リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて

石原レノ

賄晃という男~みんなの勉強状況~

「さてと、今日はこのぐらいにしとこう。皆各自で自習してなさい。中間試験も近いし聞きたいことは職員室まで来て聞くように」
そう言うと地学担当の先生は教室の外へと出て行った。あと10分で4時間目が終了する。俺の腹の虫は鳴りに鳴いていた。
「んー、、、」
分からない。実際のところ俺の順位はそんなに悪くは無い。だが良くもない。微妙な俺にはちょうどいいと言った順位をキープしている俺はとある問題でいき詰っていた。
「おい。瀧、ここ分かんないんだけど」
そう俺に話しかけてきたのはクラスメイトの賄晃まかないあきら。高校からの仲なのだが、なかなか共感することも多く結構話すことも多い。
「あぁ、、、俺も分からん」
「まじかよ。頭のいいお前がそういうんだから結構難しいのかねこれ」
そう言ってると不意に華恋近くに来ていたことに気が付く。
「それならここをこう計算したら、、、、ほら」
「はや!え?華恋ちゃんって頭いいの?」
驚いたように華恋に向き直る晃。ちゃん付けで呼ばれた華恋はむっとした顔をしていた。
「僕は男!同じクラスになって2年目なんだからいい加減からかわないでよ!」
「悪かったよ。ちょっとからかっただけじゃんか。」
「むぅ、、、」
顔を膨らました華恋が可愛く見えた。俺ってこっち系の趣味があるのでしょうか、、、
「でも瀧も順位上の方でしょ?僕と同じくらいじゃないの?」
「、、、、、、、」
見入っている状況下で声をかけられても華恋の声はすぐには俺の耳に届かなかった。
「瀧?」
「ん、おぉ、おうおう。そ、そうだな、、、うん」
「なんかさぁ、華恋ちゃんといい瀧といい何で俺の周りはこうも頭が良いのかねぇ」
懲りていないであろう晃が再度華恋をちゃん付けで呼ぶ。華恋も呆れた様子でため息をついていた。
「晃君、僕は男の子だって、、、」
多分なんと言われようと晃は華恋のことをちゃん付けで呼ぶだろう。だって意識してないから。そんな俺と似たような友達の晃である。

「ねぇ、そういえばみんな勉強してるの?」
昼食時、唐突に真優がそう呟くと下ろしていた視線が皆同時に上がる。皆と言っても、美優、真優、俺、リン、華恋の5人だけだが、、
「私はしてるわよ。皆の前であんな事言ったんだし、赤点とるわけにも行かないから」
「僕もしてるよ。まだ五日あると言っても考えてみたら五日だけだしね」
「俺もしてるよ」
「私も!フランスでしてた所よりかなり前のだけど復習だと思ってやってるよ!」
多分今の所この5人の中で一番頭がいいのはリンだろう。それから美優、華恋、俺、真優となる。真優は最後だからといって決して頭が悪い訳では無い。学年ではいつも上位をとっているし、赤点なんてもってのほかだった。ではなぜか?答えは簡単、学年が一つ下だからである。学年が違うのだから勿論俺達が習っているところを習うことなんてあんまりない。なら必然的にこうなってしまう。
「やっぱりみんな勉強してるのね、、」
何の確認をしたかったのかは知らないが真優は何回か頷いた後再び弁当を口にする。
「そういう真優は?いつくらいから勉強してんの?」
俺がそう問いかけると真優は人差し指を顎に当てて考え込む。数秒後。
「大体毎日復習とか徹底的にやっておいて、試験前にはあんまりしないかなぁ」
「やるなお前。俺なんて試験2週間前まで何もしないでいるけどな」
俺の一言に真優は「まぁね」と言って再び弁当を口にする。
「たっくんっていつも成績良いほうよね?ならいいんじゃないの?」
「まぁ、自分的には満足してないんだよなぁ」
「皆頭いいんだね!私大丈夫かなぁ、、」
「大丈夫だよ。リンさん頭良いから。それに今度の中間は範囲も狭いしね」
華恋の言葉を聞きリンの表情が明るくなる。
、、、、、ん?ちょっと待てよ。
「華恋、何でリンがー」
俺が華恋に問いただそうとした時、不意にチャイムが鳴り響く。そのチャイムの音で俺の声はかき消されてしまった。
「あ、次の時間美術だよ!瀧!リンさん!急ごう!」
やはり華恋には声は届いていないようで、華恋は颯爽とかけて行った。
「、、、、、」
「瀧?どうしたの?」
「あ、いや、何でもない。行こうか」
心配そうな顔をしたリンを促し俺達も早足で華恋のあとに続いた。
「(危なかったなぁ、、、)」
1人先頭を行く華恋はそんなことを考えていた

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