと頑張ります……でも、ちょっと休憩させて。」
用意していた水を口に含んで喉を癒やす。
ステータスを見るとレベルが上がっていた。
イチノセ ワタル
Lv1→2 【ひよっこ冒険者】New!
HP 120→134
MP 30→33
Str 7→8
Agi 6→7
Vit 7→8
Int 7→9
Luk 10
【スキル】 女神の盾 勇者の卵 器用 神の料理人 言語理解
大器晩成() 魔力操作 微小魔力操作
ひよっこ冒険者か、俺にぴったりだね。
ステータスはこんなもんか、大器晩成()←これがむかつく。だからなぁ。
みんなもレベルが上ったらしいので見てみた。
リク
Lv1→2 【戦斧の使い手】New!
HP 210→360
MP 30→60
Str 9→25
Agi 9→20
Vit 8→18
Int 6→12
Luk 15→20
【スキル】 聖斧の力 頑丈 根性 魔力操作 斧技New! 見切りNew!
溜め攻撃New! 自己活性New! 鑑定New! マジックボックス【極大】New!
カイ
Lv1→2 【魔法槍士】New!
HP 150→280
MP 100→240
Str 7→12
Agi 9→18
Vit 5→11
Int 12→28
Luk 13→19
スキル 聖槍の力 聡明 天賦の魔力 魔力操作 魔力増幅
回復魔法New! 水魔法New! 火魔法New! 風魔法New! 土魔法New!
槍術New! 鑑定New! マジックボックス【大】New!
クウ
Lv1→2 【天才剣士】New!
HP 310→480
MP 220→320
Str 11→24
Agi 13→28
Vit 10→18
Int 18→29
Luk 50→65
スキル 聖剣の力 天才 直感 洞察New! 魔力操作 環境魔力利用
剣技Lv2New! 見切りLv1New! 光魔法New! 闇魔法New! 空間魔法New!
時空魔法New! センス○New! 鑑定New! マジックボックス【無限】New!
あ、自分涙いいっすか?
「なにこの差!!」
しかもさ、俺鑑定とかマジックボックスって盾で使えるんだけど、みんなスキルで手に入れたし、しかも【無限】ってなにさ!
しかもレベルアップで強くなりすぎじゃない!?
スキル手に入れ過ぎじゃない!?
なにそのかっこいい称号!?
「ワタルは料理うまいし大丈夫だよ!」
「そうですよ、ワタルさんの料理は最高です!」
「ワタ兄の料理食べたい」
『そうじゃぞ、あの料理はいいものじゃ』
「貴方には料理があるじゃない」
自分もう一度涙いいっすか?
気持ちは落ち込んだけど、疲れは抜けたので次の扉を開ける。
そしてそこでの戦闘でバイセツさんが気がついたんだけど
対峙する敵の強さが今の自分達にとってちょうどいい強さ技量らしい。
考えて戦うとそれなりに苦労して倒せるレベル、
弱すぎず強すぎない、ちょうどええ。そんなパーカーみたいな敵が出るらしい。
相変わらず3人娘と2匹に応援されながらコボルトと一生懸命戦闘中です。
はい。今回は素早い突きもまじって少し怪我もしてます。
盾の変形が遅いと相手の体勢が直ってしまうので、
縦斬りが来た、盾で受け流し体勢を崩す、そのまま盾を変形させて脇を切り抜ける。こういうパターンをしっかりとやる必要がある。
突きなんかは隙があまりないので盾でまっすぐ受けて力を込めて弾く、何回か失敗してピンチにもなったけど慣れてきた。そのまま盾で袈裟斬りにする。なんか変なコト言っている気分になる。
そんなこんなでやっとコボルトを倒す。
またもクタクタである。
「おつかれー! 動き良くなったじゃんワタル!」
「あ、ありがとう、ゼエゼエ、ございます」
『突きの処理も最初に比べたらかなりマシになったな、この塔は素晴らしいな、効率よく戦い方を学ぶ事ができる。すばらしい設備じゃな』
「ええ、あの女神様はよく考えて作られてますね。」
「ワタ兄、私の敵宝箱出した~。これあげる」
宝箱から鉄の剣が出たらしく今の剣よりもいいものだから僕はクウちゃんのお古の銅の剣を頂いた。
「ワタルさん怪我してませんか?」
「ああ、ごめん、回復お願いします。休憩したら行けるからちょっとまってね」
カイちゃんの回復魔法を受ける。みるみる傷が治っていく。
戦闘中はアドレナリン出てるからちょっとの傷も痛くないけどしばらくしたらズキズキ痛かった。回復魔法はあったかくて気持ちが良かったです。
16歳の男が14歳の女の子の足手まといですよ、ええ。
泣きたい。
でもレベル上がった。
みんなは上がらなかったらしい。
イチノセ ワタル
Lv2→3 【ひよっこ冒険者】
HP 134→148
MP 33→36
Str 8→9
Agi 7→8
Vit 8→9
Int 9→10
Luk 10→11
【スキル】 女神の盾 勇者の卵 器用 神の料理人 言語理解
大器晩成() 魔力操作 微小魔力操作
ワーイLukガアガッタゾー
おい! 俺だけおかしいでしょ!! 勇者の力でチート無双じゃないの!?
このまんまじゃ3人の凄腕勇者とそのお付の料理人って物語だよ!?
なんとかしてよ勇者様ーーーーー!!!
僕の心の叫びはともかく、先に進もう。まだ先は長そうだ……
僕の号令で皆頷く。
クウちゃんが扉に手を触れると扉は音もなく開いていく。
一階は入り口に入ってすぐに大きな広場になっていた。
左右に扉、そして正面に階段がある。
ご丁寧に階段の前に注意書きがある。
右の扉が入り口、部屋ごとに敵が出るから全部倒すと次の部屋に進める。
たまに宝箱とかも出るよ。ご褒美。
最後の部屋を抜けるとここに戻されて階段が使えるようになる。
一度登った階段はそれ以降何度でも登れる。
左の扉は休憩所、宿泊もできる。お金払えばご飯も。
一階封印といたら誰でも使えるけど、1PTごとしか入れないよ。
最大人数は8人ね、めんどくさいから伝えといて。
頑張って。
「親切設計だね」
「女神様に感謝」
とりあえず左の扉の休憩所を覗く。
大きめな石造りのテーブルと椅子が並んでいる。どうやら食堂のようだ。
左手には自動販売機的な? パンとかスープとか串焼きとか簡単なものだけど種類もなかなか、コインを入れてボタンを押すんだろうけど、文化ブレイカーな気もするけど。ありがたく利用します女神様。
奥には水を浴びれる場所、排泄をする場所、寝ることが出来そうな大きな部屋、個室的な寝室があった。至れり尽くせりだった。
利用料金は少し高めだった。いわゆるリゾート価格だな。
あんまり安いと街の施設が困るもんね。やっぱあの女神は出来るやつだな!
「よし! 思ったより恵まれた環境ってわかったし、張り切って攻略していこう!」
「「「おー!」」」
右の扉を開ける。
部屋にはいると壁から敵が生えてきた。
この塔のシンボル通り剣を持ったゴブリンが4体。
PTの人数に合わせるのかな?
『よし、基本通り敵に当たれ!』
「いざとなったらちゃんと退くのよ!」
保護者の二人からの助言を受けて、いざ戦闘開始!!
緑のゴブリンは剣を中段に構えて振り下ろしとなぎ払いをメインで打ってくる、そこまで早くない、俺でも受けられる。
盾の変更は負担が多いけどこのままのサイズで問題なく捌ける。
バイセツさんの攻撃よりも遥かに遅い、これなら!
そこで気がついた、俺。武器がない。
あ! と思ってバイセツさんとメディアスさんの方を見ると目をそらされた。
頭数に入れてなかったな……
「おいしょーーー!」
ガツンと衝撃が手に響く。
仕方がないので盾で殴った。
「ガァ!」
お、結構痛そうだ!
「ワタル手伝おうか?」
声に振り返ると3人共すでに戦闘が終わってる。
バイセツさんが出来た弟子じゃみたいな感じでウンウン言ってる。
ずるくない?
「こ、これくらい倒せないと不味いからもう少し頑張る!
やばかったら頼む!」
その後壮絶な殴り合いを続けて、ちょっと気がついて盾を鋭く伸ばして剣みたいに使うようになって3回位斬りつけたら倒せた。
「ワタ兄お疲れ」
「ワタルさん大丈夫ですか? 回復魔法使えるようになったのでかけますか?」
「おお、凄いね! でも大丈夫怪我はしてない。疲れたけど」
「ワタルもっと腰入れて攻撃したほうがいいよ」
『リクの言うとおりじゃ、逃げ腰になってるから動きも悪いし威力もない』
「まー、ワタル君は初めての経験だろうしそのうち慣れるわよ」
メディアスさんのフォローが嬉しい、だってゴブリンの血も赤いんだもん。
「次はもっと頑張ります……でも、ちょっと休憩させて。」
用意していた水を口に含んで喉を癒やす。
ステータスを見るとレベルが上がっていた。
イチノセ ワタル
Lv1→2 【ひよっこ冒険者】New!
HP 120→134
MP 30→33
Str 7→8
Agi 6→7
Vit 7→8
Int 7→9
Luk 10
【スキル】 女神の盾 勇者の卵 器用 神の料理人 言語理解
大器晩成() 魔力操作 微小魔力操作
ひよっこ冒険者か、俺にぴったりだね。
ステータスはこんなもんか、大器晩成()←これがむかつく。だからなぁ。
みんなもレベルが上ったらしいので見てみた。
リク
Lv1→2 【戦斧の使い手】New!
HP 210→360
MP 30→60
Str 9→25
Agi 9→20
Vit 8→18
Int 6→12
Luk 15→20
【スキル】 聖斧の力 頑丈 根性 魔力操作 斧技New! 見切りNew!
溜め攻撃New! 自己活性New! 鑑定New! マジックボックス【極大】New!
カイ
Lv1→2 【魔法槍士】New!
HP 150→280
MP 100→240
Str 7→12
Agi 9→18
Vit 5→11
Int 12→28
Luk 13→19
スキル 聖槍の力 聡明 天賦の魔力 魔力操作 魔力増幅
回復魔法New! 水魔法New! 火魔法New! 風魔法New! 土魔法New!
槍術New! 鑑定New! マジックボックス【大】New!
クウ
Lv1→2 【天才剣士】New!
HP 310→480
MP 220→320
Str 11→24
Agi 13→28
Vit 10→18
Int 18→29
Luk 50→65
スキル 聖剣の力 天才 直感 洞察New! 魔力操作 環境魔力利用
剣技Lv2New! 見切りLv1New! 光魔法New! 闇魔法New! 空間魔法New!
時空魔法New! センス○New! 鑑定New! マジックボックス【無限】New!
あ、自分涙いいっすか?
「なにこの差!!」
しかもさ、俺鑑定とかマジックボックスって盾で使えるんだけど、みんなスキルで手に入れたし、しかも【無限】ってなにさ!
しかもレベルアップで強くなりすぎじゃない!?
スキル手に入れ過ぎじゃない!?
なにそのかっこいい称号!?
「ワタルは料理うまいし大丈夫だよ!」
「そうですよ、ワタルさんの料理は最高です!」
「ワタ兄の料理食べたい」
『そうじゃぞ、あの料理はいいものじゃ』
「貴方には料理があるじゃない」
自分もう一度涙いいっすか?
気持ちは落ち込んだけど、疲れは抜けたので次の扉を開ける。
そしてそこでの戦闘でバイセツさんが気がついたんだけど
対峙する敵の強さが今の自分達にとってちょうどいい強さ技量らしい。
考えて戦うとそれなりに苦労して倒せるレベル、
弱すぎず強すぎない、ちょうどええ。そんなパーカーみたいな敵が出るらしい。
相変わらず3人娘と2匹に応援されながらコボルトと一生懸命戦闘中です。
はい。今回は素早い突きもまじって少し怪我もしてます。
盾の変形が遅いと相手の体勢が直ってしまうので、
縦斬りが来た、盾で受け流し体勢を崩す、そのまま盾を変形させて脇を切り抜ける。こういうパターンをしっかりとやる必要がある。
突きなんかは隙があまりないので盾でまっすぐ受けて力を込めて弾く、何回か失敗してピンチにもなったけど慣れてきた。そのまま盾で袈裟斬りにする。なんか変なコト言っている気分になる。
そんなこんなでやっとコボルトを倒す。
またもクタクタである。
「おつかれー! 動き良くなったじゃんワタル!」
「あ、ありがとう、ゼエゼエ、ございます」
『突きの処理も最初に比べたらかなりマシになったな、この塔は素晴らしいな、効率よく戦い方を学ぶ事ができる。すばらしい設備じゃな』
「ええ、あの女神様はよく考えて作られてますね。」
「ワタ兄、私の敵宝箱出した~。これあげる」
宝箱から鉄の剣が出たらしく今の剣よりもいいものだから僕はクウちゃんのお古の銅の剣を頂いた。
「ワタルさん怪我してませんか?」
「ああ、ごめん、回復お願いします。休憩したら行けるからちょっとまってね」
カイちゃんの回復魔法を受ける。みるみる傷が治っていく。
戦闘中はアドレナリン出てるからちょっとの傷も痛くないけどしばらくしたらズキズキ痛かった。回復魔法はあったかくて気持ちが良かったです。
16歳の男が14歳の女の子の足手まといですよ、ええ。
泣きたい。
でもレベル上がった。
みんなは上がらなかったらしい。
イチノセ ワタル
Lv2→3 【ひよっこ冒険者】
HP 134→148
MP 33→36
Str 8→9
Agi 7→8
Vit 8→9
Int 9→10
Luk 10→11
【スキル】 女神の盾 勇者の卵 器用 神の料理人 言語理解
大器晩成() 魔力操作 微小魔力操作
ワーイLukガアガッタゾー
おい! 俺だけおかしいでしょ!! 勇者の力でチート無双じゃないの!?
このまんまじゃ3人の凄腕勇者とそのお付の料理人って物語だよ!?
なんとかしてよ勇者様ーーーーー!!!
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