リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて

石原レノ

もろい

「さてさてさて、今日の朝のHRは秋の体育大会の種目決めだ」
9月に入り、進学校である俺の高校は体育大会という物を行う。俺は運動神経が悪いから気が進まないのだが、俺にもできる種目は数は少ないがあるため、まぁ丸投げにはしないだろう。
「瀧は何すんの?」
自由に席を動いていい事になりあきらが俺の元へと来た。俺はうつ伏せにしていた体を起こし、晃へと向き直る。
「俺は楽なのにするよ、、、何せ運動オンチだからな」
何ともまあ自分勝手な回答であろうか。晃は呆れたような顔をしていた。まぁ俺は俺で真面目に考えてるんだけど、、、。
「、、、まぁやるとしたらボール投げじゃね?」
晃の言葉を聞いて俺は少し考え込む。
「よしそれにしよう」
「ねぇ瀧」
晃の提案に賛成しようとしたところで華恋が俺の元へ歩み寄ってきた。思えばこの時嫌な予感がしたのである。
「おぉ華恋か、、、どうかしたか?」
俺がそう問いかけると華恋は目に涙を浮かべて手をもじもじさせていた。俺の嫌な予感はさらに上昇する。
「あ、あのさ、、、僕二人三脚に出るんだけど、、、その、、、相手がいなくてね、、ほかの男子にも頼んだけど皆ほかの競技かけ持ちしてて、、、だから瀧に頼めないかなぁ、、なんてさ」
「あぁごめん俺運動―」
「だめかな?」
さりげなく俺の運動音痴を告白しようとしたところで華恋は俺なりにせこい手を使ってきた。こうも頼まれては俺の良心は否定など出来ない。
「、、、、わ、わかり、、マシタ」
俺のもろい心は華恋を笑顔にさせたのであった。

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