リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて

石原レノ

激しく誤解の末

「し、死ぬ、、、」
無事?帰宅した俺はすぐさま自室へ向かいベットに倒れ伏していた。あの後落ち着いたかと思えばすぐさま次のものに乗りまくり。断ったところでお構い無しにリンは俺を引っ張り回したおかげで俺のライフポイントはもう0である。
「滝大丈夫?」
隣にいたリンが心配そうに声をかけてくる。
、、、、、おい。
「なんでそうお前は合図もなしに入室して来るわけ?なに。俺の秘密を知りたいわけ?極秘潜入員なの?」
「だって瀧のことが心配だったんだもん。帰り際から何か元気なさそうだったし」
帰り際て、、、。もう1個目のジェットコースターからこんな感じだよ、、、
「まぁ、大丈夫だからあんまり心配しなくていいよ」
俺の言葉を聞いてリンの表情が明るくなる。
「そっか!じゃあ私は夕飯のお手伝いしてくるね!瀧はゆっくり休んでて!」
そう言うとリンは早々と部屋を出ていった。
リンはあぁ見えて面倒見がいい所がある。根は正直で素直な女の子なのだ。今日は久しぶりに遊園地に行ってテンションが上がったのだろう。
「まぁ、仕方ないか」


「瀧!朝だよ!起きなきゃ!」
誰かに体を揺らされ俺の意識はゆっくりと覚醒する。目を開けると真優が目の前にいた。
「あれ?もう朝なのか?」
「何寝ぼけてんのよ。もうこんな時間なんだから早く起きなさい」
真優に促され体を起こす。どうやらあの後寝落ちしてそのまま朝になってしまったらしい。真優の後ろには美優が笑顔で座っていた。
「リンは?あいつは起きたのか?」
「リンちゃん?リンちゃんならもう朝ごはん食べてるわよ。あんたも早く起きなさい」
「まじか。俺も早く準備するから外で待っててくれ」
俺がそう言っても美優と真優はその場を動こうとはしなかった。何故か気持ち悪いくらいにニコニコしながらこっちを見ていた。
「瀧、、、何か隠してない?」
妙にはずんだ声で俺に問いかけてくる真優にどことなく悪寒を感じる。
はて、何かこの2人に隠し事をしていただろうか、、、なんせ俺は世界が最後に残したただ1人の正直者だと自分で確信しているくらい正直者だしな、、、。
「、、、特にないかな」
すました顔でそう答えると真優の笑がさらに深いものになった。
なんか、、、やばいような、、、。
「じゃあなんで、、、」
すると一変。真優の表情が激怒へと豹変する。
「リンちゃんがあんたの家にいるのよおぉぉぉ!」
「リン?あ、リンのこと2人には言ってなかったっけ。あいつ今日からうちに泊まることになったんだよ。ちょ、痛いって!なんでそんなに怒ってんの!頼むから足踏まないで!」
「そりゃ怒るわよ!朝あんたの部屋来たらリンちゃんあんたの横で寝てるのよ!?これ見て普通の女子高生はどう思う?」
真優のその言葉を聞いて俺は驚愕した。
「ま、まて!俺は知らないぞ!リンが勝手に俺の部屋にきたんだろ!そうだよきっと!いてっ!ちょ、美優!何メモってんだよ!」
「問答無用!」
「あれ?瀧起きたの?おはよー!」
今まさに真優が俺に掴みかかろうとした時ちょうどいいタイミングでリンが部屋に入室して来た。この状況に疑問を覚えるわけでもなくニコニコとしていた。
「リ、リン!この2人の誤解を解いてくれええぇぇぇ!」
「誤解?なんの?」
「たっくんがリンちゃんにあんな事やこんな事したっていう証拠よ」
ニコニコしながらもどこかやばいオーラを放っている美優がそう言うとリンは顔を紅潮させた。
「違うぞ!俺は何もしてないからな!お前が何でこの家に泊まることになったかとリンが俺の部屋に勝手に入ったことを立証してくれ!」
俺がそういうとリンは顔を紅潮させたまま頷いた。


「まさかそんなことになっていたとはね、、、」
「ったく朝から騒がしかったな。誰かさん達が誤解したせいで」
「う、うるさいわね!普通あんな後継見たら誰だって誤解するわよ!」
あの後リンの説明により無事身柄を開放された俺は遅刻しそうな現状の中愚痴を呟いていた。
何故かリンはあの後ずっと顔を赤くしたままである。多分今朝の美優の言葉を間に受けているのだろう。
「リン」
「っ!?な、なに!?」
変驚いたようにリンを見て確信した。
「あのな、俺お前に何もしてないからな!ホントだからな!」
「わ、分かってるよ、、、うん」
だめだ、なんにも分かっちゃいねぇ、、、。
これ以上言っても無駄な気がし更に遅刻間際ともあってこれ以上は何も言わなかった。
美優はそんな俺達をニヤニヤしながら見ていた。

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