リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて

石原レノ

謎の物体X

美術の時間、、、、こんなにも最悪でつまらないものはない。
というのも、、、俺は絵が極限に下手なのである。ドラ〇もんを描いたら90%の人達がミ〇ター・サ〇ンと、勘違いするというまでである。
「今日の授業はリンゴを描いてもらいます。影、輪郭、艶など細かく描いてね!」
この先生、名を如月理央きさらぎりおという。俺のクラスの担任で歳は28となかなか若く性格も容姿も良いのだが彼氏は居ないらしい何故か。
さて、話を戻すが、今俺はかなりやばい状況である。なぜかと言うと、この絵を描きたくない。だが、描かなければ内申に響いてしまう。こんなあやふやな境目を俺の精神はうろついていた。
「、、、、、よし」
描いた。りんごという名の謎の物体を描いた。何だろう、なんかりんごではないw
「佐々波君かけた?、、、、何これ、、、、」
「謎の物体Xを見たような反応はやめてくださいよ。これはりんごです」
「いやいやりんごは謎の物体Xみたいな形はしてないから。それは佐々波君の絵が下手すぎるだけだから」
「、、、そこまでストレートに言われると俺でも萎えますよ」
あまりにもストレートな返しに心の広い俺でも心に傷を負ってしまう。
「ま、まぁ絵の上手い下手は人それぞれだからさ、佐々波君も気を確かに、、、ね?」
そうとだけ告げると如月先生は足早に俺から離れていった。俺は心に傷を負ったまま自分の描いたりんご?を見ていた。
どう見てもりんごには見えない絵に涙が出てきたような気さえした。


「瀧ー帰ろー」
一日の課程を終え帰りのHRが終わりクラスに残っているのが俺とリンだけになっていた。そんな中カバンを持ったリンが俺の元へやって来た。何やら疲れ気味である。そういえばリンは女子やら男子やらに引っ張りまわされていたからそれで疲れきっているのだろう。人気者は忙しいのだ。
べ、別に羨ましいなんて思っていない。
「おう。帰ろうか」
「やったー」
疲れ気味の声でそう応えると不意に後ろを振り向いた。何かと思えば何人かの生徒が話しながら教室へと向かってきているような足跡が聞こえる。その音を聞いてリンは察したのか俺の手をつかみ掃除用具入れの中に引き連れた。、、、、、え?
「ナニヤッテンノ?」
「え?皆に見つかっちゃうと変えるの遅くなるから隠れてんだよ?」
「いやそういう事じゃないから!何で俺まで一緒に入んなきゃいけないわけ!?」
「しっ!見つかっちゃう」
「リンちゃーん!ってあれ?」
予想通りリンを目的に来た生徒達が教室へと入ってくる。
俺はというと長至近距離のためリンの顔がすぐ近くに来ていたために心臓が爆発寸前である。
「リンちゃんいないね。また明日にしよーよ」
「んーそうだね。明日も来るだろうし」
そう言うと複数の生徒達はゾロゾロと教室を出ていった。あたりに物音を感じなくなったところで俺達は掃除用具入れから出た。
「ったく。なんで俺まで入るんだ、、よ」
見てみるとリンの顔は赤みを帯びており凄く色っぽく見えた。狭い空間で密着していたせいだろう。リンの顔を見ていると心臓の鼓動が早くなるのを感じてしまう。
リンは何事も無かったように満面の笑みを浮かべ
「だって1人じゃ怖いんだもん♪」

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