リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて

石原レノ

お弁当( 2 )

「はいこれ!」
日曜日も終わり、また新しく1週間が始まった。相変わらず月曜日というものは気が乗らないものである。週明けの第1日は誰だってそうじゃないかな?
そして今は昼。何故か4限目が終わるとすぐ蒼愛が俺の元へ駆け寄り、弁当を差し出してきた。
「、、、これは?」
「お弁当だよ。朝頑張って作ったんだ」
いやそうじゃなくてだね蒼愛さん。
「何でまた急に、、、まぁありがとう」
少し気恥しい気もするが、蒼愛も一生懸命作ってくれたのだろう。指に切り傷を付けていた。俺が受け取ってもまだ蒼愛は俺の元を離れようとはしない。それどころか貰った弁当をじーっと見つめている。食べて欲しいらしい。手を合わせて橋を握りお弁当の中身を口に運ぶ。どれも美味しく出来上がっていて次々に箸が進んだ。蒼愛もそんな俺を見て笑みを浮かべたままだった。
「ごちそうさま」
「どうだった?美味しかった、、、かな?」
「おう。よくこんな美味いもの作れたなってくらい」
俺の言葉を聞いて蒼愛は安堵したように笑みを浮かべていた。
「良かった。ありがとう」
笑みを浮かべたのも束の間。蒼愛はコホコホと咳をした。蒼愛はもともと体が弱い。それは小学校の時から変わらない。
「大丈夫か?きつかったら保健室に行った方が良いぞ」
「そ、そうかな?あぁもう。こんな時に私ったらダメだよね。こんなんだからいつまで経っても―」
そこまで言ったところで蒼愛はバッと口を抑えた。俺は不思議そうな顔をして蒼愛を見つめるが、蒼愛は顔を赤くして誤魔化すように保健室へと向かうのだった。

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