魔法少女はロジカルでマジカルに
VSソフトチェーン その2
ソフトチェーンの周囲に覆っているものの正体。
あれは魔力そのものと言ってもいい。
ソフトチェーンが有している火力。あの威力ならば、当然、帰ってくる反動も大きいはず。
しかし、細身に見えるソフトチェーンは反動を受けていないかのように平然と立っていた。
ならば、その反動を抑える仕掛けがあるはず。
それが、ソフトチェーンが周囲に放出している魔力なのだ。
魔力を自身の周りを固める事で自分自身を固定砲台と化している。
そして、その魔力は他者からの攻撃を弾く装甲の役割もはたしているのだろう。
10人分の魔力を吸い上げ、個人が保有できる魔力の上限を遥かに超えているソフトチェーンだからこそできる魔力の過剰放出。
最強の矛と盾を同時に有している状況なのだろう。
なのだろうが・・・・・・。
ソフトチェーンの攻撃を避け、空中に飛び上がった僕は、両足を揃えて蹴りつける。
プロレスでいうドロップキック。
通常なら、ソフトチェーンが放出している魔力によって弾かれるのだろうが、今は違うはずだ。
強力な魔力を放出した直後ならば、その魔力は攻撃の反動を押さえ込むために機能している。
そこに+αの衝撃を加えてやれば・・・・・・。
僕の思惑通りにソフトチェーンはバランスを崩した。
後ろへ一歩二歩と後退しながらバランスを整える。
ただ、それだけ―――
僕の攻撃の成果は、それだけのものだった。
それは―――
だが、それは僕の思惑通り、計算通りの効果だ。
この場所は、このフィールドは、濁流を操る『ソフトチェーン』が水を補充していた場所。
そして、ソフトチェーンが立っていた場所。その背後には川が存在していた。
当然、バランスを崩して後退したソフトチェーンは、当たり前のように川へ転落した。
あの濁流を生み出してた川だ。水量もそれなりにあるはず。
完全に不意打ちで川へ落とされたソフトチェーンの表情から虚ろさは消え去り、薄い笑いも消え去っていた。川から浮かんでいる表情は驚き。
何とか、身を川から這い上げるように腕を伸ばす。
だが、させない。
這い上がろうとするソフトチェーンの背後。
つまりは川へ、僕も飛び込むと同時にソフトチェーンの首に腕を巻きつける。
両足もソフトチェーンの体に巻きつけて、胴締めスリーパーホールド。
さっきまで、感覚が失せていた両腕。どこまで力が残っているのかわからない。
それでも頚動脈を押さえ込み、脳へ向かう血液の流れを制止させる。
無限の時間を感じさせた。
しかし、実際は1分も満たない数秒の水中戦だったのだろう。
なんとか、失神したソフトチェーンを疲労した体で引き上げた。
我ながら無茶をした。このまま帰ったら、病院に直行コースだな。
そんな事をぼんやりと考えながら、空を見上げている。
やがて、ヘリのローター音を確認して、ようやく全身の力が抜けていくのを感じていった。
あれは魔力そのものと言ってもいい。
ソフトチェーンが有している火力。あの威力ならば、当然、帰ってくる反動も大きいはず。
しかし、細身に見えるソフトチェーンは反動を受けていないかのように平然と立っていた。
ならば、その反動を抑える仕掛けがあるはず。
それが、ソフトチェーンが周囲に放出している魔力なのだ。
魔力を自身の周りを固める事で自分自身を固定砲台と化している。
そして、その魔力は他者からの攻撃を弾く装甲の役割もはたしているのだろう。
10人分の魔力を吸い上げ、個人が保有できる魔力の上限を遥かに超えているソフトチェーンだからこそできる魔力の過剰放出。
最強の矛と盾を同時に有している状況なのだろう。
なのだろうが・・・・・・。
ソフトチェーンの攻撃を避け、空中に飛び上がった僕は、両足を揃えて蹴りつける。
プロレスでいうドロップキック。
通常なら、ソフトチェーンが放出している魔力によって弾かれるのだろうが、今は違うはずだ。
強力な魔力を放出した直後ならば、その魔力は攻撃の反動を押さえ込むために機能している。
そこに+αの衝撃を加えてやれば・・・・・・。
僕の思惑通りにソフトチェーンはバランスを崩した。
後ろへ一歩二歩と後退しながらバランスを整える。
ただ、それだけ―――
僕の攻撃の成果は、それだけのものだった。
それは―――
だが、それは僕の思惑通り、計算通りの効果だ。
この場所は、このフィールドは、濁流を操る『ソフトチェーン』が水を補充していた場所。
そして、ソフトチェーンが立っていた場所。その背後には川が存在していた。
当然、バランスを崩して後退したソフトチェーンは、当たり前のように川へ転落した。
あの濁流を生み出してた川だ。水量もそれなりにあるはず。
完全に不意打ちで川へ落とされたソフトチェーンの表情から虚ろさは消え去り、薄い笑いも消え去っていた。川から浮かんでいる表情は驚き。
何とか、身を川から這い上げるように腕を伸ばす。
だが、させない。
這い上がろうとするソフトチェーンの背後。
つまりは川へ、僕も飛び込むと同時にソフトチェーンの首に腕を巻きつける。
両足もソフトチェーンの体に巻きつけて、胴締めスリーパーホールド。
さっきまで、感覚が失せていた両腕。どこまで力が残っているのかわからない。
それでも頚動脈を押さえ込み、脳へ向かう血液の流れを制止させる。
無限の時間を感じさせた。
しかし、実際は1分も満たない数秒の水中戦だったのだろう。
なんとか、失神したソフトチェーンを疲労した体で引き上げた。
我ながら無茶をした。このまま帰ったら、病院に直行コースだな。
そんな事をぼんやりと考えながら、空を見上げている。
やがて、ヘリのローター音を確認して、ようやく全身の力が抜けていくのを感じていった。
コメント