リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて

石原レノ

ショッピング~白凪姉妹の日常~

「おかえり兄さん、リンさん」
家に帰りつくと愛華が出迎えてくれた。家には明後日日本を発つ両親がいる。今日辺りから秘密で準備を開始すると約束をしていた。
「父さんと母さんは?」
「今夕飯の支度してるよ。今のうちに買い物行ってこよっか?」
「そうだな。支度してくるから待っててくれ。リンはどうする?」
「私も行く!行きたい!」
目を輝かせて主張してくるリンを愛華は優しく微笑みながら。「分かりました」と言った。
その後あたふたと支度を終えた後愛華、リンと共に街の方へ歩いていった。

「どんなの買おうかな?」
「まぁあんまり豪勢にすると今後が危なくなるからな、抑えめかつすごいものにしよう」
「む、難しいな、、、」
苦笑した愛華の後ろには辺りを物珍しそうに見るリンが明るい表情をしていた。
「へぇフランスとは違うんだなぁ」
「そんなに珍しそうに見ることでもないだろ。小さい頃よく行ったじゃないか」
俺の発言を聞いてリンは頬を膨らましてぐっと近づいてきた。近い。
「そうだけど小さい時とはぜんぜん違うんだよ」
「ま、まぁリンがそういうならそうなんだろうけど、、、うん」
俺の言葉を聞くと目の前に広がるリンの顔はニッコリと笑って離れていった。さっきの教室の出来事と言いリンには恥ずかしいという心がないのだろうか、、、。
「兄さん」
不機嫌そうな声で俺を呼ぶ愛華。今度の表情は本当に不機嫌そうな顔をしていた。
「わ、わるい、、、」
何故愛華が不機嫌になるのかは知らないがなんとなく謝ってしまった。俺の謝罪を聞いた愛華はため息をつくと再び歩き出した。リンはというと相変わらず表情を輝かせていた。


「これはどうかな?」
俺達がいる店はパーティーグッズなどを多く取り扱っている店だった。なかなか安価で買えるにのも関わらず結構な種類が揃っている。
「いいねー!それ!こっちもどうかな?」
リン、愛華の2人は大いに盛り上がっているのに、俺は完全に蚊帳の外だった。
孤独感に煽られながら店内をブラブラとしていた。
「じゃあ、これとこれを買って、、あぁあとこれも、、、」
「こっちも買ったら?」
「いいですねそれ、、じゃあそれも、、」
「あんまり買いすぎるなよ」
「っ!に、兄さん、、」
俺の声かけで我に返ったのだろうハッとした様子で愛華はカゴに入れた品物の値段を計算していった。
「2680円、、、大丈夫!足りるよ!」
「よし!じゃあ買いに行こー!」
「はぁ、、、まぁいいけどな」

「楽しかったー!」
「そうですね。こんなにグッズがあるなんて思わなかったし」
パーティーグッズストアからの帰り道時刻は6時頃。辺りは暗くなり始めていた。
「早く帰らないとご飯作って待ってるかもな」
「そうだね。明後日にはフランスに行っちゃうらしいし、早く帰ろっか」
愛華の言葉を最後に俺達は走って家に向かった。


「あれ?今のって瀧達じゃなかった?」
「そう?私には分からなかったけどなぁ」
白凪姉妹は塾へと向かう途中であった。
「リンちゃんと愛華ちゃんもいたような」
「ま、まさか駆け落ち、、、」
「いやないから。お姉ちゃん学校終わると本当にゆるくなるよね」
「えーそうー?」
相変わらず学校の外での姉はふわふわしている。小さい頃からずーっと一緒にいるので美優が本当に頼りになるのは誰よりも知っている、、、のだが、、
「はぁあ!リンちゃんと愛華ちゃんが駆け落ちかぁー」
顔を真っ赤に染めながら意味不明なことを言っているこんな姉でも、、頼りになる。
「はぁ、ほら行こ。塾遅れちゃうよ」
頼りになる変な姉を連れてせっせかと塾へと向かう。なおも美優は顔を赤くしていた。

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