リアルの幼馴染みがこんなに萌えないものだなんて

石原レノ

楽しい遊園地

「ちょっと待て。俺はそんな趣味はないからな!絶対だぞ!」
やっと家族によって行われたガン無視を解除されたと思えば。いきなり変な趣味を持っていると持ち掛けられた様である。
「だってあんたの部屋行った時【いけないお姉さん】みたいなものあったわよ?」
人の部屋入って何見てんだよ………
「い、いけないって……」
愛華が顔を真っ赤にしながら俺に引いたような視線を送ってくる。
「ち、違うぞ愛華!俺はいたって普通の男だ!」
「そうだよ。瀧は大きいのが好きなんだよ!そこら辺の変な趣味とは違うんだよ!」
「ちょっ、おまっ、黙ってろ!余計疑われるだろ!」
「大きい方が良いんだ………」
愛華が自分のものを見ながら表情をしかめる。
「ならリンちゃんはOKね。良かったわね瀧♪」
「頼むからもう止めてくれ……」
リンは母の発言に顔を赤く染めて苦笑していた。愛華はなおも自分の小さなものを見つめていた……
「瀧、あんた明日リンちゃんと愛華と遊園地行くんでしょ?」
唐突に母がそう言ってきた。愛華が話したのだろう。
「そうだけど……なんかあったっけ?」
「特にないわよ」
特にないと言いながらも何故か俺の方をじーっと見つめてくる。俺何かやましいことでもしました?
「なら何で俺の方をずっと見てるわけ?」
「別にー何でもないわよ」
そう言いながらも俺の方をチラチラと見てくる。何となく察しがついたがそのまま放って置くことにした。


「「「「「いただきます」」」」」
リンを含めた5人で食卓を囲み夕食を口にする。今日は母と愛華が丹精込めて作ったらしく、メニューは天ぷら7種、ちらし寿司といったものだった。
「美味しい!どれもこれも美味しいよ!」
満面の笑みでそう言うリンを見ながら父と母は嬉しそうな顔をしている。
「リンちゃんが家に泊まりに来るのも何年ぶりだね」
「そうね。あの時は2人とも無邪気過ぎて困ったものだわ……」
2人がブツブツと呟いている中リンは夕食を嬉しそうに食べている。リンや俺がどちらかの家に泊まるということは小さい頃は多々あった。
「リンさんって昔からこんな感じなの?」
愛華も作ったものを嬉しそうに食べてもらえているのが嬉しいのか機嫌が良い。
「そうだな。昔からかなりの美人さんだったし、変わったところといえば礼儀正しくなったところくらいかな」
顎に指をあてて答える父。リンはその言葉を聞いて少し照れていた。愛華は「そうなんだ」と呟きながら料理を口に運ぶ。
「愛華も可愛かったぞ!今も可愛いけどな。小さい頃は瀧にいじめられたりしてたしな」
「いつの話だよそれ」
俺の問いかけに父はむかつく顔で舌を出してくる。俺は無言で父の足を踏んずけた。
「うっ」と父が声を漏らしているが誰も気にすることは無い。
「そ、そんなこと無いよ、、、」
「あるよー!愛華ちゃんすっごく可愛いんだもん!私の妹にしたいくらいだもん!」
リンの言葉に愛華は赤面してうつむいてしまう。まぁ言い分は分かる。義理ではあるが兄の俺でさえ愛華は普通にモテる部類だと思うし、何よりモテてるだろうし、、、泣きたくなってきた。
「リ、リンさんだって可愛いですよ!私なんかよりずっと、、、」
「2人とも可愛いわよ。リンちゃんに関しては瀧と入れ替わって欲しいくらいにね」
2人とも優しく微笑み団欒とした空気が流れる。男組は父は俺が足を踏んずけたせいで暗い顔をしており、俺はというと何となく悲しくなっていた。

「よし、行ってきます」
「楽しんできてねー(棒)」
何故か棒読みの母に軽く手を振りいざ遊園地へ向かう。朝の星座占いが俺の星座は最下位と少々不安気味だがまぁ、愛華いるし大丈夫だよね……。
「私誘ってくれてありがとう!また行きたかったんだ!遊園地!」
上機嫌のリンが鼻歌交じりにそう告げると愛華が微笑みながら返す。
「ちょうど福引で当たったんですよ。気にしないでください」
「そうなんだ!愛華ちゃんってそういうの当たる方なのかな?」
「たまたまですよ」
リンの問いかけに苦笑しながらも軽率に答える愛華。この2人はまるで姉妹のようにも見えた。
「さて、バスに送れないうちにさっさと向かおうぜ」
そんな2人を促し少々早足でバス停へと向かった。

「おぉ!久しぶりに来たけどこんなに大きかったんだ!」
遊園地につくと同時にリンの表情が明るくなり興奮しているのだと外見だけでも理解出来た。
「さて、まずはどれに乗るかな、、、」
中を見る限り絶叫系、楽しい系とどっちも種類は豊富そうだった。だが俺は忘れていた。リンが最も好むもの。それは…………
「ジェットコースター乗ろうよ!」
あ、ちなみに俺高所恐怖症なんでw

「おえっ、、、」
リンに絶叫系を連れ回されたせいで体力の限界&気持ちが悪くなりベンチで俯きながら座り込む。
「だ、大丈夫?兄さん?」
苦笑しながら声をかけてくる愛華。そんな俺を気にすることもなくリンは次何を乗るかをウキウキしながら考えていた。
「次はあれ乗ろうよ!」
リンが指さした先には以外にもメリーゴーランドだった。半ば吐きそうな俺は思考した後、、、
「まぁあれなら、、、」
「ほんとに大丈夫?あんまり無理しない方がいいんじゃない?」
「いや、あれくらいなら大丈夫だ」
ふらふらしながらリンが指摘した場所に向かう俺を見て愛華は心配そうな顔をしながらも俺の後についてきた。

「いらっしゃいませ。当メリーゴーランドはこちらからになっております」
愛想のいいお兄さんに出迎えられ場所を指定される。この年になってメリーゴーランドに乗るというのもなかなかいいもんだと思い安堵の息をつきながら模型の馬にまたがる。
「楽しみだなぁ、、、まだかなぁ、、、」
「落ち着けよ。もう少しで始まるからさ」
気持ち悪かった気分も段々と良くなり始め、やっと遊園地を楽しめると思った最中、、、
「それでは始めます!当遊園地恒例!超高速ジェットメリーゴーランド!皆様!シートベルトをしてしっかりとお捕まりください!」
え?
俺が意味不明なアナウンスを聞いた瞬間周りの人達が一斉にシートベルトを着用する。
愛華は感づいていたのだろう手際よく準備を整えていた。
「ほら瀧!早くしないと!」
リンが俺の方へ歩み寄ってきて俺のシートベルトを着用する。
「え、ちょっとまっー」
「それでは参ります!よーい」
「え、、、えぇ!?ち、ちょっとまて!俺は降りるぞ!」
「スタート!」
俺の言葉を聞くよしもなく係のお兄さんはスイッチらしきものを入れる。その瞬間メリーゴーランドが予想だにしないスピードで回り始め、各模型たちは上下に運動する。
どうやら占いは当たっていたようだ、、、

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