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魔法少女はロジカルでマジカルに

チョーカー

一人だけの作戦会議

 やれやれ、まさか前戦と続けて風系の魔法使いと戦う事になるとは思ってもみなかった。
 炎系、風系と来たら、次は水系か土系じゃないかと、ひっそりと予想してたのだ。
 この大自然に覆われたフィールドなら土系魔法使いの独断場だろうよ。
 僕は緊張感に包まれた膠着状態から精神をほぐすために、意図的に無駄な思考を開始していた。
 さて、どうしたものか?
 頭部の左半分からドロっとした液体が、次々にこぼれ落ちていく。
 『ソフトチェーン』から放たれた初弾。
 僕は回避運動に失敗し、頭部に損傷をおっていた。
 攻撃の切れ味が良すぎたせいか、痛みは少ない。ただ、問題は頭部からの出血が激しいことだ。
 このまま、耐久戦になれば自滅に追い込まられる。
 しかし、『ソフトチェーン』は攻撃直後に姿を隠した。
 遠くに離れたわけではない。なんとなく、気配のような物は感じられる。
 クレバーで厄介な相手だ。
 今、僕の所持品の中に簡単な救護セットくらいはある。
 これはヘリコプターから落とされる直前に必要な装備品として黒服から渡されていたものだ。
 しかし、僕には治療をこなしながら戦闘状態を維持するなんて器用な真似はできない。
 そもそも、僕は素人だ。平素の状況でも治療ができるかどうか・・・・・・
 自分で傷を治療するにしても、助けを呼んで脱出するにせよ、目の前の敵を倒してからだ。
 狙うは短期決戦。僕は焦りを捨て、戦いのプランを立てる。
 相手は風を操り、遠距離からの飛び道具を使う。それは殆ど不可視に近い攻撃である。
 一撃目はかろうじて肉眼でも確認できた。
 だが、それは僅かにも太陽の光があったからこそ、光に反射して目視できたのだ。
 相手は、二度と同じミスを犯さないつもりなのだろう。
 今は、ひっそりと光の当たらない、森の深い場所を陣取っている。
 ならば、どうする?どう戦うのがベストなのか?
 まずは隠れている相手の正確な居場所を突き止めなければならない。
 僕が攻撃する方法は素手だ。ならば、相手の居場所まで走って近づくしかない。
 しかし、相手の攻撃は飛び道具。走っている間に狙い撃ちにされてしまうと・・・・・・
 どうしたものか・・・・・・
 せめて、相手の攻撃が肉眼で確認できればかわせるのだけれどもなぁ。
 そこで気がついた。
 黒服達から受け取った装備品の中にアレが入っていた事を。


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