E.P.O〜エルフのパパになった俺~
家族写真
家族写真
1
何年ぶりかのルシアとローナとの再会。俺と千代はようやく叶った願いに大喜びした。
「もう二人共喜び過ぎですよ」
「だって…、ずっとお前達のことを待っていたんだぞ」
「私達も会いたかったんですけど、色々都合があったんです。ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。それよりもお前達に嬉しい報告があるんだ」
「報告…ですか?」
「千代」
「うん。実はね~」
自分達の間に子供が出来たことを嬉しそうに話す千代。まあ俺も初めて千代が妊娠したことを知った時には大喜びしてたもんな…。
「あ、赤ちゃんが生まれるんですか? おめでとうございます!」
「おめでとう、ママ」
「ありがとう二人共」
「じゃあこちらからも嬉しい報告があります」
「何だ?」
「実は私達、ずっとこの世界に住むことに決めました」
「え! あっちの世界のことはいいのか?」
「はい。ちゃんとお母さんと話をして決めてきました」
「だからここに来るのにかなりの時間がかかった」
「そういうことだったのか…」
「そういう事ですから、私達は今日からパパとママの正式な家族になりたいです」
「正式な家族…だと」
確かに前来た時は家出という形だったけど、今回は違う。もう二人と離れることもなくなったって事か…。
「駄目でしょうか?」
「そんなの愚問だよな千代」
「うん」
「じゃ、じゃあ」
「ああ。俺達四人…いや五人は今日から本当の家族だ」
2
家族の形って決して一つではないと俺は思う
「よし、これでセット完了っと」
「ちゃんと桜も写ってますか?」
「ローナは写ってないけどバッチリだ」
「えー! 私もちゃんと写して」
「はは、冗談だよ」
普通の家族
父親がいない家族
母親がいない家族
そして俺達みたいに種族が全く違う家族
「おいおい、俺が写れる場所がどこにもないぞ」
「え? パパは写らないでしょ?」
「俺も写るわ!」
「さっきの仕返し」
「この野郎…」
人それぞれ環境や住んでいる場所が違っても、同じ屋根の下で一緒に生活をしていればそれだけでも家族と呼べると思う
「よーし、じゃあ始めるぞ」
「もうタイマー始まってるけど」
「んな!」
「ほらパパ、早くしてください」
「待て今急ぐから…
「二人共いくよ~、一足す一は~」
『に~』
「頼むから俺も写してくれ~」
パシャッ
その中でも俺の家族は少し変わってるかもしれないけど、この先どんな事があっても守っていきたいと思う。何故なら…。
「俺だけ写れなかった…」
「まあまあ、これから写真なんていくらでも撮れるんですから落ち込まないでくださいよ」
「考えれば…そうだよな。何度だってチャンスはあるもんな」
「うん。だって私達…」
「家族だもんな」
俺はこの家族の…エルフの姉妹と、これから生まれてくる子供の…
父親なのだから
Fin
1
何年ぶりかのルシアとローナとの再会。俺と千代はようやく叶った願いに大喜びした。
「もう二人共喜び過ぎですよ」
「だって…、ずっとお前達のことを待っていたんだぞ」
「私達も会いたかったんですけど、色々都合があったんです。ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。それよりもお前達に嬉しい報告があるんだ」
「報告…ですか?」
「千代」
「うん。実はね~」
自分達の間に子供が出来たことを嬉しそうに話す千代。まあ俺も初めて千代が妊娠したことを知った時には大喜びしてたもんな…。
「あ、赤ちゃんが生まれるんですか? おめでとうございます!」
「おめでとう、ママ」
「ありがとう二人共」
「じゃあこちらからも嬉しい報告があります」
「何だ?」
「実は私達、ずっとこの世界に住むことに決めました」
「え! あっちの世界のことはいいのか?」
「はい。ちゃんとお母さんと話をして決めてきました」
「だからここに来るのにかなりの時間がかかった」
「そういうことだったのか…」
「そういう事ですから、私達は今日からパパとママの正式な家族になりたいです」
「正式な家族…だと」
確かに前来た時は家出という形だったけど、今回は違う。もう二人と離れることもなくなったって事か…。
「駄目でしょうか?」
「そんなの愚問だよな千代」
「うん」
「じゃ、じゃあ」
「ああ。俺達四人…いや五人は今日から本当の家族だ」
2
家族の形って決して一つではないと俺は思う
「よし、これでセット完了っと」
「ちゃんと桜も写ってますか?」
「ローナは写ってないけどバッチリだ」
「えー! 私もちゃんと写して」
「はは、冗談だよ」
普通の家族
父親がいない家族
母親がいない家族
そして俺達みたいに種族が全く違う家族
「おいおい、俺が写れる場所がどこにもないぞ」
「え? パパは写らないでしょ?」
「俺も写るわ!」
「さっきの仕返し」
「この野郎…」
人それぞれ環境や住んでいる場所が違っても、同じ屋根の下で一緒に生活をしていればそれだけでも家族と呼べると思う
「よーし、じゃあ始めるぞ」
「もうタイマー始まってるけど」
「んな!」
「ほらパパ、早くしてください」
「待て今急ぐから…
「二人共いくよ~、一足す一は~」
『に~』
「頼むから俺も写してくれ~」
パシャッ
その中でも俺の家族は少し変わってるかもしれないけど、この先どんな事があっても守っていきたいと思う。何故なら…。
「俺だけ写れなかった…」
「まあまあ、これから写真なんていくらでも撮れるんですから落ち込まないでくださいよ」
「考えれば…そうだよな。何度だってチャンスはあるもんな」
「うん。だって私達…」
「家族だもんな」
俺はこの家族の…エルフの姉妹と、これから生まれてくる子供の…
父親なのだから
Fin
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