リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて

石原レノ

異常な体育祭

「さて!今年もこの日がやって参りました!我が校大恒例行事!体育祭がぁぁぁぁぁあ!」
非常にノリのいいアナウンスに保護者総勢を含む、体育祭参加者たちが一気に盛り上がった。毎年毎年こんな感じの体育祭は、行われる度に『ノリのいい体育祭』として新聞に挙げられるほどだ。
「さてさて!まずは皆にとって命の源!そして運動するための体づくり!『準備運動』からだ!皆準備はいいか!?」
「っしゃぁぁぁぁぁぁあ!」
「やってやるぞゴルァ!」
「いてこましたろかー!?」
「くそがぁぁぁぁあ!」
もうヤクザの闘争である。
「やばい、、、やばいぞこれは」
晃も混ざるように身震いしながら、始まることを今か今かと待ち続けていた。俺としては乗り気は乗り気なのだが、後半の競技が怖くてたまらない。
「よ、よし、、、やってやるべ」
別に怖い訳では無い。

「さてさて!準備体操も終わったところでだ!早速競技に入るぞ!まずさいしょはぁぁぁぁあ!」
過激なアナウンスの後に、吹奏楽部の太鼓がドコドコと音を立てる。このテンション最後まで続くんだろうか、、、。
シンバルがパァんと鳴ったのと同時に再度アナウンサーが口を開き、、、
「50メートル走だ!!」
「うっしゃぁぁあ!」
「やったれぇぇぇえっ!」
「負けたら承知せんけぇの!」
「いてこましたれぇっ!」
だからヤクザの喧嘩だってば、、、。
入場の音楽とともに列を引いた選手達がグラウンドに入場する。総勢は、、、100人。5コース1組で行われる競技は、走る系統の競技が多い。それにしても人数が多いこの高校はこれぐらいしないと盛り上がらない。その結果が盛り上がりすぎているのだが、、、。
ピストルの大きな音と同時に選手達は走り始め、観客達が盛大な応援を始める。
傍から見れば野球の応援である。
「すごいな、、、俺あんなに早く走れねーよ」
「まぁお前は運動音痴だしな、、、俺は早いけど」
「なら出ればよかったのに。僕なんか遅いのに100m走出るんだよ?」
早いから自慢げに話す晃と早いのに控えめな華恋。俺の立場は一体、、、。
「まぁ、君達は早いからいいではないか。俺なんて走る系統以外の選ぶのにずいぶんと手間取ったくらいだし」
俺がそう言っても華恋はフォローを忘れない。晃はそんな俺を罵る。片方いらんなうん。
「華恋ちゃん早いじゃん。俺にはかなわないけど」
「だから僕は男だって!」
「まぁまぁ。華恋が男でも女でも俺は構わないからさ、、、」
「僕が構うよ!?」
可愛い反応をする華恋をなだめ、いつの間にか最終ランナーに達していた50メートル走を俺は見直すと、、、。
「あれは、、、」
様々なコスプレをした3年(男)達がクラウチングスタートの形をとっていた。そして、先にあるのは更衣室。もうこれ50メートル走じゃないよね。観客達は大爆笑しながらコスプレ組を応援していた。そしてピストルの発泡音と同時に走り出し、半分位の場所にある更衣室に入る。やっと普通の格好に戻るのかと思いきや、、、。
「うそだろ、、」
出てきたと思えば、ランナーたちの格好は体操服であった。だがしかし、普通の体操服ではなく、『ブルマ』だった。
再び大爆笑に包まれる会場の中、やっとの事でランナー達はゴールイン。
もう何がなんだか分からないこの体育祭の続きはまだまだ続く、、、。

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