リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて

石原レノ

ハム〇郎いや〇しんご

「ちょっと狭いってー」
「良いじゃない私だって瀧くんと遊びたいんだもん」
「ち、ちょっと離れてもらえませんかね?苦しいです、、、あと包丁持ってるんで」
「兄さん、、、」
「ははっ、楽しそうだなー」
いやどこがだよ。むしろ危ないような気もする。なにせ今俺は夕飯の支度をしているのだから。よりによって抱きついてくる愛未さんは少々とは言わずかなり危ない。
「瀧がご飯作ってるから危ないってば!」
「大丈夫。瀧くんが怪我したら私が治療してあげるから」
「そういう問題じゃ無いですよ頼みますから離れて下さい!」
俺が力強く訴えると愛未さんは口をとんがらせていやいや離れていった。
「あ、そうだ」
そう言うとカバンの中を漁り出す愛未さん。俺は気にするそぶりもせず黙々と調理を再開した。、、、すると。
「はいこれフランスからのお土産!」
「あ、どうもご丁寧にありがとうございま、
、、、、す」
フランスからの土産と聞いて期待して物資を見てみるとそこには、、、
草加せんべい
「、、、あのー、お聞きしますがフランスから来たんですよね?」
俺の問いかけに愛未さんは自信満々にうんと頷いた。
「それならなんでこれなんでしょうか?」
そう俺が問いかけると愛未さんは満面の笑みで、、
「道中買ってきたんだよ!」
「いやフランスのもの買ってきてくださいよ!何この期待させてしばしば食べたことのある物っていう中途半端なお土産!いや、嬉しいですよ?お土産ですもん!でももうちょっといいのありましたよね!?わざとですか?わざとですよね!?」
「あはは。瀧くん相変わらず面白いね!冗談だよ冗談!はいこれ!」
そう言って愛未さんは俺に両拳を出してくる。顔色を伺うとどうやら受け取れということらしい。
しぶしぶ手のひらを差し出すと。
「、、、、、」
「ハムスターだよ♪」
ハムスターと呼ばれたこいつは真っ白な毛で覆われていた。うん。ハムスターだよ。でもさ、、、、
「もう、いいです、、、ありがとうございます」
「えーっとね籠とか餌とかも買ってきたから準備は万端だよ!」
「うわぁ!ハムスターだ」
愛華が俺の元にやってきたので貰ったばかりのハムスターを手渡した。嬉しそうに撫でているところを見るとなんだか和む。
「名前とかあるんですか?」
愛華がそう問うと愛未さんは決まってないよと笑いながら言ってきた。どうやら俺達で決めろということらしい。
丁度両親共いなくなった今を分かって買ってきたのかと思うとさすが愛未さんと言ったところである。
「名前か、、、うーん」
一生懸命名前を考えている愛華。
「ハム太でいいだろ。ハムスターなんだし」
「この子メスだよ。それとハム太ってちょっと危ないね」
やめなさい
「なら、、、チビはどうだ?」
「犬じゃないんだから」
「うーん、、、えーっとね、、、」
「ならしんご」
「楽しい?」
だからやめなさいって
「決めた!」
散々悩んだ愛華がとうとう結論を出したようだ。きっと愛華の事だ最善を尽くした名前を出してくるに違いない
「このこの名前は、、、」
ごくり、、、俺だけが唾を飲む中愛未さんはニコニコしていた。
「このこの名前はリィちゃん!」

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