異世界の村で始める獣人とのハーレム生活
第70話永遠の姉妹①
翌日、ルーシャの安全の確保の為にも俺は一度ポカルミ村へとルーシャと共に帰還した。
「どうして私まで」
「今逃げているんだろ? だったら一人でいる方がより危険だからな」
「……」
ルチリアの事があってか、やっぱり彼女と二人はとても気まづい。でもカルマが関わっている以上、彼女を放置する事なんてできなかった。
「一日帰ってこないから皆心配したんですよ! どうして連絡を……って、ルーシャちゃんがどうしてここに?」
「も、モカ様?!」
村へと到着するなり、驚きの声を上げたのはルーシャとモカ。その反応を見て、俺や近くにいたポチ達も驚く。
「ど、どうしてルーシャちゃんがここにいるんですか? 貴女は確か今は」
「逃げてきたんです」
「逃げてきた?」
「って、私の事はいいんです。モカ様こそ国を追いやられて行方不明になっていたと聞いていたのに、まさかこんな所にいるなんて」
「その辺りの説明は、また後で説明します。それより疲れていると思いますので、こちらへ」
モカがルーシャを自分の家へと案内する。あの家二人分の部屋しかないけど、どうするつもりなのかと思いながらも、とりあえずポチ達に今回の成果を報告した。
「まさかルチリアに妹が居たなんてな」
「俺も最初は驚いたよ。でもおかげで一つ分かったことがあるよ」
「分かったこと?」
「あの島でルーシャは身を隠していたんだ。さっきも逃げてきたって言っていた」
「それってつまり、身を隠すには丁度いいって事か?」
「ああ」
更に共通の敵としてカルマがいたという事。モカと顔見知りなのは知らなかったが、これなら尚更彼女を守れる理由も見つかった。
「カルマも彼女を追っていたって事は、ラビリンズ王国の王室とも関係あるのか?」
「モカの反応からして、ないとは言えないな。でもモカとは別の理由で逃げているかもしれないな」
「それはどういう事だ?」
「分からない。それよりもポチ、頼みたい事がある」
「私に頼みたい事?」
「これは多分、今後の事に関わる一番大事な事だ。だからこそポチにしか頼めない事なんだけど、聞いてくれるか?」
「ーー分かった」
■□■□■□
ルーシャと共に村へと帰ってきたその日の夜、何故か俺の家にルーシャとモカが一緒にやって来ていた。
「答えてくださいカエデ君、私とルーシャちゃん、どっちを選ぶんですか?!」
「待ったモカ、その言い方だと誤解を生む」
「モカ様をこの男の元に泊まるわけにはいきません。でも私もここには泊まりたくありません」
「お前は何がしたいんだよ」
ちなみにやって来ていたのは、先程も言った通り一つの家には二人分の部屋しかないので、唯一空きがある俺の家にどちらが移転までの間暮らすのかという話をするため。
会話的にはルーシャがここに泊まる形になりそうだが、ルーシャがそれを嫌っている。モカは何故かややこしい言い方をしていて、話は平行線。
「モカは雫と一緒がいいんだよな」
「シズクちゃんとは沢山お話がしたいので」
「ならルーシャが」
「モカ様が泊まるくらいなら」
「ねえちゃんと話し合うつもりあるの?」
結局ルーシャが仕方なく妥協する形で、俺の家に泊まる事に。
「そもそも勝手に連れて来たくせに」
「助けてほしいって言ったのはそっちだろ」
「なら結婚してください」
「だから事情を聞かないと」
「なら話せば聞いてもらいますか?」
「聞くよ。話なら」
「ふぇ?」
突然変な声を出すルーシャ。
「き、聞いてくれるんですか? 私達の事情を」
「私達?」
「昨晩は言っていませんでしたが、この話には私のお姉ちゃんも関わっているんです。いや、正確には関わっていた、ですが」
「ルチリアが?」
彼女達が姉妹であった以上は、確かに関わりはあるかもしれないとは考えていたが、いざそう言われると驚きを隠せない。
そもそも俺とルチリアは、あの事件の被害者同士であって、ラビリンズ王国とはそもそも関係ない存在だった。彼女の両親もその事件で亡くなっているので、その糸は繋がっているのはどういう事なのだろうか。
「そもそもカエデは思わなかったのですか? 誰がお姉ちゃんを殺したのかを」
「それは何度も考えたけど、その頃には俺達はカルマと対峙してたから、その流れ弾が来たんだと思っていた」
「それなら何故お姉ちゃんだけピンポイントで殺されたのか、それは考えたことありますか?」
「ピンポイント?」
「よく考えてみてください。お姉ちゃんが殺された場所は、偶然殺されてしまった場所ではないはずです」
ルーシャの言葉であの時の言葉を思い出す。確かルチリアは本棚の上の方、梯子を使って登らないと本を取れないような場所。その場所で偶然にも殺されたと考えるのは、確かに難しいが、あの槍は図書館の外から中に向けて刺さっていた。
つまり刺した犯人も地面に足がついてない状態になる。
「なあおかしくないか?犯人はどうやってあの場所にいたルチリアを殺せたんだ?」
「それが偶然じゃない証拠なんですよ。犯人はお姉ちゃんの命を最初から狙っていたんですよ。そしてその犯人はきっと……」
その先を言わないルーシャ。彼女は犯人に心当たりがあるというのだろうか。ルチリアを殺した犯人が。
「この話はまた後にしましょう。でもこれで、お姉ちゃんも一連の事に関わりがあったのは分かりましたよね?」
「ああ」
「ではお話しします。私達姉妹とカルマ達反乱軍とモカ様の関わりを」
「どうして私まで」
「今逃げているんだろ? だったら一人でいる方がより危険だからな」
「……」
ルチリアの事があってか、やっぱり彼女と二人はとても気まづい。でもカルマが関わっている以上、彼女を放置する事なんてできなかった。
「一日帰ってこないから皆心配したんですよ! どうして連絡を……って、ルーシャちゃんがどうしてここに?」
「も、モカ様?!」
村へと到着するなり、驚きの声を上げたのはルーシャとモカ。その反応を見て、俺や近くにいたポチ達も驚く。
「ど、どうしてルーシャちゃんがここにいるんですか? 貴女は確か今は」
「逃げてきたんです」
「逃げてきた?」
「って、私の事はいいんです。モカ様こそ国を追いやられて行方不明になっていたと聞いていたのに、まさかこんな所にいるなんて」
「その辺りの説明は、また後で説明します。それより疲れていると思いますので、こちらへ」
モカがルーシャを自分の家へと案内する。あの家二人分の部屋しかないけど、どうするつもりなのかと思いながらも、とりあえずポチ達に今回の成果を報告した。
「まさかルチリアに妹が居たなんてな」
「俺も最初は驚いたよ。でもおかげで一つ分かったことがあるよ」
「分かったこと?」
「あの島でルーシャは身を隠していたんだ。さっきも逃げてきたって言っていた」
「それってつまり、身を隠すには丁度いいって事か?」
「ああ」
更に共通の敵としてカルマがいたという事。モカと顔見知りなのは知らなかったが、これなら尚更彼女を守れる理由も見つかった。
「カルマも彼女を追っていたって事は、ラビリンズ王国の王室とも関係あるのか?」
「モカの反応からして、ないとは言えないな。でもモカとは別の理由で逃げているかもしれないな」
「それはどういう事だ?」
「分からない。それよりもポチ、頼みたい事がある」
「私に頼みたい事?」
「これは多分、今後の事に関わる一番大事な事だ。だからこそポチにしか頼めない事なんだけど、聞いてくれるか?」
「ーー分かった」
■□■□■□
ルーシャと共に村へと帰ってきたその日の夜、何故か俺の家にルーシャとモカが一緒にやって来ていた。
「答えてくださいカエデ君、私とルーシャちゃん、どっちを選ぶんですか?!」
「待ったモカ、その言い方だと誤解を生む」
「モカ様をこの男の元に泊まるわけにはいきません。でも私もここには泊まりたくありません」
「お前は何がしたいんだよ」
ちなみにやって来ていたのは、先程も言った通り一つの家には二人分の部屋しかないので、唯一空きがある俺の家にどちらが移転までの間暮らすのかという話をするため。
会話的にはルーシャがここに泊まる形になりそうだが、ルーシャがそれを嫌っている。モカは何故かややこしい言い方をしていて、話は平行線。
「モカは雫と一緒がいいんだよな」
「シズクちゃんとは沢山お話がしたいので」
「ならルーシャが」
「モカ様が泊まるくらいなら」
「ねえちゃんと話し合うつもりあるの?」
結局ルーシャが仕方なく妥協する形で、俺の家に泊まる事に。
「そもそも勝手に連れて来たくせに」
「助けてほしいって言ったのはそっちだろ」
「なら結婚してください」
「だから事情を聞かないと」
「なら話せば聞いてもらいますか?」
「聞くよ。話なら」
「ふぇ?」
突然変な声を出すルーシャ。
「き、聞いてくれるんですか? 私達の事情を」
「私達?」
「昨晩は言っていませんでしたが、この話には私のお姉ちゃんも関わっているんです。いや、正確には関わっていた、ですが」
「ルチリアが?」
彼女達が姉妹であった以上は、確かに関わりはあるかもしれないとは考えていたが、いざそう言われると驚きを隠せない。
そもそも俺とルチリアは、あの事件の被害者同士であって、ラビリンズ王国とはそもそも関係ない存在だった。彼女の両親もその事件で亡くなっているので、その糸は繋がっているのはどういう事なのだろうか。
「そもそもカエデは思わなかったのですか? 誰がお姉ちゃんを殺したのかを」
「それは何度も考えたけど、その頃には俺達はカルマと対峙してたから、その流れ弾が来たんだと思っていた」
「それなら何故お姉ちゃんだけピンポイントで殺されたのか、それは考えたことありますか?」
「ピンポイント?」
「よく考えてみてください。お姉ちゃんが殺された場所は、偶然殺されてしまった場所ではないはずです」
ルーシャの言葉であの時の言葉を思い出す。確かルチリアは本棚の上の方、梯子を使って登らないと本を取れないような場所。その場所で偶然にも殺されたと考えるのは、確かに難しいが、あの槍は図書館の外から中に向けて刺さっていた。
つまり刺した犯人も地面に足がついてない状態になる。
「なあおかしくないか?犯人はどうやってあの場所にいたルチリアを殺せたんだ?」
「それが偶然じゃない証拠なんですよ。犯人はお姉ちゃんの命を最初から狙っていたんですよ。そしてその犯人はきっと……」
その先を言わないルーシャ。彼女は犯人に心当たりがあるというのだろうか。ルチリアを殺した犯人が。
「この話はまた後にしましょう。でもこれで、お姉ちゃんも一連の事に関わりがあったのは分かりましたよね?」
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