リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて

石原レノ

クリスマス~準備~

「よぉーしクリスマスの準備するぞ」
皆様クリスマスはどう過ごす予定でしょうか。俺佐々波瀧は彼女いない歴=年齢なので、特に予定もなく過ごすのだが、今年は違った。
「兄さん。私何したらいいかな?」
可愛い義妹いもうとと一緒にクリスマスのタメの料理を作ろうとしていた。今年の12月24日は白凪姉妹とリン。華恋と蒼愛そして俺たち2人でクリスマス会を開くことになった。俺としては愛華と過ごしたい所なのだが、愛華自身賑やかな方がいいと言うので、同意した。
「ん、あぁそこに頼むよ。あと何個かお菓子の材料も買わないとな」
準備と言ってもクリスマスまではまだ1週間はある。だから今回は買い出しや物品を物置から出したり、ついでに大掃除をしようということになった。
「んーそうだね。でも私じゃこんなに持てないよ?」
「分かってる。俺もついて行くよ」
俺は手をかけていたダンボールを物置に戻し、支度を済ませる。愛華はつけていたエプロンを解いていた。
「、、、毎回思うんだけどさ、、、」
「ん?なぁに?」
「愛華ってエプロンを似合うよな。その、、なんていうか家庭的なイメージとすごくあってて」
「っ!?ど、どうしたのいきなり」
顔を紅潮させながら問い返してくる愛華。まぁこの容姿とエプロンなんて着こなせるの愛華くらいだし、どうしたもこうしたも無いんだが。
「まぁ気にするな。それ程愛華が可愛いってことだよ。早く買い出し済ませてこうぜ」
「か、可愛いなんてそんな、、、んぅ〜」
変な唸り声を上げながら頬に手を当てる愛華の腕を握り玄関まで連れていく。純粋な女の子だなぁと思いながら玄関を開けると。
「、、、あ」
「あ、、、瀧くんこんにちは。奇遇だね」
いやここ俺の家なんだけど。
玄関を開けると、インターフォンを押そうとしていた蒼愛と目が合い、同時に声が出る。
「その様子見ると俺に用があったみたいだけど、、どうかした?」
「兄さんどうかしたの?」
そう言いながら愛華が玄関から姿を現した。
「ご。ごめんね!そんな急ぎの用でもないんだけど、私ちょっと入院する事になったから、その前に渡しとこうと思って―」
「入院?またどこか悪くなったのか?」
蒼愛は昔から体が弱い。そのせいで学校へ行くことも少なかった。高校に来て大分良くなったように見えたが、どうも俺の思い過ごしだったらしい。
「え、いや大丈夫だよ?ちょっと風邪が酷くなっただけだから。1週間くらい退院らしいし、クリスマス会には行くから」
俺は「そうか」と言う。すごく不安な気持ちに駆られていた。いつか思い病に苦しまれるんじゃないか、そんな考えが頭を過ぎる。
「それに、、渡したい物もあったし、、」
そう言って蒼愛が俺に渡してきたものは、小さな小包だった。
「私が転向してきた時、白凪さんや華恋君、リンちゃんを紹介してくれてありがとう。おかげで私あの学校でやって行けそうだよ!」
日差し差し込む冬の昼。蒼愛の笑顔はその日照りを受けて最高に輝いていた。体が弱く、友達も少なかったあの少女が今ではこんなに素直で一生懸命に頑張ろうとしている。俺は差し出された小包を受け取ってこう言った。
「何かあったら俺に頼れよ。何でもは厳しいけど、俺の出来ることなら何でもするからさ」

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