魔法少女はロジカルでマジカルに
真相? その②
「・・・・・・どうしてそれが僕だと?」
「わからないのか?普段のお前なら簡単にわかるものだがな」
天堂任は、本当に呆れているかのような顔を見せた。
「お前は前回の戦いで自身の魔法を自覚したのだろ?それをなぜ使わない?」
「―――ッ!?」
前回の戦いソフトチェーン戦。
それで僕が気がついた僕の魔法・・・・・・。
それは
『他者の魔法を感知する魔法』
なぜ、この状況で僕は、その魔法を使わなかったのか?
それは―――
「それはお前が操られているからだ」
断言させられ、自分が信じられなくなる。
僕は本当に?
「いや、それだけの理由で僕を犯人扱いですか?身に着けたばかりの魔法を使ってないからという理由でですか?」
「無論。それだけではない。このメンバーにおいてお前のみ優先度が低いのだ」
「優先度?」
「そう優先度だ。宝田十三雄の目的はなんだ?」
「目的・・・・・・目的・・・・・・」
僕は、その言葉を何度も繰り返す。
答えがわかっているはずなのに言葉にできないもどかしさ。
「宝田十三雄の目的は、亡命者たる私の捕縛。あるいは処刑だろ?」
僕の頭部は、大型ハンマーで強打されたような衝撃が走る。
宝田十三雄の目的。この場所に現れた理由。
なぜ、わざわざ現れたのか?なぜ、僕らと戦っているのか?
彼が〈日本〉に来た最初の理由は、他のテロリスト達と同じ。
〈日本〉に対して静かに、悟られず侵略を行うだめだ。
その命令を出した人間こそが、目の前の人物。天堂任・・・・・。
しかし、現在の天堂任は失脚。こちら側の〈日本〉に送り込まれたテロリストたちはあちら側の〈二ホン〉へ帰国したという。
ならば、なぜ?宝田十三雄は僕らを襲うのか
なぜ、今―――
この場所。〈日本〉にいるのか?
そう。その理由は
『天堂任の抹殺命令を執行するため』
「ようやく君も理解できたようだね。では続けよう
そう。宝田十三雄の目的は私だ。では、この展開で私が操られている可能性は0だと言えよう。
もしも、私を操る事に成功したというならば。こんな茶番は必要ない。
一緒に本国へ帰るか、自殺でも命じればいい。それで解決だ。
ゆえに―――
私は宝田十三雄に操られていないと断言できる」
僕の脳内にドアが浮かび上がる。そのドアには厳重な鍵がかかっている。
それが今、壊されていくイメージ。
「さて、次に長谷川氏が操られている場合の話だが、聞くかね?」
天堂任は一度、長谷川さんの方を見て、僕に視線を戻した。
僕は、頷くしかできない。
「わからないのか?普段のお前なら簡単にわかるものだがな」
天堂任は、本当に呆れているかのような顔を見せた。
「お前は前回の戦いで自身の魔法を自覚したのだろ?それをなぜ使わない?」
「―――ッ!?」
前回の戦いソフトチェーン戦。
それで僕が気がついた僕の魔法・・・・・・。
それは
『他者の魔法を感知する魔法』
なぜ、この状況で僕は、その魔法を使わなかったのか?
それは―――
「それはお前が操られているからだ」
断言させられ、自分が信じられなくなる。
僕は本当に?
「いや、それだけの理由で僕を犯人扱いですか?身に着けたばかりの魔法を使ってないからという理由でですか?」
「無論。それだけではない。このメンバーにおいてお前のみ優先度が低いのだ」
「優先度?」
「そう優先度だ。宝田十三雄の目的はなんだ?」
「目的・・・・・・目的・・・・・・」
僕は、その言葉を何度も繰り返す。
答えがわかっているはずなのに言葉にできないもどかしさ。
「宝田十三雄の目的は、亡命者たる私の捕縛。あるいは処刑だろ?」
僕の頭部は、大型ハンマーで強打されたような衝撃が走る。
宝田十三雄の目的。この場所に現れた理由。
なぜ、わざわざ現れたのか?なぜ、僕らと戦っているのか?
彼が〈日本〉に来た最初の理由は、他のテロリスト達と同じ。
〈日本〉に対して静かに、悟られず侵略を行うだめだ。
その命令を出した人間こそが、目の前の人物。天堂任・・・・・。
しかし、現在の天堂任は失脚。こちら側の〈日本〉に送り込まれたテロリストたちはあちら側の〈二ホン〉へ帰国したという。
ならば、なぜ?宝田十三雄は僕らを襲うのか
なぜ、今―――
この場所。〈日本〉にいるのか?
そう。その理由は
『天堂任の抹殺命令を執行するため』
「ようやく君も理解できたようだね。では続けよう
そう。宝田十三雄の目的は私だ。では、この展開で私が操られている可能性は0だと言えよう。
もしも、私を操る事に成功したというならば。こんな茶番は必要ない。
一緒に本国へ帰るか、自殺でも命じればいい。それで解決だ。
ゆえに―――
私は宝田十三雄に操られていないと断言できる」
僕の脳内にドアが浮かび上がる。そのドアには厳重な鍵がかかっている。
それが今、壊されていくイメージ。
「さて、次に長谷川氏が操られている場合の話だが、聞くかね?」
天堂任は一度、長谷川さんの方を見て、僕に視線を戻した。
僕は、頷くしかできない。
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