魔法少女はロジカルでマジカルに
乱入者の正体
白紙?契約が白紙?契約?契約ってなんだったけ?
どこから?どこから、どこまでが白紙なんだ?
パニックである。混乱が頭を占拠して、無意味な思考が繰り広げられる。
目の前の長谷川さんに何か言いたいけれども、何も言葉が生まれない。
「落ち着いてください」
病室に静かでありながらも力強い声が響く。
その声で、雑念だらけの思考がクリアになる。
冷静さを取り戻したといえば、取り戻したと言う事なのだろう。
だが、しかし―――
「落ち着けるわけがないでしょう」
と強い口調で言葉が零れ落ちた。
それは紛れもなく僕の本心で、本音であった。
「僕がこの場所にいるのは、死線を潜って戦場から生還してきたからなんですよ。それでも、それほどの経験をしても、僕は進まないとダメなんですよ。僕はあの時、彼女を救えなかった―――それ、どころか救おうと動くことすらままならなかった。あの思いを払拭したいとか、罪滅ぼしで戦ってるとか、そういうのじゃない。今なお救おうと抗っているいるからなのですよ」
もし、視線で相手を殺せるなら、僕は長谷川さんを殺していただろう。
僕は、それほどの怒りを孕んでいた。それほどの怒りを長谷川さんにぶつけていた。
僕が『黒服』に所属しているのは手段であり、目的があるからだ。
それを奪おうとすらならば、誰だって許さない。
そんな敵意に晒されている長谷川さんはと言うと―――
何も変わらない。無表情。
それが、僕のイラつきを増加させている。
どこか、何かで発散させないと、本当に周囲に向けてしまいそうなほどの感情が膨らんでいるのが自分でもわかる。
「その心意気良し!?」
バンとドアを勢いよく、開き乱入者が舞い込んできた。
「いやはや、やはり私の目に狂いはなかった。君に娘を任せて正解だったよ。
ならば行こう。共に!?いざ、いざ、いざ
我が娘、尾形真理を救いに行こうではないかッッッ!?」
そう言い、高らかに笑い声を上げ、病室に入ってきた男。それは・・・・・・
〈ニホン〉内閣総理大臣 天堂任
尾形真理をさらった張本人であった。
どこから?どこから、どこまでが白紙なんだ?
パニックである。混乱が頭を占拠して、無意味な思考が繰り広げられる。
目の前の長谷川さんに何か言いたいけれども、何も言葉が生まれない。
「落ち着いてください」
病室に静かでありながらも力強い声が響く。
その声で、雑念だらけの思考がクリアになる。
冷静さを取り戻したといえば、取り戻したと言う事なのだろう。
だが、しかし―――
「落ち着けるわけがないでしょう」
と強い口調で言葉が零れ落ちた。
それは紛れもなく僕の本心で、本音であった。
「僕がこの場所にいるのは、死線を潜って戦場から生還してきたからなんですよ。それでも、それほどの経験をしても、僕は進まないとダメなんですよ。僕はあの時、彼女を救えなかった―――それ、どころか救おうと動くことすらままならなかった。あの思いを払拭したいとか、罪滅ぼしで戦ってるとか、そういうのじゃない。今なお救おうと抗っているいるからなのですよ」
もし、視線で相手を殺せるなら、僕は長谷川さんを殺していただろう。
僕は、それほどの怒りを孕んでいた。それほどの怒りを長谷川さんにぶつけていた。
僕が『黒服』に所属しているのは手段であり、目的があるからだ。
それを奪おうとすらならば、誰だって許さない。
そんな敵意に晒されている長谷川さんはと言うと―――
何も変わらない。無表情。
それが、僕のイラつきを増加させている。
どこか、何かで発散させないと、本当に周囲に向けてしまいそうなほどの感情が膨らんでいるのが自分でもわかる。
「その心意気良し!?」
バンとドアを勢いよく、開き乱入者が舞い込んできた。
「いやはや、やはり私の目に狂いはなかった。君に娘を任せて正解だったよ。
ならば行こう。共に!?いざ、いざ、いざ
我が娘、尾形真理を救いに行こうではないかッッッ!?」
そう言い、高らかに笑い声を上げ、病室に入ってきた男。それは・・・・・・
〈ニホン〉内閣総理大臣 天堂任
尾形真理をさらった張本人であった。
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